2013/4/30

今日はマディ・ウォーターズ30回目の命日  ブルース

今日4月30日は、ブルースマンのマディ・ウォーターズの命日。1983年、ちょうど30年前のこの日、マディは心不全により、68歳で亡くなりました。

B.B.キングや、ロバート・ジョンソンもいいけれど、ロックに直結するシカゴ・ブルースのバンド・スタイルの基礎を築いたのはマディ。今一度、彼がチェス・レコードに残した名作の数々を聴き返してみたいと思います。

とりあえずは、やはりこれかな。

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The Best of Muddy Waters (Chess)


「ベスト」とは言っても、オリジナル・アルバム的位置付け。LPレコードがなかったマディの初期のシングル(1948〜54年)を収録した本作では、"Hoochie Coochie Man"他、まず押さえたい代表曲が多く聴けます。

マディって亡くなる3年前に来日しているんですよね。個人的な話ですが、マディが亡くなった頃って、ちょうどブルースにハマり始めた頃で、そのちょっと前から、マディの名前はロック・アーティストのライナーノーツなどでも目にして気になっていました。

あと数年早く聴いていれば、生で見られたかも、と思うと悔しい気持ちでした。

そういうこともあれば、逆にギリギリ見ることができたライブも色々ありますが。やはりライブって一期一会なんですよね。
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2013/4/30

シュギー・オーティス、39年ぶりの「新作」  ロック

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Shuggie Otis
Inspiration Information / Wings of Love


シュギー・オーティスの実に39年ぶりとなる新作。昨年2012年末に突然活動を再開し、先日来日までしたのは正直言って青天の霹靂でした。新譜とは言え、その内容は空白の期間にレコーディングした未発表曲集で、3作目の「Inspiration Information」とカップリングという変則的な形でのリリース。「Inspiration Information」にも4曲のボーナス・トラックが付けられています。

その新作「Wings of Love」のレコーディング時期は1975年から2000年までと幅広く、統一感に欠けるのは否めませんが、個々のトラックの完成度はかなり高く、アルバムとしてのクオリティは決して低くないと思います。ディスコ調な"Special"(1980年録音)や、シンセが前面に出た80年代ポップス調"Fawn"(1987年録音)など、時代を感じさせるものもあり。

ライナーの中のインタビューでシュギーは「ショービジネスから抜けたいと思ったことは一度もない。締め出されたんだ」と語っています。その真相はさておき、動向が伝わって来なかった間にも、黙々とアイデアを練って作品を積み上げて来たことが判り、ある意味感動的なアルバムです。ファンクやフリーソウルっぽさを感じさせる曲もあり、ブルースからは相当離れてしまっている印象ではありますが、その後の進もうとしていた方向性の片鱗が垣間見えて面白いと思いました。

壮大なスケールのタイトル曲"Wings of Love"は中でもかなりの力作。レコーディングは「Inspiration Information」から16年も経った1990年。その間創作意欲は失われてはいなかったのですねぇ。来日公演ではこの曲もしっかりやってくれました。

ライヴではまだ、ショービジネス慣れしていない感じもありましたが、思いのほかギターの腕も落ちていないようでしたので、是非次は完全な新録による新作アルバムを作ってほしいものです。

◆関連記事
シュギー・オーティス、59歳にして復活。来日公演レポート


[DISC 1: INSPIRATION INFORMATION, 1974]
1. Inspiration Information
2. Island Letter
3. Sparkle City
4. Aht Uh Mi Hed
5. Happy House
6. Rainy Day
7. XL-30
8. Pling!
9. Not Available
10. Miss Pretty (bonus track, 1974)
11. Magic (bonus track, 1971)
12. Things We Like To Do (bonus track, 1977)
13. Castle Top Jam (bonus track, 1971)

[DISC 2: WINGS OF LOVE]
1. Intro (1970)
2. Special (1980)
3. Give Me Something Good (1977)
4. Tryin' To Get Close To You (1976)
5. Walkin' Down The Country (1977)
6. Doin' What's Right (1975)
7. Wings Of Love (1990)
8. Give Me A Chance (1987)
9. Don't You Run Away (1977)
10. Fireball Of Love (1977)
11. Fawn (1987)
12. If You'd Be Mine (1987)
13. Black Belt Sheriff (2000)
14. Destination You! (1975)
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2013/4/29

日本から楽しむニューオーリンズのジャズフェス  ニューオーリンズ

44回目を数えるニューオーリンズのジャズフェス(New Orleans Jazz & Heritage Festival)、日本時間の今朝前半の3日間が終わりました。地元FM局WWOZがその一部を中継してくれるので、日本からもインターネットで毎年楽しんでいます。

前半3日間に放送されたのは下記の通り。特にラストのトレメ・ブラスバンドは、Dr.マイケル・ホワイトらゲストも加わって賑やかな演奏を聴かせてくれました。昨年亡くなったこのバンドのライオネルおじさんことライオネル・バティストへの最高のトリビュートになったのではないかと思います。

