今年良く聴いたのは、この10枚。(順不同)まずは、B.B. KINGのルイ・ジョーダン・カヴァー・アルバム。ビッグ・バンドをバックにB.B.の温みあるヴォーカルが印象的。近年の作品の中では、最も好きなアルバム。ゲイトマウスは残念ながら来日公演は観れなかったが、このアルバムは大満足。前作「ゲイト・スウィングス」パワー・アップした感じのサウンドが非常にかっこ良かった。シル・ジョンソンのファンキー魂にはガツンとやられた。ブルース〜シカゴ・ソウル、ファンキー・ナンバーまで文句なし。「ディファレント・ストロークス」の再録も強力。マイ・フェイヴァリット・ブルースマン、シカゴのピアニスト、パイントップ・パーキンスは、98年のバースデイライヴのライヴ盤。これは、ホーン・セクションがバックについた珍しいライヴで単なる再録(レパートリーをやっただけ)とは違う新鮮味があった。と、ここまでは新録です。
再発では、マックスウェル・ストリートが他を圧倒。1人1枚。当時のシカゴのマックスウェル・ストリートにうずまいていたエネルギー量はいかほどのものだったのか。ロバート・ナイトホーク、ジョニー・ヤングらが熱くしてくれる。P-VINEによるモダン、ケント・レーベルの再発シリーズは自分の様な若いブルース・ファンにはうれしい再発だ。特にウェスト・コースト編のVol. 1(PCD-3060)、ファンキー・ブルース編(PCD-3061)の2枚は目から鱗だった。極上の録音がザックザックだったが、ファンキー・ブルースのアーサー・アダムスのギター・プレイは格別だった。今、この人のセッション参加作品をあさってます。ライヴもパワフルだったスモーキー・ウィルソンの未発表アルバム「PUSH」の躍動感溢れるファンキー・グルーヴには思わず踊りたくなった。ルーサー・アリソンのライヴ集大成とも呼べる「ライヴ・イン・シカゴ」。スピーカーを通して聴いていても汗の出るような熱さだ。オーティス・ラッシュとの共演も手に汗にぎった。あとチャールズ・ブラウン。ピアノ弾き語りアルバムだが、やはりチャールズ・ブラウン・マナーなる言葉を生んだそのヴォーカルは最高だ。実に洒落っけあるサウンドだ。リバース・ブラス・バンドは、ストリート感溢れるモダンなブラス・バンド。パワフルでファンキーなサウンドはやはりライヴならでは。初回限定500枚で幻だったアルバムの追加プレス。このプレスもマイナー・レーベルからなので、気になる人はお早めに。
いろいろあった1年だが、ライヴではスモーキー・ウィルソンとフェアフィールド・フォー、ボビー・ラッシュのステージが観れたのはうれしかった。以上、個人的なベスト・アルバムでした。 |