2009/3/5

訃報: John Cephas 1930-2009  ブルース

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John Cephas

息長く続いたブルース・デュオ、シーファス&ウィギンズのギター&ボーカルのジョン・シーファスが3月4日に亡くなったそうです。今朝、アリゲーター・レコードのプレスリリースが届いていました。

公式サイトにはまだ情報はありません。
John Cephas & Phil Wiggins http://www.cephasandwiggins.net/

先日亡くなったスヌークスもそうですが、個人的にはかなり前より聴き続けてきた人なので、がっくり来ました。78歳だったそうです。

ブルースっていうとドロドロしたサウンドがお好きな人も多いかも知れないですが、彼の演奏するのはそういうサウンドとは対極を行くピードモント・スタイル。東海岸の非常に伝統的なスタイルながら、彼のデュオは、ときにR&Bやジャズ、アフリカ音楽などの新しい要素を取り込み、独自の世界を作り上げていました。

初めてきいたのは85年くらいでしたか、アメリカでのブルースフェスティバルの映像をみて、すっかりほれ込み、以後アルバムが出れば買っていました。

2001年に、パークタワー・ブルース・フェスティバルで初来日。そのときは、インタビューもさせてもらいました。ジョンは、穏やかな語り口ながら、音楽に対する信念のとても強い人という印象でした。「アリゲーターからのアルバムもレーベルのカラーは感じないですね?」という質問に彼は「レコーディングはレーベルに言われてやる形式ではなく、自分たちは常に全て自分たちで仕切って完成させ、それをレーベルに持ち込むんだ」と言っていました。

レーベルが変わっても、音が全く変わらないのも納得でした。

ハーモニカのフィル・ウィギンズよりも相当年上なのですが、すごく語り口も肌のつやも若々しさを感じました。あれから7年経っているわけですが、亡くなってしまったとは信じがたいです。

インタビューはbsr誌 No. 44に掲載されているので、興味のある方はチェックしてみてください。多分日本語のインタビュー記事は珍しいのではないかと思います。
https://www.amazon.co.jp/dp/B00DFFY6VG/485

ジョンのプレイは派手なことはしないのですが、聴けば聴くほどにそのフィンガーピッキングは、うまいなぁと思います。フィルの表現力豊かなハーモニカと合わさると、最強のデュオでした。

昨年、スミソニアン・フォークウェイズからアルバム「Richmond Blues」をリリースしています。おなじみのレパートリーも再演し、いつもの彼らですが、好調そのものです。

ご冥福をお祈りします。
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2009/3/5

フジロックにfunky Meters出演  ニューオーリンズ

今朝、新聞をみたら、今年のフジロックの広告が出ていた。
「もうそんな時期か」と軽くやりすごしそうになったけど、よくみたら出演予定者の中に「funky Meters」の文字が...。

PBSでなくて、funky Metersってことは、アート・ネヴィルも来るの?へー。
昨年のネヴィル・ブラザーズの来日で、彼の日本での演奏は見納めかもなんて思ったけど、1年もしないうちにまたくるなんてすごいですねー。

それにしても、ミーターズ来日なんて、レオ・ノセンテリがいた頃の1993年くらいの公演以来じゃないでしょうか。すごいな。東京でもやってほしいけど、やらないんだろうなぁ。

昨年はベティ・ラヴェットを呼ぶし、フジロックってさりげにあなどれません。

http://fujirockfestival.com/artist/
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