2007年ベスト・アルバム10選
グッゴー


Aretha Franklin


Gurf Morlix


Anders Osborne


Lulu

  1. ARETHA FRANKLIN / Rare & Unreleased Recordings From The Golden Reign Of The Queen Of Soul (RHINO R2 272188)
  2. STUFF / ライヴ・アット・モントルー 1976 (ビデオアーツミュージック VACM-1345) [DVD]
  3. LEVON HELM / Dirt Farmer (Vanguard 79844-2)
  4. GURF MORLIX / Diamonds to Dust (Blue Corn Music 70701)
  5. MARGIE JOSEPH / Margie Joseph (Vivid Sound VSCD320)
  6. LUCINDA WILLIAMS / West (Universal UCCU1146)
  7. BILL BRANDON / On the Rainbow Road (Soulscape SSCD7001)
  8. ANDERS OSBORNE / Coming Down (M.C. Records MC0060)
  9. VARIOUS ARTISTS / Goin' Home - A Tribute to Fats Domino (Vanguard 225/26-2)
  10. LULU / The Atco Sessions 1969-72 (ATCO/Rhino 8122-79948-8)

全体的にRoots RockとNew Orleans系とSOUL系が主で、BLUESはほとんど買ってないためランキングしませんでした。

1.のAretha未発表曲集には参りました。個人的に大好きなMuscle Shoalsの面々やKingpins関連メンバーがバックをつけるものはもちろん、デモ音源などすべてがあまりにも素晴らしい内容でした。Jerry Wexlerは、まだまだお元気なのでしょうか?ええ仕事に感謝!(Duane Allmanのクレジットが2曲にありましたが、残念ながら音は確認できませんでした)

2.は、よくぞ正規盤で出してくれたと歓喜の涙が溢れるStuffの1976年Montreux Jazz FestivalでのLIVE映像です。残念ながらChris Parkerがいませんが、リズムの中からメロディーも感じさせる稀有なユニットの最高の記録です。Fusionなんかではなく、個人的にはInstrumental Black Musicとして聴いています。"Oh Happy Day"で感極まってステージに登場するオデッタのシーンも堪りません。

3.は、新譜としてもっとも感動したアルバムです。Levonが今だからこそ唄える内容であることが素晴らしいです。ジャンルに関係なくこれぞAmerican Roots Musicと強力レコメンド!(Ry Cooder/My Name is Buddyと感触は近いかもしれませんが、Levonに軍配を上げました)

4.は、Austin, Texasの才人Gurf Morlixの最高のアルバムです。どの曲も素晴らしく、シンプルなバックと本人のギター、Patty GriffinのHarmony Vocalもイイ感じです。LIVEで見ることができたのですが、素晴らしい体験でした。過去作のジャケット写真等で変人ではないかと思っていましたが(失礼;)、気さくでとても良い人でした。もっと評価されてしかるべきアーティストだと思います。

5.は、お気に入りのMargie嬢のAtlantic期世界初CD化です(紙ジャケ!)。Atlanticが第二のArethaとして売り出そうとしたようですが、個人的にはArethaフォロアーとは思いません。チャカ(安則まみ)さんも影響を受けられたのではとこれを聴いて感じました。Kingpinsの面々を中心とするバックの演奏も最高です。ProduceはArif Mardin。(他の2作は未聴)

6.は貫禄抜群の仕上がりですが、プロデューサーHal Willnerの手腕も大きかったのでしょう。他の誰も太刀打ちできないと思えるほどのFemale Vocal Albumです。Bill Friesell (g), Jim Keltnerなどのキレ具合も個人的に気に入ってます。

7.は評判通りの素晴らしいシンガーでした。SOULファンの方は、ぜひ!

8.は、Sweden生まれでNew Orleansでずっと活躍しているギタリスト/シンガーです。以前から注目はしていましたが、近作があまりにも良いのでセールで売っていた『Break The Chain』も買ってみましたが、これまたとても良いアルバムでした。(Van Morrisonの"Stoned Me"に痺れました〜)

9.は、Fats Dominoのトリビュートアルバムで、John Lennon以外は新録です。実は、Fats自身の音楽はこれまであまりちゃんと聴いていませんでしたが、数々のチャートインナンバーや影響を受けたアーティストも数知れずと言うことを改めて知らされました。アーティストの愛情が感じられる素敵な作品です。(意外な組み合わせもてんこ盛りで、もっと聴き込めば、さらに上位に上がって行きそう)

10.は、英国人Soul SingerのLuluがAtco時代に残した録音を集めた2枚組です。Muscle Shoalsで録音した『New Routes』がようやくCD化されました。ここでは、Duane Allmanが(おそらく4曲)参加しており、イイ感じのスライドも一部で聴けます。2枚目は、Miami録音でThe Dixie Flyers がバックをつけた『Melody Fair』を中心とするもので、こちらも悪くありません。(シンガーとしては、それほど好きではないのですが;)

次点では、
『V.A./ENDLESS HIGHWAY〜The music of The Band』: 知らないアーティストも多いですが、どのバンドもとても良くて今年よく聴いたアルバムです。
『Phantom Blues Band / Footprints』: Mike Finnigan (organ, piano, vocal) 、Johnny Lee Schell (guitar, vocal)、Denny Freeman (guitar)など、好みの白人メンバーの良い唄と演奏が満載のアルバムでした。バラードもイイですよ〜。
『Jason Isbell / Sirens of the Ditch』: Betty Lavetteの新譜(未聴)でもバックをつけていたDrive by Truckersのギタリストのソロアルバム。こういうRoots Rockが最近は聴いていて気持ち良いんですよ。 『James "12" Andrews & Crescent City Allstars / People Get Ready Now』: 12才から活躍しているJames Andrews (trumpet, vocal)のFunkyで楽しいアルバム。山岸潤史さんも参加。
『CREATION with Felix Pappalardi / LIVE at BUDOKAN 1976』: 高校生時代によくコピーさせてもらいました。発掘に感謝!

などがお気に入りでした。今年も12月にいろいろと追い込みで買いすぎて、選定に困ってしまいました。ランキングって難しいですね。欲張りですいません。(^^♪

『ニューオーリンズ・ミュージック・ガイド・ブック』のことを追記させて頂きます。この本は本当に素晴らしいです!愛と情報のGumbo Juke Box Bookですね。この本を見て『Tommy Ridgley / Since The Blues Begun』を買いましたが、内容はモチロン、陶守さんが書かれたライナーも最高でした。♭(^_^)♪


赤色: 新録もの

緑色: 再発もの




ベスト・ライブ





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