2007年ベスト・アルバム10選
厚木ファッツ


Carlos Johnson


Jimmy Burns


Paul Rodgers


Heaven & Hell

 みなさん、こんにちは。厚木ファッツです!
実は去年もこの恒例のブル銀年間ベスト10のお誘いを受けてたのですが、何があるかな〜と思い’06のCDをラックから引っぱり出してみたところなんと、10枚ありませんでした・・・・。たった10枚が、ですよ、みなさん。
おそらく、す※りさんなら1日10枚くらい買ってるでしょう?!!(注:いや、決してそんなことはありません!) もちろんCDはそれなりに買ってたのですが、なぜか’06以前のものが多く対象にならなかったのが痛かった・・・。今年はちゃんと選ぶだけありましたので、参加させて頂きますよ〜。
では、前置きが長いですが、早速始めましょう。

1位: CARLOS JOHNSON / Live At B.L.U.E.S. On Halsted (P-Vine PCD-25050)
「極限!ブルースギター〜白熱のシカゴ・ライブ」

ううう、なんとかならんか、この邦題・・・。いきなり1位をクサすのは止めておいて(内容とは無関係ですし)、感想をば。これは生々しい音ですね〜。まずこの音にヤラれました。ほどなくして飛び出して来るカルロス入魂の一音。”今”のカルロスの魅力を過不足なく詰め込んだ作品だと思います。来日公演ももちろん見ましたが、本当のナマのカルロスとパネマジ(専門用語か?!)なしの本人100%といったライブ盤で、最高ですね。本場シカゴでの演奏スタイルとしてはもっと1曲が長く、CD用に尺を短くしたとは某氏からの貴重な情報ですが、その作戦も大成功だと思います。実は僕、自分がライブやる日、お店に向かう道中は必ずこの作品を聴きながら行くんです。テンション上がるんですわ〜。ということで、今年のチャンピオンはこのカルロスに決定〜。
2位: LURRIE BELL / Let's Talk About Love (P-Vine PCD-93044)
これ最近リリースされたんですよね。この作品はルーリーのここ数年の作品と比べて圧巻のデキだと思います。まずは音(こだわるなあ。僕、音フェチなので)。ルーリーはこの音ですよ!この突き抜けるようなギターの音でなければルーリーではな〜い!!それがこれ以前にリリースされたCDで再現されてたかというと・・・皆無です。変に歪んでる音が多く、楽曲の内容が良くても、それを音がブチ壊してたと個人的には思うんですよね。この作品を初めて聴いた時”お〜!!この音やがな!!”と歓喜しました。加えて、楽曲もよく出来てます。ややシャッフル、3連の曲が前半に続くという印象ですが、後半はバラエティに富んでおり、特に”Cold Chills”なんか最高にカッコ良い!!(バンドでやりたい)裏ジャケでルーリーが持ってるES-335に関する逸話も某氏から聴きましたがなんとも可愛らしい子供のようなエピソードでした。実際目黒で見たルーリーは大柄な体格とは裏腹に表情が子供のように可愛かったなあ〜。’08年はもっと飛躍して欲しいですね。
3位: THE ROLLING STONES / The Biggest Bang Tour (Universal UIBO9112) [DVD]
これは凄い・・・。4枚組でっせ、4枚組。僕は特にストーンズに入れ込んでる訳ではないのですが、このDVDはキますね。カッコ良過ぎ!!!!良い感じの脱力感も良く、それがまた大人のロックを感じさせる。4枚もありますので”ここ!!”というヌキどころを指すのは難しいですがやっぱ”悪魔を哀れむ歌”はもうガイキチになりそうなくらいカッコ良い!ミックってもう64歳くらいですよね??僕もこのように歳を取りたいもんですね。小1時間のステージでバテてたらアきまへんなあ。
4位: LOUIS MYERS / Wailin' the Blues (P-Vine PCD-23887)
