2014/5/26
Mike Garner & Neil Billington at Foxhole ブルース
Mike Garner (gt.) & Neil Billington (hp.)
ニュージーランドからやって来たブルース・デュオ、マイク・ガーナーとニール・ビリントン。5月16日、吉祥寺のFoxholeというお店に見に行ってきました。
なんでも、この来日は2人の「是非日本でプレイしたい」という思いから実現したそうで、旅費は自腹なんだそうです。そのため、各公演ともチャージは2,000円と、地元ミュージシャンのチャージのレベルから見ても良心的な価格設定。今回のツアーのブッキングを担当したCKさんも、彼らのその心意気に感心し、ボランティアでお手伝いをすることになったのだとか。
日本では殆ど無名なので、客入りが心配ではありましたが、こじんまりとしたお店ながら、いい感じでお客さんが入っていました。ライヴは、予想以上に素晴らしかったです。
Mike Garner (gt.)
1部は、マイクのアコギとニールのハープのみのデュオ・スタイル。しかし、その演奏はバラエティに富んでいました。ロバート・ジョンソンの"Kind Hearted Woman"などのカントリー・ブルースもやれば、クロマチック・ハープで"Georgia On My Mind"をやったり、「アルバート・キングのルンバ・ブルースだ」と言って"That Will Never Do"をやったり。締めは、なんとJ.ガイルズ・バンドの"Whammer Jammer"。ニールのハープは、アコースティック・セットなのを忘れてしまいそうな、前のめりな熱演でした。
後半は、日本のミュージシャンが加わってのエレクトリック・セッション。このお店がジャズバーであることから、ニールはジャズをやると言い、冒頭マイルズ・デイヴィスの"All Blues"とジャズ・スタンダードの"Body And Soul"をインストで披露。この人10穴のブルースハープもいいけど、クロマチックでジャズをやっても非常にはまっています。その後は、リトル・ウォルターの"Juke"や"Hoochie Coochie Man"などなど、客席からの飛び入りもあって、パーティー的なのりで盛り上がりました。完成度で言えば2人だけでやっている方が高かったけど、やはりブルースはセッションがいいなと感じました。マイクとニールも楽しそうでした。
2部のセッション・タイム
僕は、以前マイクのCDは何枚か聴いていましたが、ニールの演奏は初めて聴きました。マイクとニールはここ2年程一緒にやっているそうです。とてもいいコンビでした。二人とも、ベテランらしい余裕と深みを感じると言うか、引き出しも多いので、飽きさせません。ニュージーランドのブルースと言ってもぴんと来ないかも知れないですが、アメリカのブルースマンに負けていませんよ。
また是非来てほしいですね。こじんまりとでも来日を重ねて、ファンベースが広がればいいなと思います。
客席に乱入して熱演するニール
Mike Garnerディスコグラフィー(公式サイトより)
http://www.mikegarner.co.nz/recordings.html
※試聴もできますよ。
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