Mark McGrain & Plunge
Guitar Slim Jr
Sonny Landreth
Campbell Brothers
Lionel Ferbos & Pal Court Jazz Band
Jason Marsalis
Gerald French & The Original Tuxedo Jazz Band, Tribute to Bob French
Tribute to Sidney Bechet with Dr. Micchael White, Donald Harrison, Breeze Cayolle , Roderick Paulin
The Session
Gregg Stafford & The Jazzhounds
Shannon Powell Quintet with Charlie Gabriel
Dianne Reeves
Kid Ory Tribute Hot Trombones with Lucien Barbarin, Freddie Lonzo, Craig Klein, Ronell Johnson
Treme Brass Band Tribute to Uncle Lionel Batiste

ジャズフェスの後半は現地時間で5月2日から5日まで。今年はYouTubeの映像中継はないですが、後半日程はWWOZに加えtuneinのNew Orleans Jazz Fest Radioでも音声中継があります。

時差の関係で早朝になってしまいますが、今年もゴールデンウィークは寝不足が続きそうです。ジャズフェスは現地時間で午前11時から午後7時くらいまで。日本の時間だと、翌日の午前1時から午前9時くらいになります。

その前に、4月29日(月)にWWOZ主催のピアノナイトの中継もあります。これは、日本時間だと中継は4月30日(火)の午前10時くらいから。マーシャ・ボール、キャロル・フラン、ジョー・クラウンなど大勢のアーティストが出演します。

WWOZのインターネット放送は、ここで聴けます。お時間のある方はぜひぜひ。
http://www.wwoz.org/listen/player/
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2013/4/23

僕のニューオーリンズ音楽遍歴  個人ニュース

音楽好きどうしで話していると、同じ様な音楽が好きな人も、そこにどうやって行き着いたのかは、千差万別であることに気づきます。他の人の音楽遍歴の話を聞くのって、へぇーと思うことも多くて面白いんですよね。

僕はニューオーリンズの音楽にはまってしまってますが、そもそもどうしてニューオーリンズものを聴くようになったのか、ふと考えてみました。

それがどうも、はっきりと思い出せないんです。ブルースについては、高校生の頃にエリック・クラプトンなどのロック経由で聴くようになったのはよく覚えているのですが、ニューオーリンズものはなんだかいつの間に聴くようになったという感じです。

初めて聴いたニューオーリンズものがなんだったかも全く覚えてませんが、多分ファッツ・ドミノでしょう。でも、それは単に有名だから耳にしただけであって、彼がニューオーリンズの人だと知ったのは随分あとのこと。僕は小中学校時代にアメリカに住んでいたので、あっちにいれば、ファッツは聴こうと思わなくても耳にするメジャーな人ですから。

ブルースを聴く過程でプロフェッサー・ロングヘアや、アール・キングを聴いていたのも覚えてますが、これも当初はニューオーリンズの人たちと意識していたわけではなかったと思います。

最初に「ニューオーリンズの人」と意識して聴いたのは、というと…。多分(ほんと多分です)、プリザベーション・ホール・ジャズ・バンドだったかも。僕が高校の頃だったと思いますが、うちの父がニューオーリンズに行って来て、プリザベーション・ホールでお土産に彼らのLPを買って来てくれたのです。

彼らの音楽を聴き「ニューオーリンズに行ってみたい」と漠然と思うようになっていました。スティングの"Moon Over Bourbon Street"という曲もその思いを強くさせた1曲でした。

初めて見た生のニューオーリンズのミュージシャンのライヴはよく覚えています。1986年に来日したアール・キングとジョニー・アダムスでした。これは、はまりました。特にゆるーいノリのアールは、以後僕の最も好きなアーティストのひとりとなりました。

そして1988年3月、念願叶って初めてニューオーリンズを訪れました。たった1泊2日で、フレンチクオーターの中を歩いた程度でしたが、他のアメリカのどこにもない独特の雰囲気は強烈な印象、かつ初めてなのにどことなく故郷に戻って来たような気持ちになったのでした。このときプリザベーション・ホールでデイヴ・バーソロミューのバンドを見ることが出来たのも生涯の思い出となりました。

あとは、大きかったのはニューオーリンズのジャズフェスの放映です。多分、1990年頃からだったと思いますが、NHKのBSで何年か続けて放映していたのです。当初は、BSが始まったばかりで時間が余っていたのか、5日くらいに渡り毎日放送していました。あれを見て「こんなすごい音楽フェスがあるのか!」とかじりつくように見ていました。もちろん、放映されたのは実際のライブからすればほんの一部なんでしょうが、あれで初めて知ったアーティスト少なくなかったように記憶しています。あれは素晴らしい企画でした。是非再放送してほしいですね。

テレビ放送をきっかけに芽生えた「ジャズフェスに行きたい!」という思いを1996年に実現させ、ますますニューオーリンズにはまってしまいました。以後、ジャズフェスは5回行きました。今も機があればと虎視眈々と狙っています(笑)。

