2003年ベスト・アルバム10選
hiro


Marcia Ball


Howard Tate


Sam Broussard


David Egan

  1. MARCIA BALL / So Many Rivers (Alligator ALCD 4891) 
    アリゲータ移籍2作目、前作に比べて力の抜け方が心地よいです。お得意のニューオーリンズフレーバ溢れるピアノも聴けるし、しっとり歌い込むバラードあり、ブルージーなものからブラスバンド風なものまでありいつもながらタップリ楽しませてくれました。中でも4曲目のHoneyPieでのウエイントゥープスのアコとの共演は嬉しかったです。人のサポートばかりしてる(笑)ウエイン君の新譜も待ち遠しいなぁ〜。

  2. HOWARD TATE / Rediscovered (Private Music 82876-52692-2)
    この盤は、ぶる銀でのsumoriさんの新譜レビュー見て即買いしました。ハワードって、昔Ry Cooderが「Look at Granny Run Run」をカバーしているのを聴いて名前は鮮明に覚えていたものの、それ以外は全く知識が無かったのですが逆にその分予備知識が無い分すんなり入ってきました。ラッキーにも今年は貴重なライブも体験でき、今は旧作にも嵌ってます。J・Ragovoyの作る世界、、、堪りませんね。昨年の、W.C. Clarkに続きぶる銀覗いてて良かったな!の一枚です(笑)。

  3. THE IGUANAS / Plastic Silver 9-Volt Heart (Yep Rock 2038)
    ニューオーリンズの音は好きとはいうものの、ジャム系のファンキーバンドは苦手という好みが非常に難儀なんですが、SubdudesやIguanasの作る世界は大好きです。ラテンムード溢れるサックスがブローしていた前作に比べ今作は、突き抜ける様な心地良いロックに仕上がってました。4曲目の「Flame On」での硬質なボーカルは、おもわずLos LobosのCesar Rosasを思い出したりします(笑)。

  4. GENO DELAFOSE & FRENCH ROCKIN' BOOGIE / Everybody's Dancin' (Times Square TSQ-CD-9034)
    待ち遠しかったGenoの新譜は、とっても良かったです。ボトムを効かせながら強いアタックが身上のヌーボーザディコにありながら、Genoはアコの音もボーカルもとてもメロディアスで特異なキャラクターだと思います。1曲目のタイトル曲のイントロが、流れて来ると気持ち全開です(何が?(笑))

  5. EARL KING / Come On〜The Complete Imperial Recordings (Okra-Tone Records OKR-CD-4970)
    今年一番ショックなのは、アールの死かな?一昨年、病いをおして来日してくれた事には改めて感謝の気持ちで一杯です。私にとっては、アールを真剣に聴こうと思った時には既にブラック・トップ時代で旧作との出会いが困難だっただけに、皮肉にも今年はそういう意味ではラッキーな1年でした。

  6. JOHN HIATT & THE GONERS / Beneath This Gruff Exterior (New West NW66045)
    サニー(ランドレス)の新譜と最後まで悩みましたが、一発録音的というか痛快さではジョンのの方が一歩抜きん出る様に思いました。もっとも、サニーも全曲ゴナーズとして参加しているのでひっくるめてゴナーズのアルバムと言っても良い様に思いますが(笑)。紙ジャケもこれだけ渋く作られると値打ちありますね(笑)

  7. STEVE RILEY & THE MAMOU PLAYBOYS / Bon Reve (Rounder 616084)
    ルイジアナのスライドギター弾きと言えば、真っ先に浮かぶのがサニー・ランドレスというのが意見の一致する所とはは思いますが、このBon ReveからThe Mamou Playboysに参加してるSam Broussardも味わい深いスライドギターを弾き個人的に今年の最大のマイブームでした。The Mamou Playboysとしてリリースしても良かった様に思う、バンドとしての魅力が一杯のアルバムでした。

  8. SAM BROUSSARD / Geeks (Surface To Air 001)
    そのSam Broussardの2000年リリースのソロアルバムです。 是非これは入れたかったんで、今年リリースでは無いですがお許しを。ラフィエ発ながらザディコもケージャンの匂いはしませんが、とっても気持ちの入ったギターが心地良いです。ニールヤング風のボーカルも、お気に入りです。

  9. DAVID EGAN / Twenty Years of Trouble (Louisiana Red Hot 1159)
    ルイジアナのFileとLil' Band O' Goldと言うグループのキーボード弾きDavid Egan初の(多分)ソロアルバムです。良く分かりませんがバックはニューオーリンズ、ルイジアナ界隈で活躍するミュージシャンの様です。タイトル曲で重厚でジャージーなリズムにペットが絡みDavid Eganのキーボードが絡むあたりが大好きです。ちょっと、荒削りな面はあるけど今年リリースされたものの中では繰り返し良く聴きました。必ずしも好きな音では無いんですけどね(笑)

  10. JOE ELY / Streets of Sin < Rounder 011 661 3181 >
    ここまで来るとブルースとは一番対極の音楽という感じがしますが、ごめんなさい(笑)。でも、好きなんです、この乾いた感じが・・・。スライドギターやハープの使い方が秀逸で、ジャケットの写真同様夕暮れ迫る街並みを思わせる枯れた味わいのあるアルバムでした。

赤色: 新録もの

緑色: 再発もの




ベスト・ライブ
ブルースカーニバル
(日比谷野外音楽堂, May 25)

年末は、テイトにゲイトにランドルフとライブ三昧を楽しみましたが、今年一番楽し めたライブと言う事では、ブルースカーニバル@日比谷をあげておきます。アイク・ターナー不在のアクシデントを、大阪で見た時は演奏者も観客も受けとめ兼ねている様でしたが日比谷では却ってその事が、双方の音楽を楽しもうとする事に繋がった様で最高に楽しめました。もっとも、それ以上にsumoriさん始めサニー好きな皆さんと一緒に参加できた事が至福の一時でした。
2004年も、又その様な機会がある事を密かに願っております。





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