2006年ベスト・アルバム10選
轟美津子


Junior Wells


Sam Moore


Jerry Lee Lewis


Mel Waiters

今年も順不同です。

  1. JUNIOR WELLS / Live At Theresa's 1975 (Delmark/P-Vine PCD-23828)
    ジュニア・ウェルズ、楽しいなぁ。合間に入っているトークも、よくぞ収録してくれました。そうそうクラブでのライブって、こんなカンジ。いいんだよねぇ、なんだかんだ言っても結局こういうのが好きなんだよね、とつくづく思えるアルバム。
  2. SAM MOORE / Overnight Sensational (Rhino/Warner WPCR-12433)
    大御所によくある、たくさんのゲストとのデュエット集。奥様のジョイスが曲ごとにコメントを書いていて「Bon Joviとハグしてキスしちゃった?ま、もちろんサムの奥さんとしてだけどね、いいでしょ〜〜。彼ってホントにホントにキュート??(轟訳)」だって。ええ、ええ、そうでしょうとも。いいなーーー!!あ、中身もいいですよ。もちろん。
  3. IRMA THOMAS / After The Rain (Rounder 11661-2186-2)
    ドラムは全面的にStanton Moore、ギターにはSonny Landreth、Corey Harrisも参加している何ともNew Orleans豪華なアルバム。 今、彼の地はどうなっているんだろう?良い曲が並んでいてグッときちゃうんだけど、アーマにはまた能天気な(失礼!)ゴキゲンな歌も歌って欲しい。
  4. DIRTY DOZEN BRASS BAND / What's Going On (Shout! Factory 826663-10178)
    全編Marvin Gayeの曲。ジャケットはカトリーナ直後のNew Orleansの衝撃的な写真。最初は違和感あったカバーっぷりも、何度も聴くうちに納得できるようになった。そして、じわじわと効いてきた。改めて、マーヴィンの楽曲は素晴らしい、という事も再確認。 アーマのアルバムについても書いたけれど、ダーティー・ダズンにはまたゴキゲンなブラスバンド・サウンドのアルバムを作って欲しい。早くそんな日がくると良い。
  5. JERRY LEE LEWIS / Last Man Standing (Artist First AFT 20001-2)
    ジェリー・リー・ルイスと豪華名人達とのデュエット集。がっぷり四つに組んでいる相手もいれば、苦笑いが見えるような曲もあり。「もう、ホントにおじいちゃんってば元気なんだから。敵いませんな」ってね。まず1曲目、こんなRock and Roll(W/Jimmy Page)なんて聴いたことない!つかみはガッチリって事で、最後までハッピーな気分で聴けるアルバムです。高齢化社会も悪くない(かも)!
  6. ETTA JAMES / All The Way (RCA Victor 82876 76841-2)
    素晴らしい選曲、ぐっとくるアレンジ。イントロ聴いて歌いだすと思っていたのより1オクターヴ低くてびっくり、なんてお楽しみもあり(私だけか?)。それにしても、すっかり痩せたエタ。これは病気じゃないんだよね?健康的に痩せたんだよね?だとしたら、どうやったのかゼヒ教えて頂きたいものです。
  7. DIANA ROSS / I Love You (EMI 009463771282)
    今年はカバー曲集ばっかりだなぁ。これは私が新しい物より、知ってる物を選びがちってこと?それとも実際にカバー曲集が多いのか?? ずらりと並んだちょっとかわいい選曲の中でピカリと光るのが、アルバム・タイトル曲で唯一の新曲「I love you」。アッハーンと、文字通り「アッハーン」と歌ってるのが何とも刺激的。真似したくなります。とにかくね、ダイアナ・ロス、還暦越してなお現役バリバリっす。一曲目の「Remember」で、ダイアナも過去を懐かしむ側に行っちゃったか〜なんて思ってたらとんでもない!アルバム随所で聴かれるウィスパー・ヴォイスには見習うべきところ大いにありです、ハイ。
  8. MEL WAITERS / Throw Back Days (Waldoxy WCD2842)
    ジャケ買いです。表裏ジャケが色違いのスーツ!白地に黒ストライプと黒地に白ストライプ!!でもって中ジャケでは老眼鏡ちっくに眼鏡下げてにっこり。く〜〜っ。ヴィジュアルはさておき、中身はと言うとI Like Your Sister、Blues Radio、Ladies Party Night 、Bump and Grindとタイトルだけでも気になる曲がずらり。はっきり言って大傑作とか名盤とか言うにはちょっと迫力不足で及ばないけれど、こういうアルバムが結構何度も何度も聴いてしまうんです。このスーツはどこに売ってるんだろうか、なんて思いを馳せてみたり。
  9. SOIL&"PIMP" SESSIONS / Pimp Of The Year (Victor VICL-61891)
    今年は本当に大活躍だったSoil(以下略)。「ジャンルはDeath Jazz」なんて自称しているし、一曲目でガツーンとかましてるけどビビってはいけない。なかなかにメロディアスな曲も入っていていいカンジ。そして何と言ってもどいつもこいつも上手い!元気のある時に大きな音で聴くと良い。
  10. THE DEREK TRUCKS BAND / Songlines (Columbia 82796928442)
    ボーカルを前面に据えてグッと聴きやすくなった、デレク・トラックス・バンドのスタジオ録音盤。良く言えばストイック(平たく言うとオタク)なデレク、スタジオ入ってますますゴキゲンか?!スケール感もあり、このバンドでのライヴ現場に行きたくなるアルバム。

赤色: 新録もの

緑色: 再発もの




ベスト・ライブ
Mint Condition
(コットンクラブ, Jun. 23, 2006)

今年観たライヴで素晴らしい!と思えたミュージシャンは、誰も彼も良く言えばストイック(平たく言うとオタク)。その中でも群を抜いていたのがミント・コンディション。このグループのスゴイ!ところは....。
*メンバー全員がオタク
*しかもオタクのベクトル向いてる方向がみんな違う
*さらにオタクなのに華がある
ということで、勝手にオタク・オブ・ザ・イヤー2006を差し上げたいところなのだ。ミント・コンディション、グッジョブ!これからも我が道進んで下さい。





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