2002年ベスト・アルバム10選
陶守正寛


Jimmy 'T99' Nelson


Junior Watson


Neil Young


Troy Gonyea

既にBSRなどでもベスト10を出しているのですが、ダブりはありません。と言って明確な色分けもないのですが(^_^;)。これは、セレクションとしてはでがらしでは全くなく、どれも本当に僕が2002年に聴いて気に入ったものばかりです。では...。

  1. JIMMY 'T99' NELSON / Take Your Pick (Nettie Marie Records 001)
    ヒューストン・ジャンプの大御所、健在です。ゆったりスウィングしていてガツンとは来ませんが、そののりは余裕すら感じます。自主製作のリリースながら、バックもデューク・ロビラード等、豪華な面々がサポートしていてばっちり。

  2. JR. WATSON / If I Had A Genie (Heart & Soul 10799)
    元キャンド・ヒート云々などの説明は不要でしょう。西海岸のベテラン・ギタリストです。彼が参加した作品は多いですが、単独ソロ作は実に久しぶり(1992年の「Long Overdue」以来10年ぶりではないでしょうか?)。レイジー・レスターのローダウンな感じのブルースで幕を開け、スウィング感溢れるナンバーなど、気持ちよさいっぱいのアルバムです。スヌークス・イーグリンの"Call Everybody Sweetheart"のカヴァーでは、ギターがスヌークスっぽい味を出していて面白かったです。

  3. NEIL YOUNG / Are You Passionate? (Reprise 9 48111-2)
    個人的には、この人が動くと落ち着いてはいられないのです。このアルバムは彼の作品の中では強烈な部類ではありませんが、スティーヴ・クロッパー等MG'sのメンツ中心のバックで気持ちメンフィス・ソウルっぽく、でもやはりいつものニール節で、面白いです。

  4. PATTI SMITH / Land1975 - 2002 (BMG BVCA-27010/11)
    2年連続、すし詰め状態のフジロックで見たパティーのインパクトはすごいものがありました。(特にオープニングの"Gloria"はぶっ飛んでたなぁ!)そのインパクトをそのまま詰め込んだようなベスト+未発表レコーディング集。カッコいいです。

  5. BILLY BRANCH & THE SONS OF BLUES featuring Carlos Johnson (Blue Sun BS-1035)
    祝来日。ビリーはずっと活躍してたけど、サンズ・オブ・ブルース名義は本当に久々です。カルロス・ジョンソンがフィーチャーされているのも嬉しいです。

  6. BO DOLLIS & THE WILD MAGNOLIAS / 30 Years And Still Wild (AIM 5012 CD)
    6曲の新曲と初期のレア・トラックを中心に、マグノリアスの30年以上の足跡をたどる集大成的アルバム。1970年のゲイターズとのライヴ音源など、ファンならずとも興奮せずにはいられないトラックが沢山詰まってます。彼らの歴史を感じさせる貴重なドキュメントです。

  7. ANDERS OSBORNE & BIG CHIEF MONK BOUDREAUX / Bury The Hatchet (Shanachie SH5747)
    マグノリアスと決別したモンク・ブードルーがアンダースと組んでレコーディングした作品。お馴染みの曲が多いけど、アレンジに工夫がされていて、飽きさせません。モンクのマグノリアス脱退は残念ですが、このような快作を出してくれるのならば、よしとすべきなのでしょうね。

  8. DIRTY DOZEN BRASS BAND / Medicated Magic (Rope-A-Dope 93120)
    2002年、久々の来日でみた彼らはやはり、ニューオーリンズ・ブラス・バンドのベテランたる存在感をみせつけてくれて最高でした。このアルバムはオル・ダラ、ドクター・ジョン等をゲストに迎えて、ニューオーリンズのスタンダード的な曲を中心にやったものですが、ストレートにニューオーリンズ・サウンドを表現した音にガツンと来ました。ホーン・セクション炸裂状態で"Big Chief"とかやられるとやっぱ、カッコいいですよねー。

  9. AL BLAKE / Dr. Blake's Magic Soul Elixir (Soul Sactuary SS7285)
    元ハリウッド・ファッツ・バンドのハーピスト、アル・ブレイクの新作。バンド・メンバーは、亡くなってしまったハリウッド・ファッツを除く当時のバンド・メンバーが顔を揃えていて、バンドのリユニオンとなっています。ファッツの座を務めるのが若きLAのギタリスト、カーク・フレッチャー。このメンツで内容が悪いわけがありませんよね。

  10. TROY GONYEA (TG 2001)
    キッド・ラモスの後釜として、最近ファビュラス・サンダーバーズに加入したトロイの自主製作ソロ・アルバム。ドラムスとベースのみをバックにしたものが中心で、一発録りでレコーディングされているようですが、逆にこういうシンプルさがインパクトを生んでいると思います。若手ながらコテコテ感もあるいい感じのブルース・アルバムです。



赤色: 新録もの

緑色: 再発もの

すもりまさひろ
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