2002年ベスト・アルバム10選
江戸川スリム


Floyd Taylor


Shuckin' Stuff


Nakamura & Waldman


Wabi

昨年同様未整理状態のCDの中から、今年買ったものをピックアップするだけでも一苦労。しかもBSR誌とapple Jamにもベスト10を提出しなくちゃいけないなんて、こりゃ地獄の苦しみだ。

そんなわけで、一部今年の作品ではないのも含まれますがご容赦の程を。

  1. FLOYD TAYLOR / Legacy (Malaco MCD7511)
    重箱の隅をつつけば色々粗も出てくるけど、やっぱ期待しちゃう大型新人。数年前から噂は聞いていて気になっていただけに、遂にデビューしてくれたって感じっす。でもこれって親父さんが亡くなったからかなあ。

以下順不同。

  1. LARRY ADLER / I Got Rhythm (Flapper PAST-7843)
    ハーモニカの巨匠。と言ってもジャズ〜クラシック畑の人だけど、この戦前録音集は凄い!"I got Rhythm"や"Tiger Rag"なんて曲をやっていると聞いただけでお尻がむずむずする人もいるんじゃないの?その後、マッカーシーの「アカ狩り」のためにヨーロッパに逃れることになったんだけど、93年にはスティングのアルバムに参加するなど未だ現役。来日したビリー・ブランチに聴かせたらぶっ飛んでた。

  2. V.A. / Shuckin' Stuff: Rare Blues from Ace Records (Westside WESD-240)
    アッと驚く米ACEの未発表を含む音源集。でも、こんなの喜ぶ人って少ないんでしょうね(^^;;

  3. i am sam (V2 Records 63881-27119-2)
    私の永遠のアイドルであるビートルズ。これはビートルズ・ナンバーだけで構成されたサントラ盤。今年は「The Blues White Album」なる企画盤も出たが、自然さではこちらが一歩も二歩もリードだが、これって単なるコピーってことが言えるかも。 結局ビートルズは偉大なソングライターだってことを再確認。

  4. JAMES COTTON / 35th Anniversary Jam (TELARC CD-83550)
    THE HOODOO KINGS (TELARC CD-83532)
    2枚で1枚って反則ですか?しかも後者は去年の作品ですし....。アルバム全体をベスト10入りさせるのには抵抗あるけど、前者からはラッキー・ピータースン、ボビー・ラッシュ、シュミーカ・コープランド、シル・ジョンソン。後者からはレイフル・ニールさんがベスト10入りと言うことで。それにしてもシル・ジョンソンは格好よすぎる!!

  5. TETSUYA NAKAMURA AND JAMES WALDMAN / Down By The Riverside-Blues To Grow On Songs To Live By
    現WARのハーピストを務める仲村哲也さんの新プロジェクト。ギターのジェームスとのデュオでアコースティック・サウンドを聴かせてくれる。ブッシュ政権による戦争政策が進む中で「戦争はもうコリゴリ」という強烈なメッセージを発信しているのも特徴。なによりも二人の奏でるサウンドが素晴らしいね。
    http://blueslim.m78.com/down_by_the_riverside.html

  6. WABI : Introducing WABI (Southside Records SSBC-010)
    シカゴで活躍するハーピストWABIのセカンド・アルバム。今回は全てオリジナルで勝負だ。と言っても、出てくる音は「あの」黄金期のシカゴ・ブルース。それでいて、ハープも歌もオリジナリティを感じるんだから不思議な人だ。無条件で降参です。
    http://blueslim.m78.com/wabi.html

  7. RICH KIRCH : Augusta Boulevard Blues (Upstairs Records)
    長い間シカゴで活動し、ジミー・ドウキンスやヒップ・リンクチェインなどのアルバムに参加し、ベイエリアに活動拠点を移してからは、ジョン・リー・フッカーを支えていた人としても有名だ。何と言ってもゲストが凄い。ジョン・リー・フッカー、ビッグ・ウォルター、サム・レイ、チャーリー・マッセルホワイト、フレディ・ルーレット等々。リッチのギターも職人技。ちょっと古い録音で申し訳ないっす。
    http://artists.iuma.com/IUMA/Bands/Kirch,_Rich/

  8. V.A. / Lowdown, Dirty, Mississippi Delta Blues (Stand On The Ocean Records)
    クラークスデイル他の南部のジュークジョイントから届いたライブ集。ある程度名前が知れているのは、ウイリー・フォスターぐらいだが、ラフでタフなブルースがぎっしり詰め込まれている。同じシリーズからのゴスペル編 (Let It Be Real) や "Lowdown...." にも収録されている "Big "T" and the Family Band" も濃い内容。やっぱ南部には凄い人らがいるねえ。 ちなみにStand On The Ocean RecordsのCD全種は、浜松のapple Jamさんに近日入荷予定とのことです。 http://www.cosmik.com/aa-october02/reviews/

  9. The Platinum Bandのジュアン・スコットのベース
    今年最大のイベントは7月に行われた、Blues Paradise 2002。7年振りに旧友ビリーと再会したが、わたしの目(耳)を釘付けにしたのは、アリヨさんのピアノと、オーティス・クレイが連れてきたプラチナ・バンドのベースのジュアン。軽快なステップもさることながら、バンドをカチッと締めていた。バディ・スコットの孫だということを聞いたのは、大阪公演の時のこと。恐るべしスコット一家!





赤色: 新録もの

緑色: 再発もの

えどがわすりむ
シカゴ・ブルースとハーモニカへののめり込み方は端からみていると怖いほどすごい。2002年は文中にも登場するワビ氏、仲村哲也氏のCDの宣伝や、ビリー・ブランチの付き人?として活躍するなど、その活動は留まるところを知らない。
http://blueslim.m78.com/





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