2016/1/11

訃報: Otis Clay 1942-2016  R&B/ソウル

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Otis Clay (1997)
(c) Photo by Masahiro Sumori.


オーティス・クレイが亡くなりました。彼の娘ロンダ・タンクソンによると2016年1月8日18:30頃、クレイは心臓発作で亡くなったとの事です。1942年2月11日の生まれ。享年73でした。

公式サイトの発表(January 9, 2016)

シカゴ・トリビューンの記事によると、翌日9日にもシカゴのウェストサイドでのライヴが予定されていたといい、ブルース・ギタリスト、デイヴ・スペクターが亡くなる2日前にFaceTimeで話した際には元気だったそうです。今のところ、これ以上の情報がありませんが、本当に急だったんですね。アラン・トゥーサンもそうでしたが、元気に活動していた人がこのような形で亡くなってしまうと、寂しいというより、ただ信じられない、やりきれない思いになります。尚スペクターは、シカゴでブルーバーズを率いて長年活躍するブルース・ギタリストで、彼の2014年の作品「Message in Blue」に、オーティスがゲスト参加しています。

オーティスと言えば、さほど大きなヒットがあった人ではないですが、70年代のハイ・レーベルの作品はソウル・ファンに幅広く知られており、中でも1972年の”Trying To Live My Life Without You”は、ビルボードのR&Bチャート24位まで上がり、クレイの最大のヒットとなりました。この曲は1981年にボブ・シーガーがカバーし、クレイよりも大きなヒット(ビルボードのポップチャート5位)を記録しています。

日本では、特に1978年の初来日の際の公演がライヴ盤としてリリースされたことで多くのファンを獲得しています。吉岡正晴さんのブログSoul Searchin’によると来日は以後計10回を数えているそうです。でも、2008年を最後に来ていなかったんですね。一時期は数年に一度のペースで来ていたので、意外でした。初来日公演以後、数年間のうちに立て続けに来日しており、1983年の4度目の来日もライヴ盤になっています。

僕は1997年にロングビーチ・ブルースフェスで見たあと(この写真はそのときのもの)、 1999年の渋谷On Air Eastで行われたBlues & Soul Review、2002年のBlues Paradiseで見る機会がありました。僕が見た来日公演2回はどちらも今は亡きチョコレートクリーム・プロダクションの企画したフェスだったと思います。1999年の来日では、菊田俊介がギターで参加するというブルース・ファンには嬉しい「特典」もありました。彼のブログによると、あのときがクレイとの初共演だったそうです。

全身でソウルを表現するシンガーでした。だから、歌っているところの写真はいつも絵になるんですよね。

チャートインした曲は60年代のワンダフル・レーベルから70年代のハイなど6曲に過ぎませんが、1965年にソロ・デビューをしてから現在まで50年に渡り生涯現役。90年代のブルズアイ・ブルースからの作品など、いい作品を沢山残してくれました。

本当に残念でなりませんが、ご冥福をお祈りしたいと思います。
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タグ: 訃報 obituary chicago
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