エイシズのルイス、ソロ第2弾のCD化ということで、ルイス好きの僕としては見逃せない。で、聴いてみて驚いたのは、サポートギターのフレディ・ロビンソン!!この人、すげ〜〜〜〜〜〜。かなりのギタースリンガーですなあ〜。ライナーには当時ウエモン(ウェス・モンゴメリー。イエモンみたいに言うなってか)の再来と言われてたとか書いてますが、まあそれは言い過ぎとしてもなかりキレのあるギターを弾きなさる。なんかサバと一緒にアジが釣れたような嬉しさがある作品ですね。もちろんルイスも良いですよ〜。
5位: JIMMY ROGERS & LEFT HAND FRANK / The Dirty Dozens (P-Vine PCD-23890)
僕のアイドル、ジミーの作品なので無条件に買いましたが、実はこの作品で相方を勤めるレフトさんを聴いた事がなかったんです。で、聴いてびっくり、この人良いギター弾きますね〜〜〜〜。荒々しい南部系のような音でモダンなスタイルで力強く弾くギター、素晴らしい!楽曲のほうはもうジミースタンダードはもちろんブルーススタンダードのオンパレードで、安心して聴けますし、そこにレフトさんのギターが織り込まれるとくれば文句なしの5位!(あれれ?)なんかカレイとヒラメが一緒に釣れたような嬉しさがある作品ですね(またか?!)レフトさんの録音を探して聴きたいのですが、どなたか良いのご存知でしたら教えてくださいませ〜。
6位: GRANT GREEN/ Sunday Mornin'
ズージャです。最近またズージャ熱が39℃を越え、たくさんCDを買ってますが、その中でも一番よかったのがコレです。ジャズギターと言いますとジャズの中ではマイナーなジャンルでギター好きしか聴かねえだろうという感じなのですが、そうです、僕はギターものしか聴きません(キッパリ)。何人かのジャズギタリストの中でもウエモン(まだ言うか)は別格なのですが、次にくるのがケニー・バレルとこのグラント・グリーンです。ジャズギターというとコードを多用したソロというイメージもありますが、この人はひたすら単音弾きで、スーパーハードバッパーですよ(男らしい!)。かつフレーズがワンパターン(これまた男らしい!!)しかしこの音のローリング、グルーブが凄く、聴いてて飽きません。 メロディを丁寧に1音1音紡ぎ出し、かつローリングさせる・・・、ジャズギタリストの中でもこれほどグルーヴィーな人はいませんねえ。で、この作品なのですが、楽曲も良くデキており(本人作も多い)、特に映画”栄光への脱出”のテーマである”EXODUS”は涙モノですよ・・・(映画は見てませんが)。みなさんもマイナーなジャズギターというジャンルをちょっと味見してみてはいかがでしょうか?
7位: PAUL RODGERS / Live in Glasgow (Eagle EAGCD347)
好きなんですよ、ポールさん。なんか髪の毛増えた??ま、それは良しとして、相変わらずカッコいいポールさん。グラスゴーという??な町で行われたライブ盤です(実はDVDも購入)。内容はズバリ”ヒットパレード”です。なかでもザ・ファームの”レディオアクティブ”が聴けるのが嬉しいなあ。”バッドカンパニー”は泣けてくるし、”ウィッシングウェル”は一緒に唄っちゃうし、もう最高ですね。バンドのギターは二人いるのですが、片方の人はなんと若干17歳!!この人、オッサンみたいなギター弾きますよ。上にもDVDを買ったと書きましたが、このDVD、リージョン1と表記されてま した。ま、音楽DVDは大体大丈夫だろうと通販で買ったのですが、このDVDはキッチリ家のプレーヤーで再生出来ませんでした・・・(大泣き)。音楽DVDにリージョンいらんやん!!!
8位: JIMMY BURNS / Live at B.L.U.E.S. (Delmark DE-789)
