2001年ベスト・アルバム10選
江戸川スリム


John Brim


Blues Harp Meltdown


Rico McFarland


Carlos Johnson

BSR誌の高地氏が「インディCDにハマってる」様な趣旨のことを同誌のベスト10で書かれていたけど、私も今年はそれにハマった。CD Babyにもお世話になりました。レコード店に立ち寄ったのは1年間で3回ほど。「これじゃイカンなあ」と反省しきり。

毎度のことだが、未整理状態のCDの中から今年発売のものを探すのにも一苦労。もしかしたら、山に埋もれた名盤があるかもしれないけれどご容赦のほどを。なお、リイシュー物は除外させていただきました。

  1. JOHN BRIM / Jake's Blues (Anna Bea Records ABCD499)
    1999年制作とあるが、実際に発売されたのは今年。伝統的なシカゴ・スタイル を模したアルバムは数あれど、ここまで愛情に満ちたアルバムは久しぶりに聴いた。過去の代表曲の焼き直しじゃないところも好感触。爺さんやる気になってます。

    以下、順不同。

  2. V.A. / Blues Harp Meltdown (Mountain Top CDMT101)
    西海岸の人気者ハーピスト達にビリー・ブランチが加わったライブ・アルバム。これだけの名人をいっぺんに聴けるのは画期的だ。ハープ好きにはたまらない企画ですな。まあ、「いま主流のハープ・サウンド」と言ってしまえばそれまでだけど、やっぱり聴き込んでしまうのですよ。

  3. HOWARD SCOTT AND THE WORLD BAND with CHICK ROGERS / Live.... Double Action From The Kingston Mines (Starbound Records SB1662 AB)
    シカゴでハワード・スコットという人はあまり印象に残らなかったけど、長年注目していたチック・ロジャースの初録音ということで、期待に胸をふくらませて購入。本当のライブでの感動はよみがえらなかったけど、あの歌が聴けるだけでも良しとするか。ハワード・スコットが案外良かったのは儲けた気分。

  4. RICO McFARLAND / Tired Of Being Alone (Evidence ECD26113-2)
    こちらも待望の初アルバム。自分の歌だけで勝負しても良いと思うけど、このスタンスが彼にとっては居心地が良いのだろう。次作にも期待するが、思わぬところで彼の名前を目にする楽しみも取っておきたい。

  5. LURRIE BELL / Cuttin' Heads (Vypye Records VP-1001)
    「今度こそは完全復活!?」と思わせる好内容。やはりこの人は天才だ。現在の彼は、波があるものの概ね好調とのこと。でも、彼もこのスタンスが居心地が良いのだろか?

  6. CARLOS JOHNSON / My Name Is Carlos Johnson (Blues Special Records BSCD9503)
    いやー、こんなCDが出されていたなんて今年一番驚いた。クレジットは無いが録音が去年の11月なので今年発売されたのだろう。知られざる名人カルロスのギターと歌が堪能できるだけで満足だが、The SOBsの次作での彼はもっと凄いよ。

  7. WABI DOWN HOME BLUES PROJECT BAND / The Best Things In Life Are Still Made By Hand (Wabisuke Music)
    わび助の名前で親しまれるシカゴ在住の日本人ハーピストの初アルバム。今年一番聴いたかもしれない。シカゴの伝統に沿いながらも自分のサウンドを確立している。歌が思いの外良かったのが印象的。

  8. MOTOR CITY JOSH AND THE BIG 3 / Live In Atlanta (No Cover Productions NCP-015)
    今年も色々な出会いがあったけど、モーター・シティ・ジョシュとコンタクトがとれたことは一生忘れられない。彼のファースト・アルバムからのファンである私にとって、初のライブ・アルバムであるは一生の宝物だ。ファンキーな"Catfish Blues"にもうメロメロ。

というわけで、未入荷のソウル物などもありちょっと中途半端なベスト10になりました。来年こそは、痺れるような「歌もの」に巡り会いたいなあ、と思う今日この頃。2002年夏に行われるイベント(待て、詳細)に期待しております。





赤色: 新録もの

緑色: 再発もの

えどがわすりむ
シカゴ・ブルースとハーモニカへののめり込み方は端からみていると怖いほどすごい。そんなスリム氏も実は、ビートルズ・フリークであるという意外な側面も...。ブルース&ソウル・レコーズ誌No.43のシカゴ・ブルースの歴史を追った原稿は力作です。
http://blueslim.m78.com/





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