ブルース銀座: 2009年ベスト・アルバム10選: Utam



2009年ベスト・アルバム10選
Utam
http://www5a.biglobe.ne.jp/~detectiv/utamura.htm


Oh Happy Day


Allen Toussaint


Rolling Stones


日倉士歳朗

  1. VARIOUS ARTISTS / Oh Happy Day: All-star Music Celebration (EMI Music Japan)
    今を感じさせるアーチストが有名な曲をGospelで演じる、こういうのを聞きたかったアルバム。ジョニー・ラングは"I Believe"で、ロバート・ランドルフは"Higher Ground"で、ボン・ジョビも"Keep The Faith"でクワイアと組み、他にもアル・グリーン、メイビス・ステイプルズまで名曲をやっています。今だからこういう試みも可能なのでしょうが、この種のCDは再発が少ないのでご注意です。聞けてよかった。どれもよい作品に仕上がっています。

  2. RUTHIE FOSTER /
    03-26-09 / Thumbs Up (Yokohama) (Hoy-Hoy D10042)
    03-28-09 / 磔磔 (Kyoto) (Hoy-Hoy D10043)

    09年で一番おいしかったLiveだったRuthie。横浜はKeyが入ったか、東京はギターだけ、京都も同様だったので、異なる感じのLiveが味わえる。ソウル、ゴスペル、ブルース、レゲエ。表現力があり、メッセージを持つ唄をもっている彼女ならの素晴らしい2枚組。「The Truth」が出た後のTrioでもツアーだけに USツアー後ですばらしい出来。Hoy-HoyRecordsという日本のレーベルが海外では多いInstant Liveを始めたことが嬉しかった。
    http://www.hoyhoy-records.com/catalog/RuthieFoster.html

  3. funky METERS / 07-23-09 / SHIBUYA-AX (shibuya, tokyo) (Hoy-Hoy D10047)
    7月の渋谷AXでのLive2枚組。この前に見たネビルBro.のLiveが私にはいまいちだったので、このバンドのグルーブが発揮されたLiveがきけて本当に嬉しかった。やはりリズム隊のG. Porter. JrとR. Batisteにその原動力があるのでしょうけれど、"Here Comes The Meter Man"から"Chicken Strut"まで、Liveをみれなかったので楽しめる音でした。
    http://www.hoyhoy-records.com/catalog/funkymeters.html

  4. ALLEN TOUSSAINT / The Bright Mississippi (Nonesuch WPCR-13336)
    インストのすばらしさ。Vocalなしでもこれだけ曲をきかせられる。Jazzyですが、それだけではない作品。Liveでこれだけでも聞いてみたい。

  5. RAMBLIN' JACK ELLIOTT / A Stranger Here (Anti/Sony EICP-1171)
    カントリー系かと、きかず嫌いでいたのを弟がこれを貸して目をさましてくれた。この1920年代末の恐慌を背景として創られたBluesを唄うことは、現在でも"ライジング・ハイ・ウォーター・ブルース"等の唄の凄さを再度感じさせてくれた。今聞いてよかったBlues作品集です。

  6. THE ROLLING STONES / Get Yer Ya-Ya's Out! [40th Anniversary Deluxe Box Set] (ABKCO 02932)
    この時のマディソンでのサポートのB.B. KingとIke & Tina Turnerの音が遂に発表となった。この時期のB.B.が悪かろうはずがなく、ギターの音から声のハリに至るまで、ここまで音が良いものが残っていたなんてという感じだった。Ike & Tinaも 映画でちょっとみていたが、"Proud Mary"だけではなく、あの十数分の "I've Been Loving You..."のかけあいの色っぽさ、一番イキがよかった時の音が聞けるだけでも歴史的な価値があります。B.B.のHornのメンバーがなんか言ってるのまでよくとれている。

  7. 日倉士歳朗 / Steel Made (日本晴 JCUR-089)
    日本でも数少ないSacred Steelの奏者、Slideも、いろんなギター等も弾きこなし、BluesからGospel、環境系までのLiveの凄さはいつも楽しませていただいていたが、ついに7月にSacred Steelを中心にした音創りの音が完成した。 最近のバンドのメンバーにゲストで固めた音で悪かろうはずもなく、ここで創る日本語の唄から英語の唄までちゃんとした音が聞ける。

  8. VARIOUS ARTISTS / 3rd Annual Delta Groove All Star Blues Revue Vol. 2: Live at Groud Zero (Delta Groove DGPCD132)
    モーガン・フリーマンの経営するBlues HouseでのオールスターLive、マニッシュBoys、キッド・ラモスからフィリップ・ウォーカーまで入っている西海岸のBluesアーチストの音。Vol. 1と2があり、今の音が聞ける。これを貸してくれた弟に感謝。このLiveはおいしかった。このメンバーで来日しないものだろうか?

  9. 忌野清志郎 /青山ロックン・ロール・ショー 2009.5.9 オリジナルサウンドトラック (Milestone Crowds UMCC-9019)
    2009年5月9日に行なわれた忌野清志郎のライヴ形式葬“青山ロックン・ロール・ショー”で流された音のCD。参加できなかったけれど、彼の存在と死は十分に私にとってはBluesを感じるものでした。スローバラード!80年代初めのRC+生活向上委員会のLiveがもう一度みたい!

  10. オーサカ=モノレール / Live In Spain (P-Vine PCD-25104/5)
    音は一昨年のものですが、昨年末にでたばかり粋でバリバリ、J.B. Funkです。最初のよくわからないスペイン語から何か期待感がありますが、"Get Ready"なんて必要ないのにサービスでやって、彼らの音に突入する。これからが本当のFunk Music。現在、これだけのFunkやってしまうバンドも国内に少ないですから(関東ではGold Rushか?)このように映像までついているLive。いいです。

赤色: 新録もの

紺色: 再発もの




ベスト・ライブ
RUTHIE FOSTER
(青山Eats & Meets Cay, Mar. 27)

前日の横浜とうってかわったドレッシーな衣装で、女性TrioのLiveが楽しめるとは、お得でした。 ギターもうまいし、唄のうまさ、曲と歌詞の良さが彼女の強みで、いままでに紹介されなかった(私が無知だった)のが残念でした。USではロベン・フォードと一緒のツアーだったので、映像とかみるとおもしろそうでしたが、今回のメンバーでやるLiveも決して悪くありませんでした。 Buffalo Recordsが横浜・東京をみると割引としてくれたのが嬉しかった。サインももらえたし、Bの姉さんも含め気さくな人達でした。 ボブ・マーレーの曲をやったりして聞かせるし、ハートのバラクーダを遊びで弾いてみたりの楽しいLive。またの来日を希望します。





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