六本木の悪夢を思い出させるジミーさん(個人的な思い出で、ここでは書きませんが)、なんとライブ盤です。キレイな音で録音されてますね〜。ソウルフルなナンバーに演奏(サイドギターはちょっとロックっぽいですが)、ジミーさんの真骨頂ですね。とある機会にこの盤の映像をみたのですが、キレイな音からさぞおしゃれなクラブでの演奏だろうという想像を見事に裏切り、あれれB.L.U.E.Sってこんな店なの??みたいな・・。演奏中、客のホームレスみたいなオッサンがずっと映り込んでるし・・・。ま、とにかく地味なジミーさんですが、僕は好きだ!!六本木のあんな怪しいクラブじゃなく、渋谷あたりにまた来てね!
9位: HEAVEN & HELL / Live from Radio City Music Hall 2007 (Victor)
ヘブン&ヘル??なんじゃそれ??これ、何を隠そうブラックサバスです、はい。意外でしょうか??僕、サバス大好きなんです・・・。初めて買った舶来ギターはギブソンの黒いSGです!!文句ある??サバスと言ってもオジーのサバスではなく、落ち目になってたサバスを見事に復活させたロニー・ジェイムス・ディオのサバスで、それがまたまたリユニオン、ヘブン&ヘル名義で活動開始ということなんですね。最初にロニーさんがサバスを立て直したのが80年代だと記憶しますが(その時リリースされたのがアルバム”ヘブン&ヘル”)さらに90年代初めに”ディヒューマナイザー”という(僕の中では)モンスター級の名盤でもって再度サバスを立て直したんですよ。そういう意味ではロニーさんはサバス社の役員にでもしてあげないといけないくらいの功労者です。で、本作品は上記二つの立て直しアルバムの楽曲を中心とした構成のライブ盤なのですが、気になるのはやはりロニーさんの年齢。おそらく64、5歳だと思います。その年齢であのハイトーン・ヴォーカルが出来るのか??結果は・・・、よく聴くとキーは半音くらい下がってますが、なんのなんの素晴らしい歌声です(やっぱちょっとしんどそうな場面もありますけど)。歳を考えれば十分なパフォーマンスですね。実は10月に来日公演があり、行きたかったのですが仕事の都合と¥9000というチケット代の壁に阻まれ、行けませんでした。サバスの中心人物であるアイオミさんのギターは老いてますます絶好調!相変わらずウニョウニョとヘビーに鳴っております。オッサン・ロッカー、かっこ良いなあ〜。
10位: 寺尾聰 / リ・クール・リフレクションズ (IOCA-20195)
これ、あの名盤”リフレクションズ”を26年振りにそっくりそのままセルフカバーしたアルバムです。流行りましたね〜、ルビーの指輪、シャドウシティー、出航(さすらい)、僕が小学校5、6年の時でしたよ。当時この3曲がいっぺんにベスト10入りするという快挙を成し遂げ、この3曲が目立ってますがリフレクションズというアルバムにはこの3曲に勝るとも劣らない名曲がズラり並んでいます。というか、僕はこの3曲以外のほうが好きですねえ。有川正沙子さんという作詞家の書く”カッコいい男”感がたまらなく良いんです。その男は、普段何の仕事してんの??みたいな、生活感ゼロの男像なのですが、そんなライフスタイルに憧れちゃうんですよね〜(仕事で胃潰瘍になってるようじゃまずムリ)。この新録リ・クール盤ですが、アレンジも大きく変わってはいませんので郷愁に浸ることもできる作品で、あの頃何やってたんだろうなあみたいな、ちょっと自分を振 り返ってみるような使い方も出来るかと・・・。そういえば、僕は本格的に性に目覚めたころだったなあ〜。ところで寺尾さん、もう還暦だそうですが、なんとこのアルバムもあってか、今年(’07)の紅白に出るんですよね。ここだけ見ようかなあ〜。

以上、厚木ファッツの’07 年間ベスト10でした!

赤色: 新録もの

緑色: 再発もの




ベスト・ライブ





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