2004年ベスト・アルバム10選
スカンクちかの


ウルフルズ


Keb' Mo'


Sean Ardoin


Rebirth BB

リイシュー盤が大好きなんですけど、リストアップしていくうち、新譜で面白 かったものだけで20枚以上出ちゃったんですよね。そんな中できっと他の人が紹 介するだろうってのを外したら、ブルースらしい盤はどっかへ行っちゃいました (笑)。もちろんカルロス・ジョンスンは最高だったし、W.C.クラークの来日も 首を長くして待ってます。でもこんなのもあったということで、ことしは新譜で 攻めてみました。もちろんbsrの3+1枚は外してあります。

  1. ウルフルズ / ええねん (TOSHIBA-EMI TOCT-25251~2)
    だから、好きなんですよ(笑)。ことしはツアーも見たし、最近また新作(シングル)を出して元気なんで、このバンドはずぅっと応援しようって思ってます。でもハウンド・ドッグ・テイラーからC.C.R.までっていう守備範囲、やっぱり琴線くすぐられっぱなしです。

  2. KEB' MO' / Peace...Back By Popular Demand (OKEH/EPIC EK 92867)
    "Keep It Simple"と合せて1本って感じでしょうか。でも大統領選挙を控えたリリースでしたから、ややその辺を意識したのかもしれませんが、ピースマークにオリーブに鳩ですからね。手放しで応援しちゃいます。この他ベン・ハーパー、コリー・ハリス、クリス・トーマス・キングも佳作を出して充実してました。

  3. SEAN ARDOIN 'N' ZYDEKOOL / Strictly For The Daneers (ZYDEKOOL ZK191102)
    一方ザディコの方はアルドワン兄弟が揃って新譜を出しましたが、クリスよりショーンのこの作品のはっきりした方向性に期待したいです。本気で古典的なイメージを越えようとしてるように思いました。

  4. COREY LEDET & HIS ZYDECO BAND / 3 Years 2 Late (COREY LEDET, no number)
    これは現地から買ってきてもらいました。どこも取り扱ってくれないようで、入手困難盤になってますが、なんとか日本に入れてくれるところがないかしらね。勢いがあって、楽しいけどどこかクールさのある、いい意味で青臭い盤です。

  5. ELVIS COSTELLO & THE IMPOSTERS / The Delivery Man (LOST HIGHWAY B0002593-02)
    純粋に音楽的には、この盤とネヴィルズが2004年の双璧でしたね。コステロは今まで殆どまともに聴いたことがなかったんで、ビックリしちゃいました。構成力と勢いが両立した素晴らしい盤だと思います。

  6. REBIRTH BRASS BAND / Rebirth For Life (TIPITINAS 1533)
    これは良く聴きました。チューバ・ファッツの追悼盤としては、ダーティ・ダズンも出してましたが、あちらは正真正銘って感じで、好盤なんだけどちょっと重い感じ。こっちは何か故人の遺志を継いで元気にやっちゃおうって感じがかえってガツンと来ました。

  7. NEW BIRTH BRASS BAND / New Birth Family (Fat Black Records no#)
    ブラスバンドは2004年のマイブームでしたが、これはその中でも猥雑さがたまらない一枚でした。これまたチューバ・ファッツの追悼盤で、彼が彼の地でいかに愛されていたのか、本当によく分かりました。

  8. RUTHIE FOSTER / Stages (BLUE CORN BCM 0403)
    ゴスペルからカントリー系のフォークソング、さらにはジャズまで吸収しながら、瑞々しい歌声を聴かせるルーシーは、もっと広く聴かれてもいいんじゃないかしら。「おお・スザンナ」の解釈は絶品です。

  9. SAM KININGER / Sam Kininger (VELOUR/P-VINE NON STOP PVCP-8233)
    巷ではジャズ系のファンクブームだったようで、その流れで買ってしまった一枚ですが、これがはまりました。サウンドのファンクネスもですが、主役のサックスのクールさの奥にある熱さ。まるでアイスクリームの天ぷら(逆か)みたい!

  10. SPENCER BOHREN / Southern Cross (VALVE #3084)
    最後はクールダウンしましょう。ウルトラマリンの背景にうっすらと霞がかかった、でも明度のある風景を思わせるギターの響きです。この人の透明なのに色彩感のあるギターの音色、素敵です。



赤色: 新録もの

緑色: 再発もの




ベスト・ライブ
Little Joe Washington
(渋谷 O-nest, Aug. 3)

どこの路上で犬に噛まれたんだか知りませんが、お構いなしのパフォーマンスにはただただ脱帽!エンターティナーのひとつの究極の姿を見ましたね。下世話差の中にキラリと光る切れ味。そしてどこかほわっとしたヴォーカルの抜け具合が最高でした。キャデラックに乗ってるばかりがスターじゃありませんね。DVD が楽しみ!





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