2013/5/16

Robben Ford at Cotton Club  ブルース

コットンクラブでロベン・フォードを見てきました。彼はよく来日していると思うけど、僕は見るのは久しぶり。今回のアルバム「Bringing It Back Home」がファンキーでいい感じだったので、ライヴも期待を持てそうと思いまして。

5月13日(月)の第1部。殆ど売り切れだったらしく、ステージ脇のカウンター席に通されました。まるでステージ袖からといったアングル。あんな位置から見るのは初めて。至近距離でよく見えたし、意外にテーブル席の前の方よりも音がいいように思えました。オルガンの真後ろだったので、通常よくみえないオルガンの指捌きが見えたのもよかったです。

ロベンは予想以上にファンキーでいい音してました。今回のバンド編成が決めてですね。ダブルベースは躍動感たっぷりに跳ねる跳ねる(実際弾いているときのアクションも跳ね跳ねでした)、オルガンもクールで音がぐっと広がります。しかし特にポイントだったのはトロンボーンでしょうね。ホーンは彼ひとりなので、いわゆるホーン・セクションではないですが、彼がブロウしたときの気持ちよさといったら、たまりませんでした。まさにファンキー・ホーンです。ソロ以外では、あまり活躍の場はない感じでしたが、"Fair Child"などではギターとリフのユニゾンをやったりして、これも決まってました。

曲目は"Everything I Do Gonh Be Funky"で始まり、"Trick Bag"で締める。いずれもニューオーリンズのファンキーな名曲ですね。全11曲のうち8曲までは「Bringing It Back Home」からの選曲。そこからの"Slick Capers"や"Poor Kelly Blues"(ビッグ・メイシオの曲)など古いブルースは、別物のようにモダンな雰囲気になっていて、これはよかったですね。"Cut You Loose"のフュージョンっぽいアレンジは、個人的にはやりすぎと思いましたが。

しかしロベンって人気あるんですねぇ。

Robben Ford
Cotton Club Tokyo
Mon. May 13, 2014
1st set, 18:30-19:42 (encore 19:35-)

1. Everything I Do Gonh Be Funky
2. Fair Child
3. Bird's Nest Bound
4. Oh Virginia
5. Slick Capers Blues
6. On That Morning
7. Most Likely You Go Your Way And I'll Go Mine
8. Poor Kelly Blues
9. Cut You Loose
10. Catfish Blues
-encore-
11. Trick Bag

[Personnel]
Robben Ford (g)
Ricky Peterson (org)
Stephen Baxter(tb)
Brian Allen(b)
Tony Moore(ds)

【ツアー情報】
ROBBEN FORD
- Bringing It Back Home - Japan Tour 2013
5月9日(木) 名古屋ブルーノート
5月10日(金)、11日(土) ブルーノート東京
5月12日(日)、13日(月) 丸の内コットンクラブ
5月15日(水) 大阪クラブクアトロ
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2013/5/14

新宿春の楽しいジャズ祭り!  ニューオーリンズ

5月11日(土)は、「新宿春の楽しいジャズ祭り」を見に行って来ました。来日中のジョン・クレアリーが飛び入りすると聞いて出かけたのですが、名に偽りのない非常に楽しいイベントでした。聞くところによるともう10年以上も続いているそう。全然知りませんでした。

ジャズと銘打っているものの、モダン・ジャズやフュージョン系は多分全くなく、多くはトラディショナルなニューオーリンズ・スタイル。出演者に異様にバンジョー奏者が多かったのが、そんなラインナップを象徴していたと思います。

あれだけたくさんのニューオーリンズ・スタイルのバンドが集結しているのは、ある意味それだけで感動的というか、驚きでした。初めて横浜のジャグバンド・フェスに行ったとき、日本中からジャグバンドがわんさか集まっているのを見たとき以来の衝撃かも(笑)。

あと、すごいのは、出演者の数です。公式サイトによるとプロ・アマ約150団体が出演しているそう。ステージ数は全部で14個もあり、その数だけで言えばニューオーリンズのジャズフェスを超えています。朝11時から始まり、夜の8時半まで続く長丁場。中には5つ、6つとステージを掛け持つ強者ミュージシャンもいるみたい。確かに僕も同じ人を何度もあちこちで見て訳わからなくなってた(笑)。

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ロビーのステージを盛り上げた夢ブラスバンド

会場の新宿文化センターはよくある普通のホールなんですが、その建物内のロビー、ホワイエ、集会室、通路、至るところにステージが設定されているのです。とは言え、大半は平らなスペースに客席の椅子が並べられているだけで、一段高くなったステージが組まれているのは多分、大ホール、小ホールとロビーの大きなステージだけ。でも、あのステージ数ははんぱない。すごいです。

会場についたら、まず聴こえて来たのはハチャトゥリアン楽団のごきげんなニューオーリンズ・ジャズ。ステージ袖ではパラソル揺らしてるおじいちゃんがいたりして、気分はすっかりニューオーリンズ。地下の展示室はもっとスペースがあって、音楽にあわせて大勢のタンスチームの人達が賑やかにダンスをおどっていたりしました。

