- SISTA MONICA / People Love The Blues (Mo Muscle MMRE-688)
歌唱力と持ち前のパワー、それにソングライターとしての才能も遺憾なく発揮した1枚。21世紀に最も注目されて欲しいひとりです。
- SHUN KIKUTA WITH NELLIE "TIGER" TRAVIS / Heart and Soul (M&I MYCP-30043)
ブルースの根底にあるソウルやスピリットを自分自身のギターで存分に表現することが出来る菊田俊介。あたかも歌と会話してるかのような曲の運びは天下一品です。
- THE EAST SIDE BAND / No Sleep (Prevatt)
聴けば聴くほど中毒になる音。今年最も個人的なヘヴィー・ローテーションのひとつになりました。最初はパンツのゴムひもがゆるみ、次はほっぺたがゆるんだ。そしてそのあとからは脳味噌までゆるんでしまった・・・。
- TEXAS TRUMPETS / S/T
(Buffalo BUF-501)
何の変哲もないこの土臭い香り、ファンクとR&Bとブルースが融合した音の塊が妙に心に残ります。
- CYRIL NEVILLE / New Orleans Cookin' (P-VINE PCD-24037)
シリルの呼びかけに応じて集まった錚々たるメンバーが作ったニューオリンズへの一大トリビュート・アルバム。アラン・トゥーサンはじめチャールズ・ネヴィル、ジェームズ・アンドリュー、4月に亡くなったアーヴィン・チャールズがベースで参加してる他ホーン・セクションもばっちり豪華な顔ぶれで、内容ともども今世紀最高のニューオリンズ・サウンドです。
- CANDYE KANE / The Toughest Girl Alive (Bullseye Blues & Jazz 11661-9605)
あらゆるアメリカン・ルーツのエッセンスを曲ごとにあしらったアレンジが、どれがキャンディの本質なのかを特定できないくらいバラエティに富んでいますがライヴ・サーキットで鍛えてきた彼女にはその全てが本質なのかも知れません。一曲として無駄な要素のない100%天然成分のミックス・ジュース、それもかなり濃厚な喉越しはくせになります。キュートでセクシーで曲作りのセンスも歌唱力も抜群!!とにかく今年はキャンディに参りっぱなしでした。
- TISH HINOJOSA / Sign of Truth
(ROUNDER 11661-3172)
今回も相変わらずの爽やかな路線が嬉しかった!基本的にはテックメックスなのですが、全体的にはフォーク、ロック、メキシコ歌謡と何でも有り。しみじみとした粒立ちの良さは何物にも代え難い魅力が大!
- SY KLOPPS / Berkeley Soul (Bullseye Blues & Jazz 9634)
ベイ・エリアで最もダイナミックなブルースバンド!という触れ込みそのままの、豪快で爽快な連中。とくにリーダーでリードシンガーのサイの歌の上手さは群を抜いています。ホーン・セクションも分厚く、ゴージャス。30〜40代くらいの白人、黒人混合の8人編成という大所帯で音の方もベテランの余裕を感じさせる練られたもので聞き応え充分。
- V.A. / I Blueskvarter Chicago 1964, Vol 2 (Jefferson Records SBACD 12655/6)
I Blueskvarterシリーズの第二弾ですが個人的にはスモーキー・スマサーズの参加したポールバター・フィールド・ブルース・バンドが嬉しかった。
- LOS JUBILADOS / Cero Farandulero (CORASON 666 111 140)
キューバ特有の様々な打楽器群が織りなす複合的なリズムに絡む乾いた弦の音。さらにワン・ホーンでアクセントを付けるトランペットが光ります。50年の時を超えたバンドの歴史が音になっています。