2004年ベスト・アルバム10選
轟美津子


Dr. John


Chris Thomas King


Jimi Hendrix Tribute


Jelly Roll All-Stars

例年通り、ベスト10ですが順位はつけていません。

  1. ALICIA KEYS / The Diary of Alicia Keys
    やっぱりメジャーの売れっ子はいいね。15曲+ボーナスCD(4曲+PV3曲)というボリュームで割とスグにSaleになって、いい買い物しましたってかんじ。ジャケットにどかんと鍵盤が写っているだけあって、ピアノの曲から始まりとにかくよく弾いてます。特筆すべきはボーナスCDのPVで、彼女の若いのに落ち着いて貫禄ある雰囲気がすごく魅力的。ただなー、Macはちゃんと動くか分かんないよマークなのがねぇ......。動いたからいいけどさ....。

  2. BEN HARPER AND THE BLIND BOYS OF ALABAMA / There Will Be A Light (Virgin/Toshiba EMI VJCP 68682)
    殆どの曲がベン・ハーパーの曲だし、名義はともかくベン・ハーパーのアルバムにB.B.A.(こんな略し方あり?)が参加という形。これがうまい事はまっていて気持ちよい。ベン・ハーパーのヨーロッパ・ツアーにB.B.A.がちょい出してあまりに良かったからその勢いで作りました、みたいな事がライナーに書いてあるけど、 そのステージを観たかった。

  3. DR. JOHN / N'Awlinz Dis Dat or D'udda (Blue Note 7243 5 78602 2 2)
    豪華でシャレたアルバム。賑やかなゲストもそれぞれへの選曲も構成も何もかもがソツなく、とにかくシャレてる。各曲について書かれているプチ解説も詩人していて面白い。 特に「Lay My Burden Down」、これは買って読んだ人だけのお楽しみ。

  4. CHRIS THOMAS KING / Why My Guitar Screams & Moans (21st Century Blues 21CB-CD-2110)
    このタイトルにこのジャケ。普通なら絶対に手にしないんだけどプリンスの「Kiss」をやってるの?ってことで購入。
    もともと映像では何度も目にして結構好きなのに、どうにも本業の音楽は聞かず嫌いだったんだよね。一曲目こそタイトル通りにスクリームしちゃってるけど全然それだけじゃない、いろいろで本当に面白い。聞いてみて良かった。クレジットにはSax以外全部クリスが演ってるって書いてあるし、もしかしてオタク? だからプリンス?

  5. THE HOLMES BROTHERS / Simple Truths (Alligator ALCD 4893)
    「え?今コンクリートジャングルって言った??」くらいに原曲とは離れたアレンジのカバー曲とオリジナル曲3割という構成のアルバム。コーラスがこの3人らしい「We meet, We part, We remember」がとても良い。この曲はオリジナル。ところで「Hey,Baby」って曲は私の中ではすっかりフジTVのサッカー番組とリンクしちゃて、トニーとか思い浮かんじゃうんですけど....。

  6. JELLY ROLL ALL-STARS / Must Be Jelly (Severn 29)
    近年買っためずらしくブルースらしいブルースアルバム。ぽこぽこで力ぬけぬけで、なんとも良い感じ。ジジ専(特にいなかの)と言われてもいい!あぁ、やっぱりクラークスデイルに行きたい!

  7. MAVIS STAPLES / Have A Little Faith (P-Vine/Alligator PCD-23547)
    なんとも渋い。一番好きなのは5曲目の「A Dying Man's Plea」。でもトラディショナル・ソングって日本のでもそうだけど、なんでこうちょっと怖いカンジがするんだろ。昔は死んだり生まれたりが特別じゃなかったからかな。

  8. R. KELLY / Happy People・U Saved Me
    「Happy People」はホントに良く聞きました。ウチで一人ステッパーしてたもんね。能天気と愛の溢れるカンジがとても心地良い。世の中もこんな風にあればいいのにね。 能天気になってる場合かよって気分の時には「U Save Me」でじっくりと。

  9. WILLIE CLAYTON / Changing Tha Game (Endzone Entertainment EZR 2062-2)
    マーヴィン、カーティスからJ.B.そしてステッパーズまで、まぁ盛りだくさんなアルバム。でも、どんな曲をやっても(これほどの人なのに!)何となーく洗練されていないところを残してくれているのが超・ツボ。カメラマン的には表ジャケと裏ジャケの顔が全く同じなのが何とも可愛らしいところ。「はい、笑って〜」って言われて彼なりの写真用の笑顔したんだろうなぁ。他にもこのジャケットはつっこみどころ満載でベスト10入りの決め手になりました。

  10. VARIOUS ARTISTS / Power of Soul: A Tribute to Jimi Hendrix
    チャカもジョン・リーもサンタナも良かったけど、何と言ってもスティーヴィー・レイ。アルバムの最後にこれじゃ他の曲は前座じゃん、と。ライブ録音なのもかっこいい。すっごくかっこいい!


赤色: 新録もの

緑色: 再発もの




ベスト・ライブ
残念ながらナシ。あまりライブを観なかったせいもあるけど、うわぁ〜、と鳥肌たつようなのは無かったなぁ。代わりと言っては何ですが、「永遠のモータウン」はとても心に残る映画でした。ファンク・ブラザーズとその物語が良いのはもちろん、ライブシーンが素晴らしい。特にチャカ・カーン。「What's going on」と戦場シーンでかなりぐっときて、最後の「Ain't no mountain high enough」でぼろぼろに。制作者の思うツボの典型的な観客でしたわ。





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