2008年ベスト・アルバム10選
轟美津子

Archie Love
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Mick Hucknall
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Soil & Pimp Sessions
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Willie Clayton
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- ARCHIE LOVE / Love Chronicles (JEA/Right Now 0019)
最初の一言、AHhhhhhhにやられちゃいました。途中で入るカラミの台詞も素敵。それにしても、ラヴ・クロニクルズって.......。アーチーったら一途じゃないのね。そんな男だって分かっているのに、この年末一番良く聴いたアルバム。くやしいわ。
- SOUL CHILDREN / Still Standing (JEA/Right Now 0020)
引き続きアーチー・ラヴが大活躍、歌って曲提供しての全面協力作がこちら。新曲もたくさん入った新譜、なんてエライ!んでしょう。企画ものでもカバー集でもないんだもんね〜。そんな中、ライヴで納められたThe Sweeter He Is はとっても不思議な仕上がり。始終黄色い声が、しかも微妙に遠くにさざめいて.........。ヘッドフォンで聴いてると、なんだか違う次元の場所に行っちゃったような気がしてきます。
- AL GREEN / Lay It Down (EMI Music Japan TOCP-70510)
安心できるアル・グリーンの新譜。新譜なんだっけ?と思わせるくらいが丁度良い。I'm Wild About Uなんて曲があっても大丈夫、ワイルドさだって程々なんだから。YouがUになっていたり、LoveがLuvになっていたり、表記はちょっとだけ俗世間風にしたのかな。あぁ、メンフィスに行って、アルのお説教聴いてみたいな〜。
- MICK HUCKNALL / Tribute to Bobby (Rhino R2 511844)
私的二大ブルーアイド・ソウルマンの一人ミック・ハックネルがこんなにこんなにボビー・ブランドが好きだったなんて。ちょっと感激。DVDで観られるボビーを訪ねて行くミックは本当に嬉しそうでとってもカワイイ。そしてギターのケンジ・ジャマーこと鈴木賢司がたまらない!日本人の活躍は嬉しいものです。ボビーの曲なのに、ヨーロッパなサウンドもかっこいい。
- WILLIE NELSON & WYNTON MARSALIS / Two Men With The Blues (Blue Note X5044542)
いやぁ〜、肩の力抜けましたぁ〜〜。いい味出してる、って言うのはこういうライヴの為にある言葉だと実感。演奏されているのはお馴染みのあの曲この曲なんだけど、何かとジャズ風?でいろいろと新鮮。ウィリー・ネルソンが後半に向けてだんだんとノッてくる感じがたまらないっ。それからやけに張り切ってる感のあるタンバリンも気になるっ!
- SOIL & "PIMP" SESSIONS / Planet Pimp (Victor Entertainment VICL-62828)
できれば大きな音で、お店とかで聴きたいアルバム。更にできればライヴに行けたらもっと良い。あ、これじゃアルバム褒めてることにならないか。2008年レコード大賞最優秀新人賞受賞・ジェロのカバーアルバムに入ってる「君恋し」のバックも彼ら。ジェロって歌はお上手ね〜、で評価止まりがちだけど、この曲は唄もアレンジもお色気たっぷりに仕上がってます。あ、またまたPlanet Pinpから離れちゃった。一曲目からAre you ready for Death Jazz?!とアジテイトされますが、オセンチな曲や美しい曲もあって、とにかくかっこいいJAZZです。
- KROWN WASHINGTON BATISTE / Live at the Maple Leaf (JK 1003)
今年はニューオリンズばっかり選んじゃった、と思っていた程に、N.O.の当たり年だった'08年。あれこれ練り直しているうちに結局残ったのがこれ。ラッセルの馬力すごいわ。ウルフマンは相変わらずカッコイイし、大好きなハモンド・サウンドだし、こちとらトリオだぜ〜オラオラ〜と元気出させられた1枚。
- MELVIA "CHICK" ROGERS / Essentially Yours
祝!!チック・ロジャース待望のCD!どれだけ待った事か。CD出す前のカルロス・ジョンソンの様に、シカゴに行って観て聴いてきた人だけが知っているシンガーなんて。もったいないし、凄いんだよって説明したって伝わらないし。という事でがっつり今のシカゴのブルースです。歌うまいね〜、バンドもいいね〜。なのにCD作っただけで流通してないんだって。何故??菊田俊介氏も参加しているので、彼のMy Spaceで"To Know you Is To love You"を聴くことが出来るようです。
それにしてもなぁ、市場に出ないなんて、あーもったいない。
- SOLOMON BURKE / Like A Fire (P-Vine PCD-93126)
クラプトンの一曲目が良い。途中の転調が妙に幸せな気持ちにさせてくれる。夕暮れ時の西海岸を車で走っている時に、FMのクラシックロック・ステーションから流れてくるような感じ。プロデューサーのスティーヴ・ジョーダン、ドラムだけじゃなくギターも弾いて、良い仕事してます。
- WILLIE CLAYTON / My Tyme (Malaco MCD7532)
ウィリー・クレイトンに関しては、とにかく出れば私はベストに入れる、殆ど条件反射のようなもの。たとえジャケがチープでも!ところが、今回はなに?!ジャケだけじゃない、中身までチープと過剰のビビンバ状態。今どきこれ〜?なアレンジや、迫力なさ過ぎ〜なダウンホームブルースや、とにかく突っ込みどころ満載なんだけれど.......、聴けば聴く程じわじわと効いてヤメられなくなるんだなー。ポイントはウィリーの口笛ね。あと全体に流れるハッピーな感じね。
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赤色: 新録もの
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紺色: 再発もの
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ベスト・ライブ
Ray, Goodman & Brown / Harold Melvin's Blue Notes
(ビルボードライブ東京, Jul. 8)
アーティスト名と出演者がこんなに違うってのも、ソウルグループをいくつか観ているうちに慣れてきますな。
そんなの瑣末な事よ。だって、レイ役(なのかな?)のケヴィン・オーエンスが私のことを見て歌ってくれたんだもん!高いお金出して観た甲斐あったわ〜〜。クラブでのライヴならでは、良い席に座れたお陰。もう、うっとりです〜〜〜〜〜〜。
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