ムーニーのラッキーリズムは、ニューオーリンズとはひと味違うファッツ・ウォーラーの曲などでスウィングしまくり盛り上がりました。特にラストにやったルイ・プリマのJump, Jive An' Wailは圧巻。これだけでももう満足。

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Mooney & His Lucky Rhythm

あとは、元ブラックボトム・ブラスバンドのKoさん、Ojiさんらのブルームーン・カルテットもリラックスした雰囲気が気持ちよかったです。

他にも色々見て、一日終わった頃にはすっかり気分は満腹でした。

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ブルームーン・カルテット

ジョン・クレアリーはというと、3つのセットにゲスト出演し、ピアノを弾きました。ブル松原のバンドではThe Very Thought of YouとEvery Day I Have the Bluesの2曲、古川奈津子ソウル・フード・カフェでは、古川さんもピアノなのでどうなるのかと思いきや、古川さんは笑顔でジョンにバトンタッチ。ドラマーの永田充康さんの歌でフロッグマン・ヘンリーのAin't Got No Homeを。

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ブル松原とジョン・クレアリー

そして最後は、小林創オルガン・ジャムでSunny Side of the Streetと即興Cブルースの2曲。ジョンはいずれのセットでも歌は歌わず、控え目な感じではありましたが、小林創さんのセットでは
 ジョン「なにやるの?」
 小林「Sunny Side of the Streetなんかどう?」
 ジョン「キーは?」
 小林「C!」
と言われたその瞬間、イントロのピアノをCで弾き出すあたりは、スタンダード曲とは言えさすがでした。

Jon Cleary - Sunny Side of the Street, 2013
http://www.youtube.com/watch?v=RVFULjQTRto

ジョンの飛び入りはよかったけど、あれがなかったとしても充分楽しめるフェスでした。外はあいにく雨が降りしきる寒々しい天気でしたが、新宿文化センターはのりのりな音楽で暖かい空気に包まれていました。

来年もぜひぜひ行きたいと思います。

新宿春の楽しいジャズ祭り2013
http://www.regasu-shinjuku.or.jp/?p=40575
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2013/5/10

アラン・トゥーサンの生誕75年を祝うチャリティ・ライブ  ニューオーリンズ

4月30日、ニューオーリンズ中心部のハラーズ・カジノでアラン・トゥーサンの生誕75年を祝うショーが開催されました。これは New Orleans Artists Against Hunger and Homelessness (NOAAHH)というニューオーリンズの貧困層を支援する非営利団体のためのチャリティ・ショーで、ジャズフェス期間中だけにかなりの豪華メンバーが出演。ショーの様子は撮影されていたとのことなので、今後DVDなどでその様子を見ることができるかも知れませんね。

出演者
Allen Toussaint
Elvis Costello
Dr. John
Irma Thomas
Joe Stampley
Art Neville
Cyril Neville
Jon Cleary
Deacon John
Joe Henry

このライブの写真集がnola.comにあがっています。どの写真もミュージシャンの表情がすごくよくて絵画のようにきれいです。トゥーサンの水色のスーツが素敵ですね。
http://www.nola.com/music/index.ssf/2013/05/stars_turn_out_to_pay_tribute.html

因みにこのNOAAHHという団体、1985年にトゥーサンがアーロン・ネヴィルと共同で設立したものだそうです。

The New Orleans Artists Against Hunger and Homelessness, Inc. (NOAAHH)
http://noaahh.org/
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2013/5/9

堪能した!ジャズフェスのネット中継  ニューオーリンズ

今年のゴールデン・ウィーク、皆さんどうすごされましたでしょうか?

僕は近場にちょくちょく出かけつつ、ニューオーリンズのジャズフェス中継を聴いておりました。今年は昨年のようなYouTubeを使った映像中継はなかったですが、恒例の地元FM局WWOZによる中継に加え、TuneInの中にジャズフェス・ラジオが設定されたので、音声中継が2つ。全部はとても聴ききれないボリュームでした。

映像がないのは残念な反面、音声のみだと画面にかじりつくこともなく、出先でも歩きながらスマートフォンで聴けるので、お手軽でしたね。もちろんYouTubeもスマートフォンで見ることはできますが、映像つきだとやはり、どうしても見たくなりますから移動中は厳しいのです。

特に5月3日〜5日にかけてのTuneInの中継は、ウィリー・ネルソン、ビリー・ジョエル、ワイドスプレッド・パニック、ホール&オーツ、マルーン5といった超大物アーティストも中継され、かなりの大盤振る舞い。放送されたアーティスト数は50組くらいはあったのではないでしょうか。

もうフェスは終わってしまいましたが、TuneInでは、一部のライブの再放送が続いています。同じアーティストをループして再生しているようで、まだ聴いてないという方は是非。再放送されているのは全て地元ニューオーリンズ、ルイジアナのアーティストです。超大物はないものの、このフェスを特徴づける聴く価値のある濃いラインアップですよ。

