2009/7/31
Johnny "Guitar" Watsonの伝記本 ブルース

「The Gangster of Love: Johnny "Guitar" Watson: Performer, Preacher, Pimp」
Publisher: CreateSpace (April 22, 2009)
Language: English
ISBN-10: 1442141476
ISBN-13: 978-1442141476
http://www.amazon.com/Gangster-Love-Johnny-Performer-Preacher/dp/1442141476/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1249010233&sr=1-1
ちょっと前の話ですが、ひょんなことからネット上でジョニー"ギター"ワトソンの伝記本の著者と知り合いました。
このビンセント・バッカーさんという人は本職は経済ジャーナリストで、今年の4月に上記著書を出版しています。
何で経済ジャーナリストがこんな本をと思いましたが、これは仕事とは別に自分の趣味なんだそうです。
やりとりをしているうちに、彼は僕のウェブサイトも知っていたことが判明。ジョニーは日本で亡くなったので、その際の情報を探しているときにうちのサイトのジョニーの追悼記事を見つけたらしいです。当時僕にコンタクトまで試みたけど、メールが戻ってきてしまったとか。
ときどき思うけど、インターネットってこういう出会いがあるので、不思議ですね。
で、その本ですが、アメリカのアマゾンで販売しているので、早速入手してみました。これ、かなりの力作ですよ。分野は異なるとは言えさすが本職がジャーナリストというだけあって、取材と調査の積み上げが綿密で、巻末の情報源リストだけでも40ページにも渡っています。ワトソンが残した全280曲のアルファベット順のリスト、アルバム単位のディスコグラフィー、貴重な写真も多く含まれているので、英語を読むのは苦手という人でもきっと興味を持てるはずです。
そして本文について言えば、この本は多くの親族やバンド・メンバー、周辺アーティストなどへのインタビューを通じて、ワトソンの素顔に迫っているところが興味深いです。
それはいちファンとして彼の素晴らしさを強調するというようなものではなく、ときとして「それは暴露しすぎでは?」と思えるような彼の複雑な女性関係、人間関係など陰の部分にまでずばずばと切り込んでいます。バッカーさんは、きれいごとよりはジャーナリストとして「真実」を追求したのだとか。
横浜でも最後の公演についても書かれていました。情報源としてブルース銀座の名前までクレジットしてくれていました。僕は最後の公演の会場にはいなかったので、感謝すべきは情報を提供してくださった長谷川良樹さん(会場となったブルースカフェのプロデューサーをされていました)と客席におられた妹尾みえさんなんですけど、こんなところでブルース銀座が役に立っていたかと思うとなんだか嬉しいです。
日本のアマゾンでは売っていないのが残念ですが、興味のある方はぜひぜひ入手してみてくださいね。
これを機に偉大なるギャングスターの作品を聴き返してみるっていうのはいかがでしょうか?
