BSR誌の高地氏が「インディCDにハマってる」様な趣旨のことを同誌のベスト10で書かれていたけど、私も今年はそれにハマった。CD Babyにもお世話になりました。レコード店に立ち寄ったのは1年間で3回ほど。「これじゃイカンなあ」と反省しきり。
毎度のことだが、未整理状態のCDの中から今年発売のものを探すのにも一苦労。もしかしたら、山に埋もれた名盤があるかもしれないけれどご容赦のほどを。なお、リイシュー物は除外させていただきました。
- JOHN BRIM / Jake's Blues (Anna Bea Records ABCD499)
1999年制作とあるが、実際に発売されたのは今年。伝統的なシカゴ・スタイル
を模したアルバムは数あれど、ここまで愛情に満ちたアルバムは久しぶりに聴いた。過去の代表曲の焼き直しじゃないところも好感触。爺さんやる気になってます。
以下、順不同。
- V.A. / Blues Harp Meltdown (Mountain Top CDMT101)
西海岸の人気者ハーピスト達にビリー・ブランチが加わったライブ・アルバム。これだけの名人をいっぺんに聴けるのは画期的だ。ハープ好きにはたまらない企画ですな。まあ、「いま主流のハープ・サウンド」と言ってしまえばそれまでだけど、やっぱり聴き込んでしまうのですよ。
- HOWARD SCOTT AND THE WORLD BAND with CHICK ROGERS / Live.... Double Action From The Kingston Mines (Starbound Records SB1662 AB)
シカゴでハワード・スコットという人はあまり印象に残らなかったけど、長年注目していたチック・ロジャースの初録音ということで、期待に胸をふくらませて購入。本当のライブでの感動はよみがえらなかったけど、あの歌が聴けるだけでも良しとするか。ハワード・スコットが案外良かったのは儲けた気分。
- RICO McFARLAND / Tired Of Being Alone (Evidence ECD26113-2)
こちらも待望の初アルバム。自分の歌だけで勝負しても良いと思うけど、このスタンスが彼にとっては居心地が良いのだろう。次作にも期待するが、思わぬところで彼の名前を目にする楽しみも取っておきたい。
- LURRIE BELL / Cuttin' Heads (Vypye Records VP-1001)
「今度こそは完全復活!?」と思わせる好内容。やはりこの人は天才だ。現在の彼は、波があるものの概ね好調とのこと。でも、彼もこのスタンスが居心地が良いのだろか?
- CARLOS JOHNSON / My Name Is Carlos Johnson (Blues Special Records BSCD9503)
いやー、こんなCDが出されていたなんて今年一番驚いた。クレジットは無いが録音が去年の11月なので今年発売されたのだろう。知られざる名人カルロスのギターと歌が堪能できるだけで満足だが、The SOBsの次作での彼はもっと凄いよ。
- WABI DOWN HOME BLUES PROJECT BAND / The Best Things In Life Are Still Made By Hand (Wabisuke Music)
わび助の名前で親しまれるシカゴ在住の日本人ハーピストの初アルバム。今年一番聴いたかもしれない。シカゴの伝統に沿いながらも自分のサウンドを確立している。歌が思いの外良かったのが印象的。
- MOTOR CITY JOSH AND THE BIG 3 / Live In Atlanta (No Cover Productions NCP-015)
今年も色々な出会いがあったけど、モーター・シティ・ジョシュとコンタクトがとれたことは一生忘れられない。彼のファースト・アルバムからのファンである私にとって、初のライブ・アルバムであるは一生の宝物だ。ファンキーな"Catfish Blues"にもうメロメロ。
というわけで、未入荷のソウル物などもありちょっと中途半端なベスト10になりました。来年こそは、痺れるような「歌もの」に巡り会いたいなあ、と思う今日この頃。2002年夏に行われるイベント(待て、詳細)に期待しております。
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