- CHARLIE CHRISTIAN / The Genius Of The Electric Guitar (Sony Records SICP 241〜4)
- DOC HOULIND RAGTIME BAND meets JOHN BOUTTE / Live At FEMO (Music Mecca CD 2007-2)
- ALL THAT / The Family Album... A Live Record (Sousaphonk Records SPH-002)
- HAVE SOUL WILL TRAVEL / Live At The Funky Butt (PMG-0203)
- THE CRUSADERS / Rural Renewal (Videoarts Music VACM-1220)
- CHRIS ARDOIN AND DOUBLE CLUTCHIN' / Life (J&S Records JS-6106)
- JON CLEARY AND THE ABSOLUTE MONSTER GENTLEMEN (Basin Street Records BSR 0901-2)
- BO DOLLIS & THE WILD MAGNOLIAS / 30 Years.. And Still Wild ! (AIM 5012 CD)
- DOUDOU NDIAYE ROSE PERCUSSION ORCHESTRA / Fw:Lac Rose (crepuscule au japon CPAJ-1001)
- GIZA Studio MAI-K & FRIENDS / Hot Rod Beach Party Vol.1 [DVD] (B-VISION ONBD-7019)
今年は数年ぶりにbsr誌の年間ベスト・アルバム選でもお呼びがかかって,久々に参加させてもらっているんだけど,bsr誌とは重複ナシで10枚を選んでみた。もちろんbsr誌が“表ベスト”でぶる銀が“裏”なんてことはまったくなくて,それぞれのベストをそっくり入れ替えようが,シャッフルしようが,個人的には別に問題ないかなあ,という感じ。言ってみれば,好きなアルバムを20枚あげさせてもらったようなもんで,逆に今年はちょっと得しちゃったなあなんて思っている。師走に入ってから入手したチャーリー・クリスチャンとクルセイダーズは現在のヘヴィ・ローテーション。チャーリー・クリスチャンはリマスターという技術に本当に驚いたし,クルセイダーズも,いい意味で相変わらずのサウンドが実に心地よかった。その他はやはりニューオーリンズ/ルイジアナものが中心。bsr誌であげたショーン,そしてクリスのアルドワン兄弟の新作は本当に痛快。彼ら以外のオール・ザットやハヴ・ソウル・ウィル・トラヴェルにしてもそうだけど,トラディショナルなものを真摯に受け入れ,その上で自分達のやりたいように,より自由に膨らませていく奔放さって素晴らしいと思う。あとジョン・ブッテ,ジョン・クリアリー等,大好きなアーティストの作品は理屈抜き。ジョン・クリアリーに関しては,次はライヴ・アルバムなんておもしろいんじゃないかなんて勝手に思っている。最後にあげた倉木麻衣と仲間たちのライヴを収めたDVDは,別に彼女のファンというわけではなくて,塩次伸二が2曲でゲスト参加しているので。これからっ,というところでソロが終わってしまうなど,せっかく親分をフィーチャーしているんだから,オープンとは言わないまでも,もっと尺を取れと言いたいが,それはしょうがないんだろうね。彼を捉えたカットは多いし,テレキャス独特のエッジの効いたギターが気持ちよかったんで,ま,いいんだけど。ちなみにその2曲以外は未見。毎年のことだけど,ライヴにもよく足を運んだ。Dr.ジョン,ダーティ・ダズン,リル・ラスカルズのニューオーリンズ勢はもちろん楽しめたし,ドゥドゥ・ンジャエ・ローズ率いるパーカッション・オーケストラの物凄い音の圧力にも感動した。デュプリー,レイニーらのソウル・サヴァイヴァー,ビリー・ブランチ,コステロにオル・ダラ……。ああ,キリがない。
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