ブルース・カフェ通信 VOL. 2

裏側で見たスヌークス・イーグリン、ライブ・リポート!

(1996年8月1日の公演より)

長谷川良樹(ブルース・カフェ・プロデューサー)


16:45、バックのメンバーが到着。早速セッティングに取りかかる。バンド・リーダーのジョージ・ポーターJr.からオーダーされていたベース・アンプのセットは、トレース・エリオットのヘッドにマーシャルのスピーカー。あらかじめステージにのせてあったのに、わざわざ降ろしている?どうやらアンペグの方に気移りしたようで、そっちを使うらしい。(ミュージシャンって万国共通で浮気者なの?)ハモンド&レスリーも若干不満のようだがmidiモジュールをつなぐのも面倒くさいとそのままサウンド・チェックへ。

ここで超驚き!なんとベースのポーターJr.がドラム・セットに座ってバスドラを踏み始めた。どうやら全パートのモニターの音色・音量・バランスなどは彼が決めるのが慣例となっているようだ。音量が不満らしくて「More Level!」を連発、しかし、ミキサーやイコライザーなどにも詳しく、とても細かく指示が出る。ひととおり終わってリハーサルの開始。スヌークス本人は本番の時間にしか来ないと聞いてちょっと残念。開場時間を少々過ぎてようやくリハーサルが終了。

少ししてスヌークス本人も登場。「背の低いお年寄り」が第一印象。でも早くギターの音が聞きたくてウズウズ!彼の夕食は「チャーハンと鶏の唐揚げ」。来日してから毎日同じようなものを食べているらしいが、飽きないらしい。またちょっと不思議な気分!?開演時間が近づいて「1ステージじゃなくて、途中に休憩を入れる」との連絡。時間は、トータルで2時間弱。ラッキー!存分にやってくれるぞ!

ようやく開演。バックの演奏の中、スヌークスが登場!(実は自分は、裏にいてこの場面は見れてない。)ギターが鳴り出した。ウーン!渋いぞ!でも危ないぞ!チョーキングが上がり過ぎた!いや、やっぱりいいぞ!何とも言えない興奮が。やっぱり本物のブルースはいい!この緊張感がたまらん!スヌークスは最高!そして、めちゃくちゃ上手いぞ、ポーターJr.のベース。音の出方が何かとてつもなくワイルド!

45分があっという間に過ぎて休憩へ。控室へポーターJr.を案内している途中で、「調子はどうだい」と聞くと「エエ感じや」と言わんばかりに「Good Feel!」と答えが返って来た。どうやら昨日の名古屋のお客さんの乗りがいま一つ良くなかったらしいが、今日は問題ないようだ。

15分程の休憩を終え(休憩中にもスヌークスはチャーハンを食べていたぞ)、ライブを再開。次々と色々な曲が演奏される。ファンキーなものロックンロールなど、お客さんの盛り上がりも最高!いいライブだ。

ステージのそででアンコールの待機中も、メンバー全員がノリノリのハイ・テンションでギャグを連発!そのままの勢いでラストまで。とても楽しめるライブでした。個人的にもまた見てみたいと思えたスヌークス!そしてポーターJr.バンドのメンバー達。本当にありがとう。





◆Information ◆



オーシャンブルバードブルースカフェ

〒231 神奈川県横浜市中区新山下1-14-24

(セガ・アミューズメントテーマパーク「ジョイポリス」内)

電話:045-625-6605

月曜日定休






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