現地に行くと特によく判るのですが、これだけ情報化が進んだ現代でも、地元以外では殆ど知られていないような逸材がまだまだ沢山いて、そういう人達を見つけ出して聴くのもまた楽しい。

まだまだ知らないことが多いニューオーリンズ。掘れば掘るほど、その奥深さに気付かされるのです。ブルース、ソウル、ラテン、ジャズ、いろんな音楽が渾然一体と混ざり合って独特のグルーヴを生み出すニューオーリンズの音楽。音楽のジャンルにとらわれず自由に音楽を楽しむことができるようになったのもニューオーリンズの音に出会ったからだと思っています。
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2013/4/21

ホワイトハウスのMemphis Soul  R&B/ソウル

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アメリカのホワイトハウスで行われたコンサート「メンフィス・ソウル」がウェブで公開されています。これは、1978年のカーター政権時からホワイトハウスの東の間で行われているコンサート・シリーズ"In Performance at the White House"のひとつで、オバマ政権になってから10回目となるものです。

【視聴はここで】
Memphis Soul (PBS website)
http://video.pbs.org/video/2364996259

過去の政権でも、色々なコンサートが行われていますが、オバマ政権になってからは、過去の政権では殆どなかったブラックミュージック系に力を入れているのが特徴と言えると思います。2011年にはモータウン、2012年にはブルース、そして今年(2013年)はこのメンフィス・ソウルと、続いています。もちろん、ブラックミュージック以外のものもやっていますが。

過去にどのような企画があったのかについては、PBSのこの資料を見て下さい。(2011年以降がありませんが)

“IN PERFORMANCE AT THE WHITE HOUSE” Complete Series Overview
http://www.pbs.org/inperformanceatthewhitehouse/pdf/IPWH_past.pdf

オバマ大統領のスピーチから始まる約1時間。ブッカーT.らの"Green Onions"をBGMに登場したオバマさんは、冒頭「僕も二期目に入ったから、趣向を変えていつもの『大統領万歳(Hail to the Chief)』はやめてこの曲で登場する事にしたよ」と軽くジョークを飛ばし笑いを誘います。スピーチはもちろん用意周到に準備されたものだとは思いますが、大統領の口からハイ、デュークと言ったレーベルやドン・ニックスらの話が出てくるのは、ここら辺の音楽が好きな身としては嬉しいですね、やっぱり。

コンサート自体もよく練られた感があり、本当の意味でのライブ感は薄いですが、なんとも豪華なラインアップ。サム・ムーアは十八番"Soul Man"をテレビ番組「アメリカン・アイドル」で注目を浴びた若手シンガー、ジョシュア・レデットと熱唱。歳とっても声には相変わらずツヤがありますね。アラバマ・シェイクスがアルバート・キングのカバーをやっているのも新鮮でした。しかも、スティーヴ・クロッパー付きです。うーむ、おいしい。

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サム・ムーアとジョシュア・レデット(Memphis Soulより)

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アラバマ・シェイクス with スティーヴ・クロッパー(Memphis Soulより)


あまり、動向が伝わって来ないウィリアム・ベルが元気そうなのも印象に残ります。この人は一度見てみたい。"I Can't Stand the Rain"はクイーン・ラティーファが、"When A Man Loves A Woman"はジョシュア・レデットが歌っていますが、アン・ピーブルズとパーシー・スレッジは都合が悪かったんでしょうか。

フィナーレの"In the Midnight Hour"では、出演者が総出でステージに登って締めに相応しい華やかさ。いやぁ、なかなか見応えありますよ。おすすめです。

[Memphis Soul曲目]
Intro: Green Onions - Booker T. Jones and the band
1. Soul Man - Sam Moore with Joshua Ledet
2. I'll Take You There - Mavis Staples
3. (Sittin' on) The Dock of the Bay - Justin Timberlake with Steve Cropper
4. Knock on Wood - Eddie Floyd
5. Born Under A Bad Sign - Alabama Shakes with Steve Cropper
6. I Can't Stand the Rain - Queen Latifah
7. You Don't Miss Your Water - William Bell
8. When A Man Loves A Woman - Joshua Ledet
9. I'm In, I'm Out And I'm Gone - Ben Harper and Charlie Musselwhite
10. When Something Is Wrong With My Baby - Sam Moore
11. Try A Little Tenderness - Cyndi Lauper with Charlie Musselwhite
12. In the Midnight Hour - All

[The Band]
Booker T. Jones - musical director, B3
Steve Potts - drums
James Alexander - bass
Leon Silva - saxophone
Wil Smith - saxophone
Bobby Manuel - guitar
Kevin Williams - trombone
Sean Erick - trumpet
Zenya Bashford - bg vocals
Nicole Hurst - bg vocals
Jack King III - bg vocals

コンサート:2013年4月9日
全米放映日:2013年4月16日 (PBS)
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