2016/5/15
ジャズフェス後半3日目4/30(土) ニューオーリンズ
僕がこの日見たものです:
Paul Sanchez & The Rolling Road Show, Lil’ Buck Sinegal Blues Band, Cedric Watson & Bijou Creole, Sweet Crude, bredda “DAVID” & Tribal Vibes, Midnite Disturbers, Treme Brass Band, Sunpie & the Louisiana Sunspots with guest Pascal Danae, Ricky Dillard & New G, Jon Cleary & the Absolute Monster Gentlemen
更新が滞ってしまいました。ジャズフェス最後の2日間は豪雨にたたられ宿泊先に帰ってからも態勢を立て直すのが結構大変だったのです。もう、持ち物は奥の方までぐっしょり濡れておりました。
前日(4/29)は雨は降らずに持ちこたえましたが、この日は朝から天気はどんよりして怪しい感じ。それでも、当初は降っていなかったのですが、2時過ぎからパラパラと降り始め、やがて土砂降りに。なんとこの日は、雷雨に加え竜巻警報が出たことで、予定より2時間以上早い4:30頃には終わってしまいました。ヘッドライナーだったスティーヴィー・ワンダーやベックは現地入りしながら演奏することはできなかったというなんとも勿体ない日でした。

Paul Sanchez & The Rolling Road Show
この日のスタートは、ディーコン・ジョン(Acura Stage, 11:20 am)にするか、ポール・サンチェス(Gentilly Stage, 11:20 am)かで悩みましたが、とりあえずポールの方を見始めたらあまりの素晴らしさに最後までそこから動けませんでした。彼のユニット、ローリング・ロード・ショーは都度メンバーは変わるのだと思いますが、この日はアレックス・マクマレー(gt.)、シャマー・アレン(tp.)、クレイグ・クライン(tb.)、デビー・デイヴィス(ukulele)、ソニー・テトロウ(banjo)など今ニューオーリンズで活躍するアーティスト達を総動員したと言ってもいいくらいの豪華さ。メンバーそれぞれの持ち歌も披露しつつ、ラストはジョン・ブッテでも有名な”At The Foot of the Canal Street”を観客も一緒に歌って賑やかなフィナーレを迎えました。ステージにいる大勢のミュージシャン、コーラスを歌うお客さん、みんな笑顔溢れていました。既にこの日の締めのような雰囲気。朝いちからこれは贅沢すぎます。
続いては、すぐ隣のステージのセドリック・ワトソンを見たかったのですが、他のステージも気になり、一度ブルース・テントに移動し、リル・バック・シニガル(Blues Tent, 12:00pm)を。2、3曲程度しか聴けなかったけどストレートなブルースで攻めるそのステージは、地味ではありますが、渋く味わい深いものでした。

Cedric Watson & Bijou Creole
で、フェイドードー・ステージに移動し(せわしないな…)、セドリック・ワトソン&ビジュー・クレオール(Fais Do Do Stage, 12:25pm)。彼は以前、パイン・リーフ・ボーイズ在籍時に見たことがありましたが、彼のバンドでのライヴは初めて見ました。アルバムでは、ケイジャンやザディコの枠組みを飛び越えて、カリブ海やアフリカに飛ぶボーダーレスな感覚も披露したセドリックでしたが、この日のステージは比較的トラディショナルなクレオール音楽に根ざしたサウンドでした。サン・ハウスのような古めかしい衣装に身を包んでいたセドリック。勢いはありましたね。
以前から気になっていた地元のバンド、スウィート・クルード(Gentilly Stage, 12:35pm)は、最後の方しか見られなかったけど、ロックともフォークともポップとも言えない独特な世界を展開していて面白かった。彼らは今度は是非ゆっくり見たい!