こんなメンツです:
Andrew Duhon
Big Chief Monk Boudreaux
Los Po-Boy Citos
Luther Kent & Trickbag
Voices of St. Peter Claver
Robin Barnes
Steve Riley & The Mamou Playboys
Terrance Simien & The Zydeco Experience
The Breton Sound
Paul Sanchez & The Rolling Road Show
Voices of Wetlands All-Stars
Big Sam's Funky Nation
John Mooney & Bluesiana
George Porter Jr. and Runnin' Pardners
Dwayne Dopsie & The Zydeco Hellraisers
Ivan Neville's Dumpstaphunk
Jesse McBride presents the Next Generation Big Band
Guitar Slim Jr.
Little Freddie King Blues Band

いつまで続くかわからないのでお早めに。もちろん全て今年のフェスからのライブ録音です。

ここから聴けます:
http://tunein.com/station/?StationId=189903

スマートフォンでしたらTuneInのアプリをダウンロードして、New Orleans Jazz Fest Radioを検索してください。

さて、ところ変わって、今メンフィスでは恒例のBlues Music Awardsの授賞式の真っただ中。全米からブルースの名だたる人たちが集結していることでしょうね。これもネット中継してくれるといいのになぁ。行かれている人がうらやましいです。
https://www.blues.org/bluesmusicawards/nominees.php#ref=bluesmusicawards_schedule
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2013/5/9

ジェイムズ・コットン3年ぶりの新譜  ブルース

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JAMES COTTON / COTTON MOUTH MAN
日本盤 Pヴァイン PCD-93714(2013/5/15発売)
米盤 Alligator ALCD4954(2013/5/7発売)

ジェイムズ・コットンの3年ぶりの新譜「Cotton Mouth Man」。7月の誕生日で78歳になるコットンですが、歳を感じさせないごきげんなアルバムを作ってくれました。いや、歳を重ねた今でこそのサウンドというべきでしょうか。もう声は殆ど出ないし、若い頃のような勢いこそないものの、決して枯れてはいません。ハープはいきいきとしているし、なによりもフレージングといい音色といい、100%コットン印です。

ゲスト陣は、コットンの代わりに歌える人という観点で選ばれているようで、楽器のみで参加したゲストは冒頭のタイトル曲に入っているジョー・ボナマッサのみ。グレッグ・オールマン("Midnight Train")、ルーシー・フォスター("Warpped Around My Heart")も楽器は弾いてません。ちょっともったいない気もしますが、主役をしっかり立てたサポートという意味では正解でしょう。

"Midnight Train"では、コットンはイントロで、ハープで汽車の音を表現するブルースでは古典的なネタを披露。コットン自ら「Midnight Train to Mississippi!」とかけ声をかけ、まるで勢いよく汽車が走り出して行く様な躍動感に溢れています。

ダリル・ニューリッシュが歌う"He Was There"は、曲調は"Hoochie Coochie Man"を彷彿させますが、1950年代に南部の畑仕事を捨てて、ブルース華やぐシカゴにやって来たコットンの体験を歌にしたもの。ダリルが「作り話ではないぜ。彼はその場にいたんだ」と歴史の生き証人であるコットンをたたえます。それに応えるようにダリルの歌に絡み付いて来るコットンのプレイが痛快なのです。

彼のハープは、ときにヴォーカルとバトルをするかのように絡みつき、またときには、ヴォーカルのメロディーラインをなぞるようなプレイも聴かせます。ハープに専念しているからこそできるプレイなんですよね。ここには、歌えないことに対するマイナス面は感じられません。逆境をプラス思考で乗り越えて活動を続けて来たコットンらしい前向きなプレイに溢れています。

そして驚いたのはラスト"Bonnie Blue"。故郷の南部の地を歌ったデルタ・ブルース調の渋いナンバーですが、なんとコットン本人が歌っているのです。レコードで彼が歌うのは一体何年ぶりなのでしょうか。声は殆ど出ていないので歌というよりは、囁きに近いですが、力強い囁きです(笑)。聞き苦しいのは否めないですが、これも彼の人生を象徴する曲だと感じました。

"Wasn't My Time to Go"では、「私がブロウできる限り、まだあの世に行くときではないよ」と歌います。実際歌っているのはケブ・モですが、ケブは一人称でコットンの声を代弁しているんですね。

80を超えても元気で頑張って欲しい、そう感じさせる好盤です。まだまだブロウできます。

1. Cotton Mouth Man (feat. Joe Bonamassa) 3:47
2. Midnight Train (feat. Gregg Allman) 3:27
3. Mississippi Mud (feat. Keb Mo) 4:00
4. He Was There 3:44
5. Something For Me (feat. Warren Haynes) 3:41
6. Wrapped Around My Heart (feat. Ruthie Foster) 3:22
7. Saint On Sunday 3:31
8. Hard Sometimes (feat. Delbert McClinton) 3:16
9. Young Bold Women 3:25
10. Bird Nest On The Ground 4:18
11. Wasn't My Time To Go (feat. Keb Mo) 4:17
12. Blues Is Good For You 4:24
13. Bonnie Blue 3:33

Produced by Tom Hambridge
Recorded at Sound Stage Studio, Nashville, TN

【2013年3月来日公演レポート】
78歳、まだまだ元気!ジェイムズ・コットン@コットンクラブ
http://black.ap.teacup.com/sumori/1369.html
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