2007年ベスト・アルバム10選
中林由武
Keith Frank
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Same Ol' 2 Step
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Dewey Balfa
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Leroy Thomas
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中には2006年後半発売のものもありますが、
2007年になって国内(もしくはルイジアナ外)に広く流通したものを対象としました。
順不同です。
- KEITH FRANK& THE SOILEAU ZYDECO BAND / Undisputed (Soul Wood Records 0010)
今だに現地ではザディコ・ボスに君臨中のキース・フランク。
タイトル「Undisputed」どうりです!はい、文句の付けようがありません!ゲスト参加のお父ちゃんプレストン・フランクもいい味出してます。
- SAME OL' 2 STEP / Who Want It! (Shrimpo Music)
2006年末に発表されたアルバムです。
ファーストに続き、ザディコの躍動感が上手く取り込めた仕上がりになっています。
壊れたアコーディオンを持ってるアルバムジャケット。
そりゃあ、こんだけ突っ走った弾き方をすれば壊れます。
とくに収録曲「Zydeco Coteau」のアコーディオンは必聴です。
一見、地味なんですけど聴き込むほどに目が回ってきます…気持ちいい。
- DEWEY BALFA / Cajun fiddle old & new (Smithsonian Folkways Recordings 8362)
オリジナルは1977年発売、CD化2007年。当時のジャケット・ライナーノーツがpdfファイルで同封されています。このアルバムを聴いて、初めて僕も「フィドルが弾けたらいいな」と思いました。
- LEROY THOMAS / You Got Me! (Independent)
現地のホームパーティの様子が目に浮かんでくるようです。
- GOLDMAN THIBODEAUX with STEVE & DONNA BING / French Creole House Dance (Louisiana Radio Records)
アマディ・アルドワンを生で見たことのある人はもう少なくなっていると思いますが、 この人は現在活動しているミュージシャンではあの時代の唯一の生き証人なのではないでしょうか?あ〜、このアルバムを大音量でかけながら南西ルイジアナをドライブしたいです。
- GENO DELAFOSE & THE FRENCH ROCKIN' BOOGIE / Le Cowboy Creole (Times Square TSQ-CD-9063)
前回の最強アルバム「Everybody's Dancin'」からは多少路線が変わって、全体的にスワンプ・ポップな感じにまとめられています。
それがたまらない!という方も、もっと伝統的な音が欲しかった!という方もいることでしょう。でも、現地でのナイトクラブでの内容は丁度、前作と今作の2in1という感じなのです。併せて楽しみましょう!
- T-BROUSSARD AND THE ZYDECO STEPPERS / Zydeco Lover (Independent)
昨年のベストでも書きましたが、あいかわらずこの人のリズム感は気持ち良いです。ほんとに不思議。
- CEDRYL BALLOU AND THE ZYDECO TRENDSETTERS / The Truth (Soulwood Records SZ0008)
これまでも3枚ぐらいアルバムを発表していましたが、どれもキラリと光るアコーディオンとソングライティングなのに「惜しい」という出来でした。しかし、ここに来てキース・フランク一家の協力を得てなかなか完成度の高いアルバムに仕上がっています。最近ではyoutubeなどの映像にてリル・ポップ・レデット・バンドのドラマーとしてよく見かけますね。
- LIL' NATHAN & THE ZYDECO BIG TIMERS / Doin' It Big Time (Cha Cha Records)
Nathan & The Zydeco Cha Chasの息子さん。
デビューアルバムから早や5年、やっと新譜が出ました。
この人の声は地味ながらもムチムチした色気があります。
- CUPID / Time For A Change (Asylum 242364)
2007年、Lafayetteからルイジアナ外に知れ渡った唯一の人でしょう。収録曲「Cupid Shuffle」で老若男女が踊るザディコ・ステップを見て、世界中が「ザディコって何だ?」と興味を持ってくれたかと思います(思いたいです!)
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赤色: 新録もの
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緑色: 再発もの
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ベスト・ライブ
Allen Toussaint with band
(ビルボードライブ東京, October 21, 22)
Billboard Live Tokyoというハコはともあれ、やっぱり行って良かったです。純度100%のニューオリンズを楽しみました。
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