Sweet Crude
お腹が空いたので、食べ歩きをしながら、ベリーズ・パビリオンに差し掛かると(今年はベリーズがジャズフェスのテーマの一つだったのです)、中から青空に突き抜けるような(天気はどんよりしていたけど)気持ちのいいノリノリなサウンドが聞こえてきて思わず中に入ってみました。ブレダ”デイヴィッド”&ザ・トライバル・サウンドというバンドが演奏中で、さほど広くないテントの中は、熱く、また暑いダンスホールとなっていました。メジャー・キーのワンコードで延々と続くそのサウンドに食べ物を頬張りつつも、身をゆだねました。うーむ、これはいい。
オールスターのブラスバンド、ミッドナイト・ディスターバーズをかすめて、エコノミー・ホールへ。トレメ・ブラスバンド(Economy Hall Tent, 1:35pm)を堪能しました。シンボル的存在だったライオネル・バティストが亡くなってもその生き生きと演奏は健在。このテントでは、お客さんが色とりどりの傘を手に音楽に合わせて通路をパレードするのがお約束のようになっていますが、このセットの最後では、”I’ll Fly Away”(だったかな?)で、バンドもみんな降りてきて、オフマイクで演奏しながら客先を練り歩きました。これは盛り上がった。さすが、マーチングバンドです。

Treme Brass Band

お客さんも練り歩きます!
しかし、このご機嫌な展開の頃、外では雨が降り始めました。段々強くなっていく雨が止む気配は全くないので、僕はテントの中でレインコートをまとい、「よし!準備万端!」とばかりテントを出てフェイドードー・ステージへ移動。大好きなサンパイ・バーンズ&ザ・ルイジアナ・サンスポッツ(Fais Do Do, 2:50pm)を久々に見るのです。バンドのメンバーはだいぶ変わってしまったようでしたが、ファンキーで前のめりなザディコ・サウンドは健在でした。しかし、ライヴ中にもどんどん雨は激しくなり、そのうちまるで滝行のような状況に。しかし、周辺のお客さんはそんなこと構わず乗りまくっています。もちろん僕も。

Sunpie & The Lousiana Sunspots

豪雨に打たれながらも盛り上がる!
後半になり、フランスのギタリスト、パスカル・ダナエをゲストに迎え、サンパイは、アコーディオンをハーモニカに持ち替え、デュオでブルース・タイムに。雰囲気一転でしたが、これも渋くてかっこよかった。しかし、バンドに戻りガンガンやり始めたとき雷が落ち始め、ライヴはここで中止に。
他のステージはどうなっているのだろう?アキュラ・ステージのDr.ジョン(Acura Stage, 3:15pm)が気になっていたので、そっちに向かって移動しましたが、どうやら彼も途中で終わってしまったよう。野外のステージはどこももうやっていないようだったので、テントがある方向へ移動しました。
ゴスペル・テントに着くとやっていたのはリッキー・ディラード&ニューG(Gospel Tent, 3:55pm)、もうあまりの人の多さで中に入れないほど。入り口のあたりから少しだけ中に入ってしばらく聴いたあと、ブルース・テントに移動し、ジョン・クレアリー&アブソリュート・モンスター・ジェントルメン(Blues Tent, 4:00pm)を見ました。しかし、見だして3曲くらいで、「本日のジャズフェスは中止」とのアナウンスがあり、彼らのライヴも早めに終わってしまいました。
スティーヴィー・ワンダー目当てで来た人などはさぞかしがっかりしたでしょうね。ちなみに、この日の入場券は払い戻しはなかったものの、使用済みの券は翌日も使えるとの発表がありました。しかし、僕はすでに全日分買っていたので、なんのメリットもありませんでしたね。まあ、僕はこの時点で、十分すぎるほどたっぷり見たいものを見ていたので、満足感はあったのでいいのですが。
会場をあとにする頃には、皮肉にも雨はだいぶ弱くなっていましたが、先ほどまでの豪雨でいたるところに大きな水溜りが。というよりもう浸水しているといっていい。そんな中、食べ物のブースで食事をする人も。いやいや、これこそルイジアナらしというものですね。

あたり一面水浸し
いよいよ、翌日は最終日です。夜は、完全に雨は上がり、僕はサイベリアというクラブにフォーフォーレとレヴェラーズを見に行きました。これもまた最高なライヴでした。

