Glen David Andrews
|
Sugar Pie Desanto
|
Tribute to Doug Sahm
|
blues.the-butcher-590213 + Monsieur Kamayatsu
|
|
大厄だった2009年。「そんなモン関係ないのだ!」と余裕をみせながらも、「お祓いした?」などとついつい周囲に聞いてしまったりするのが我ながら情けない。「ま、気分の問題だから、形だけでもやっとくか」と決心したものの、結局....。要は筋金入りの<めんどくさがり>には古くからの慣習も通用しないってこと。でも決して悪い年ではなかったな。『貧乏暇なし』は相も変わらずだけど、呑みたい時に呑んで、いい音楽に触れて。他になにかあったっけ?選んだアルバムは順不同。どれも素晴らしい作品だと思います。
- GLEN DAVID ANDREWS / Walking Through Heaven's Door (Threadhead Records no#)
ニューオーリンズならではのホーンにクワイア、歌やコール&レスポンスの暑苦しさも含め、完全にツボに入った。ジョン・ブッテの参加もあって大満足!ニューオーリンズに行きたくなってしまった。
- SUGAR PIE DESANTO / Go Go Power The Complete Chess Singles 1961-1966 (KENT CDKEND 317)
大好きなシンガー。パンチの利いたダイナミズムだけでなく、艶やかな色気もムンムン!バンドもタイトでいうことなし。ライナーに掲載されたステージ写真をみると、かなり激しくセクシャルなパフォーマンスをしていたんですなあ。
- LITTLE WALTER / The Complete Chess Masters (1950-1967) (Hip-O Select BOO12636-02)
まだ未発表曲があるのですねえ。春〜夏にかけてはこればっかり聴いていたような気がする。
- ROBERT CRAY / This Time (Nozzle/Vanguard 79960-2)
妙に奥まったセッティングをみた瞬間によぎったイヤな予感を見事に払拭してくれたブルース・カーニバル!歌はもちろん、気持ちの入った、鋭いトーンのギターにとにかく驚喜した。リチャード・カズンズの復帰バンザイ!
- ALLEN TOUSSAINT / The Bright Mississippi (Nonesuch WPCR-13336)
トラディショナルなジャズ・ナンバーのカヴァー集ということで、それほど期待していなかったのだが、これがどうして!さすがトゥーサン!ビルボードでのライヴもホントによかった。
- VARIOUS ARTISTS / Keep Your Soul : A Tribute To Doug Sahm (Vanguard 79900-2)
なんといってもFreda & The Firedogs!しかも、これまで地味〜に探していた唯一のオリジナル・アルバムまで再発されていたなんて!ちなみに情報源はぶる銀ブログ。いつもお世話になります。感謝!
- IVAN NEVILLE'S NEW ORLEANS ALL-STARS / Gettin' Funkier All The Time (CHARLY CHF-F1044LF) [DVD]
2004年、ドイツのRockpalast出演時の演奏をおさめたDVD。オリジナルにミーターズのカヴァーといった選曲だが、サウンドの中心にどっしり腰をおろすアイヴァンの存在感がやはり格別。ちなみにリチャード・カズンズがベース!この人のベースは気持ちいい。
- JAMES SEGREST MARK HOFFMAN新井崇嗣訳/ハウリン・ウルフ ブルースを生きた狼の一生 (P-Vine BOOKS)
ブルースにどっぷりハマったきっかけはウルフだった。現在でも好きなブルースマンをひとり挙げろといわれたら....ま、時にはジミー・リードなんて言うこともあるかもしれないが....、いや、やっぱりウルフだなあ。ウルフとヒューバートの関係なんて、読んでいたら嬉しくなって思わずニヤニヤしてしまった。それにしてもウルフの男っぷりのよさといったら!
- JIM COGAN and WILLIAM CLARK Foreword by QUINCY JONES 奥田祐士訳/レコーディング・スタジオの伝説 (P-Vine BOOKS)
これはおもしろかった!ワクワクと一気に読んでしまった。音楽好きのおっさんにとっては一種の『おとぎ話』かもしれませんなあ(もちろん事実なんだけど)。
- blues.the-butcher-590213 & ムッシュかまやつ / Rockin' with Monsieur (P-Vine PCD-18578)
ライヴでは何度も観ている両者のコラボだが、ライヴでやっていることをそのままパッケージすれば、間違いなくいいアルバムになると思っていた。いい大人が本気で遊び、楽しんじゃっている感じがホントに楽しい。
|
赤色: 新録もの
|
紺色: 再発もの
|
|
ベスト・ライブ
RANDY CRAWFORD and JOE SAMPLE TRIO featuring STEVE GADD and NICK SAMPLE
(オーチャードホール, Mar. 20)
カルロス・ジョンスン、ブルース・カーニバルのロバート・クレイ、アラン・トゥーサン、ファンキー・ミーターズもよかった!何度かグツグツの JIROKICHIに足を運んだblues.the-butcher-590213や、地元での藤井康一さんも(打ち上げも含めて)メチャクチャ楽しんだ。そんな中でベストとなるとジョー・サンプル・トリオとランディ・クロフォード!決して狭くはないオーチャード・ホールで、「これは生音?」って確認したいぐらいの最小限の音ながら、音のひとつひとつが鮮明に、しかも力強く伝わってくる感覚は正直、驚きだった。塩次親分の追悼ライヴ@拾得も今後、忘れられないライヴの一つに間違いなくなると思う。その場にいられたことを、ただただ幸せ思う。やはり現場で音のヴァイヴを感じるのはいいですなあ。
|