スカンクちかの


Nappy Brown


Taj Mahal


John Lee Hooker


Junior Parker

こちらではリイシューに限り10枚あげてみました。

  1. NAPPY BROWN / Night Time Is The Right Time (Savoy 92908-2)
    レイ・チャールズで有名な表題曲のオリジナルが聴けるだけで嬉しいです。日本での評価はお世辞にも高いとは言えませんが、アルバムを通して聴いてみると、凄い歌唱力の持ち主であることが分かります。バックはミッキー・ベイカー、サム・テイラー、バド・ジョンソン、キング・カーティスなど、ニューヨークの名うてのミュージシャンばかり、文句なしです。

  2. TAJ MAHAL / The Real Thing (Columbia/Legacy CK 65859)
    タジの初期作品のリイシューは、すばらしいリマスタリングが施されており、どれも時代を超えた新しさで迫りますが、やはりこのライヴで決まりでしょう。未発表だったアップテンポの「シー・コート・ザ・ケイティ」に続くラスト18分のジャム風ナンバーが圧巻です。

  3. JOHN LEE HOOKER / The Unknown 1949 Recordings (Flyright FLY CD 57)
    こんな録音があったんですね。私家録音のようですが。ブルースのスタンダードから「ジョン・ヘンリー」「ジャック・オー・ダイアモンド」まで全部あのスタイルにしてしまうから凄い。ラスト4曲はライヴ録音ですが、「アイ・ワンダー」には驚きました。ジョン・リーとは思えないギターさばき、モダンなコードワークです。同時期の"Detroit 1948-1949"(SAVOY 92910-2)も好盤です。

  4. THE METERS / Rejuveantion (Reprise/Sundazed SC 6169)
    ことしのリイシューで一番嬉しかったのが、ミーターズ、特に REPRISE 時代の再発です。その中で最も代表的な1枚をあげました。やはりこれが最高傑作でしょう。

  5. V.A. / Jump 'N' Shout! - New Orleans Blues & Rhythm (United/Delmark DE-715)
    このニューオーリンズのコンピは、貴重な録音が集められていて嬉しいリイシューです。頭のデイヴ・バーソロミューの「カントリー・ボーイ」、アーニー・フィールド、アール・パーマーの強固なリズム隊に支えられたアンサンブルはもう最高!。デイヴのトランペットの活きの良さは、後の録音ではなかなか味わえません。この他、アーニー・ケイドゥ(かつてP-VINEがLPでリリースした曲あり)、チャビー・ニューサムなど、ご機嫌なニューオーリンズ・サウンドが目白押しです。

  6. JUNIOR PARKER / Way Back Home (Groove Merchant/Connoisseur VSOP CD 291)
    1970年録音。ジュニア・パーカー晩年の作品集。一部はCAPITOL盤でCD化されていましたが、うれしいCD化です。とにかく時代を反映してか、ファンキーなバックにメロウなボーカルといった組み合わせです。UAのアルバムもCD化されないでしょうかね。

  7. KING CURTIS / Hot Sax, Cool Licks (Atco/ACE CDCHD 757)
    1958年〜59年にかけての、ATLANTIC=ATCO時代の録音集。冒頭にコースターズ、チャック・ウィリスのバックでの名演が3曲収められている心憎い編集盤です。この時代のカーティスは、ニューヨークのR&Bに特徴ある雰囲気を付け足す仕事をしていたように感じます。キングピンズ時代のような洗練された感じはありませんが、一聴して分かるタンギングとかフレージングは、すでに完成の域に達しています。

  8. JOHNNY OTIS ORCH. / Rock 'N' Roll Hit Parade (Dig/ACE CDCHD 774)
    1957年リリースのLPに未発表テイクを多数加えたロックンロール名曲集。ダンスパーティに持ってこい!当時もきっとそういう使われ方をしたんだと思います。とにかくウキウキしました。The Johnny Otis Rhythm & Blues Caravan "The Complete Savoy Recordings"(SAVOY JAZZ/ATLANTIC 92859-2)もすばらしいですが、面白さでDIG盤に軍配を上げました。

  9. CECIL GANT / The Complete Recordings Volume 1 1944 (Blue Moon BMCD 6022)
    一時は必死になって探した「アイ・ワンダー」が5テイク!これだけで満足です。ドライヴ感溢れるブギもいいです。

  10. THE JIMI HENDRIX EXPERIENCE / The Jimi Hendrix Experience (Experience Hendrix/MCA 088 112 317〜320-2)
    やはりこの4枚組は外せないでしょう。愛情溢れるリマスタリングが施されており、オリジナル・アルバムだけでは見えてこなかった世界が浮かび上がってきます。

赤色: 新録もの

緑色: 再発もの

すかんくちかの
ホームページ「BLUE SKUNK'S LAIR」を主催する、ブルース好きの高校教員。
BLUE SKUNK'S LAIR





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