The Revelers at Siberia
April 30, 2016
0
Paul Sanchez & The Rolling Road Show, Lil’ Buck Sinegal Blues Band, Cedric Watson & Bijou Creole, Sweet Crude, bredda “DAVID” & Tribal Vibes, Midnite Disturbers, Treme Brass Band, Sunpie & the Louisiana Sunspots with guest Pascal Danae, Ricky Dillard & New G, Jon Cleary & the Absolute Monster Gentlemen
更新が滞ってしまいました。ジャズフェス最後の2日間は豪雨にたたられ宿泊先に帰ってからも態勢を立て直すのが結構大変だったのです。もう、持ち物は奥の方までぐっしょり濡れておりました。
前日(4/29)は雨は降らずに持ちこたえましたが、この日は朝から天気はどんよりして怪しい感じ。それでも、当初は降っていなかったのですが、2時過ぎからパラパラと降り始め、やがて土砂降りに。なんとこの日は、雷雨に加え竜巻警報が出たことで、予定より2時間以上早い4:30頃には終わってしまいました。ヘッドライナーだったスティーヴィー・ワンダーやベックは現地入りしながら演奏することはできなかったというなんとも勿体ない日でした。

Paul Sanchez & The Rolling Road Show
この日のスタートは、ディーコン・ジョン(Acura Stage, 11:20 am)にするか、ポール・サンチェス(Gentilly Stage, 11:20 am)かで悩みましたが、とりあえずポールの方を見始めたらあまりの素晴らしさに最後までそこから動けませんでした。彼のユニット、ローリング・ロード・ショーは都度メンバーは変わるのだと思いますが、この日はアレックス・マクマレー(gt.)、シャマー・アレン(tp.)、クレイグ・クライン(tb.)、デビー・デイヴィス(ukulele)、ソニー・テトロウ(banjo)など今ニューオーリンズで活躍するアーティスト達を総動員したと言ってもいいくらいの豪華さ。メンバーそれぞれの持ち歌も披露しつつ、ラストはジョン・ブッテでも有名な”At The Foot of the Canal Street”を観客も一緒に歌って賑やかなフィナーレを迎えました。ステージにいる大勢のミュージシャン、コーラスを歌うお客さん、みんな笑顔溢れていました。既にこの日の締めのような雰囲気。朝いちからこれは贅沢すぎます。
続いては、すぐ隣のステージのセドリック・ワトソンを見たかったのですが、他のステージも気になり、一度ブルース・テントに移動し、リル・バック・シニガル(Blues Tent, 12:00pm)を。2、3曲程度しか聴けなかったけどストレートなブルースで攻めるそのステージは、地味ではありますが、渋く味わい深いものでした。

Cedric Watson & Bijou Creole
で、フェイドードー・ステージに移動し(せわしないな…)、セドリック・ワトソン&ビジュー・クレオール(Fais Do Do Stage, 12:25pm)。彼は以前、パイン・リーフ・ボーイズ在籍時に見たことがありましたが、彼のバンドでのライヴは初めて見ました。アルバムでは、ケイジャンやザディコの枠組みを飛び越えて、カリブ海やアフリカに飛ぶボーダーレスな感覚も披露したセドリックでしたが、この日のステージは比較的トラディショナルなクレオール音楽に根ざしたサウンドでした。サン・ハウスのような古めかしい衣装に身を包んでいたセドリック。勢いはありましたね。
以前から気になっていた地元のバンド、スウィート・クルード(Gentilly Stage, 12:35pm)は、最後の方しか見られなかったけど、ロックともフォークともポップとも言えない独特な世界を展開していて面白かった。彼らは今度は是非ゆっくり見たい!

