2005年ベスト・アルバム10選
中林由武


Los Lobos


Louisiana Blues


J. Paul Jr.


Chris Ardoin

やはり、南西ルイジアナ中心、しかも10にも満たなかったです。
順不同です。
  1. LOS LOBOS / Live At The Fillmore (Hollywood/Mammoth) [DVD]
    内容は2004年のライブのようですが発売は2005年なので。同タイトルのCDも出ているけど、こちらを先に入手したのでCDの方は未聴。あいかわらず、この人達は人が欲する音楽を判ってらっしゃる!デビット・イタルゴが歌っている時にたまに見せる「死人ような冷たい目」にもシビれます。
  2. VARIOUS ARTISTS / Louisiana Blues (Fremeaux & Associes FA4007) [DVD]
    タイトルから連想されるような、いわゆるブルース?という内容ではありません。このDVDはザディコ好きにはたまらない内容、貴重な映像の宝庫となってます。当時の人気の割には映像の少ないBeau Jocque、Conray FontenotとBeausoleilのセッションなど、Zydeco Joeのブルージーなアコーディオン弾き語りも素晴らしい。収録時期はザディコ・ダンスホール絶頂期の92年あたりのようです。
  3. VARIOUS ARTISTS / Our New Orleans 2005 (Nonesuch 79934-2)
    ニューオリンズを救うために作られたニューオリンズのミュージシャンによるアルバム。 ハリケーン「カトリーナ」に襲われたニューオリンズ。世界的にも救済活動が盛んになっているが、あんた達は被災者なのに自分達でもこんなことをやってしまうんですか?!この逞しさに感服。内容も全て新録、パワーのある素晴らしい出来。一曲一曲、参加しているミュージシャン達の元気さを噛みしめるように聴かせてもらった嬉しいアルバム。
  4. CHRIS ARDOIN AND NUSTEP/ Sweat (Chris Ardoin, no number)
    近年のザディコのような過激なアイディアやシャープなリズムを求めると肩透かしを喰らう。 私もそんなミーハーな意気込みで初めて聴いた時にはちょいと地味なアルバムだなあ、なんて思ってました。これがなんとなく聴き流しているうちに気持ち良さに気付かされます。とくに「Chicken Run」「Drag Me No More」などのミディアムテンポで、派手なサビなんぞ無い曲を聴くとトゥー・ステップのリズム本来の味が身に染みる。
  5. J. PAUL JR. / Diary of a Zydeco Rebel (Self-released, no number)
    ヒューストン・ザディコ=いたずらにリズムがシャープで10年前のHIP HOPのようなアイディア、、、という偏見が先行してしまい、ルイジアナのちょっとボケボケした感じが大好きな私は一時期避けていた感がありました。でも、このアルバムで前言撤回となった記念すべきアルバム。そう、今迄は手法の切磋琢磨をしてた時期だっただけなんです。なにせ、このアルバムでのJ. Paulの歌詞、歌がカッチョいい。この絶妙な歌いっぷしはジャンルに拘ることなく良いと思いました。
  6. JOHN DYER / CONJUNTO [写真集]
    すみません、写真集です。タイトルどおりコンフント、日本ではテックスメックスと呼ばれているジャンルのミュージシャン、街の独特な色彩、ダンスホール、等々の美しくてイカした写真が詰まっている。これを見ていると色んな音が聴こえてくることでしょう。

赤色: 新録もの

緑色: 再発もの




ベスト・ライブ
KEITH FRANK & THE SOILEAU ZYDECO BAND
(Richard's Club, Lawtell, LA, Sept. 4, 2005)

ごめんなさい、ベストアルバムに選曲がとても良かった「GOING TO SEE KEITH FRANK」を入れようかと思ったんだけど、やっぱりKEITHの本来の良さを味わう為には老舗ザディコ・ナイトクラブでなくてはダメなんです。怒涛のアイディアとパワーで約四時間ブっ通されるナイトクラブでのライブ。それに対して、数々の音質の悪いCDアルバム、ジャズフェスなどの大きなフェスティバルでたまに見せるダルダルなライブ、むむっ?KEITHは確信犯か?!(どこまで?!)と思ってしまうのです。





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