Sweet Crude
お腹が空いたので、食べ歩きをしながら、ベリーズ・パビリオンに差し掛かると(今年はベリーズがジャズフェスのテーマの一つだったのです)、中から青空に突き抜けるような(天気はどんよりしていたけど)気持ちのいいノリノリなサウンドが聞こえてきて思わず中に入ってみました。ブレダ”デイヴィッド”&ザ・トライバル・サウンドというバンドが演奏中で、さほど広くないテントの中は、熱く、また暑いダンスホールとなっていました。メジャー・キーのワンコードで延々と続くそのサウンドに食べ物を頬張りつつも、身をゆだねました。うーむ、これはいい。
オールスターのブラスバンド、ミッドナイト・ディスターバーズをかすめて、エコノミー・ホールへ。トレメ・ブラスバンド(Economy Hall Tent, 1:35pm)を堪能しました。シンボル的存在だったライオネル・バティストが亡くなってもその生き生きと演奏は健在。このテントでは、お客さんが色とりどりの傘を手に音楽に合わせて通路をパレードするのがお約束のようになっていますが、このセットの最後では、”I’ll Fly Away”(だったかな?)で、バンドもみんな降りてきて、オフマイクで演奏しながら客先を練り歩きました。これは盛り上がった。さすが、マーチングバンドです。

Treme Brass Band

お客さんも練り歩きます!
しかし、このご機嫌な展開の頃、外では雨が降り始めました。段々強くなっていく雨が止む気配は全くないので、僕はテントの中でレインコートをまとい、「よし!準備万端!」とばかりテントを出てフェイドードー・ステージへ移動。大好きなサンパイ・バーンズ&ザ・ルイジアナ・サンスポッツ(Fais Do Do, 2:50pm)を久々に見るのです。バンドのメンバーはだいぶ変わってしまったようでしたが、ファンキーで前のめりなザディコ・サウンドは健在でした。しかし、ライヴ中にもどんどん雨は激しくなり、そのうちまるで滝行のような状況に。しかし、周辺のお客さんはそんなこと構わず乗りまくっています。もちろん僕も。

Sunpie & The Lousiana Sunspots

豪雨に打たれながらも盛り上がる!
後半になり、フランスのギタリスト、パスカル・ダナエをゲストに迎え、サンパイは、アコーディオンをハーモニカに持ち替え、デュオでブルース・タイムに。雰囲気一転でしたが、これも渋くてかっこよかった。しかし、バンドに戻りガンガンやり始めたとき雷が落ち始め、ライヴはここで中止に。
他のステージはどうなっているのだろう?アキュラ・ステージのDr.ジョン(Acura Stage, 3:15pm)が気になっていたので、そっちに向かって移動しましたが、どうやら彼も途中で終わってしまったよう。野外のステージはどこももうやっていないようだったので、テントがある方向へ移動しました。
ゴスペル・テントに着くとやっていたのはリッキー・ディラード&ニューG(Gospel Tent, 3:55pm)、もうあまりの人の多さで中に入れないほど。入り口のあたりから少しだけ中に入ってしばらく聴いたあと、ブルース・テントに移動し、ジョン・クレアリー&アブソリュート・モンスター・ジェントルメン(Blues Tent, 4:00pm)を見ました。しかし、見だして3曲くらいで、「本日のジャズフェスは中止」とのアナウンスがあり、彼らのライヴも早めに終わってしまいました。
スティーヴィー・ワンダー目当てで来た人などはさぞかしがっかりしたでしょうね。ちなみに、この日の入場券は払い戻しはなかったものの、使用済みの券は翌日も使えるとの発表がありました。しかし、僕はすでに全日分買っていたので、なんのメリットもありませんでしたね。まあ、僕はこの時点で、十分すぎるほどたっぷり見たいものを見ていたので、満足感はあったのでいいのですが。
会場をあとにする頃には、皮肉にも雨はだいぶ弱くなっていましたが、先ほどまでの豪雨でいたるところに大きな水溜りが。というよりもう浸水しているといっていい。そんな中、食べ物のブースで食事をする人も。いやいや、これこそルイジアナらしというものですね。

あたり一面水浸し
いよいよ、翌日は最終日です。夜は、完全に雨は上がり、僕はサイベリアというクラブにフォーフォーレとレヴェラーズを見に行きました。これもまた最高なライヴでした。

The Revelers at Siberia
April 30, 2016
4月22日 | 4月23日 | 4月24日 | 中日1 | 中日2 | 4月28日 |
4月29日 | 4月30日 | 5月1日 | 写真集1 | 写真集2 | 入場料 |
