2013/6/13

シカゴではブルース・フェス  ブルース

6月です。個人的には、5月の怒濤の様なライブ続きがおわり、原稿書きも一段落して、ちょっとのんびりした雰囲気です。世間一般でも多分、梅雨だし夏休み前の一息入れる時期なんでしょうね。

でも、この時期、シカゴでは、シカゴ・ブルース・フェスティバルなんですよね。今年も6月6日から9日まで開催されていたようです。各地のブルース・フェスティバルがなくなったり、規模が縮小したりする中、本場シカゴのフェスは健在なんですね。うらやましい。

Chicago Blues Festival
http://www.cityofchicago.org/city/en/depts/dca/supp_info/chicago_blues_festival.html

オーティス・クレイにジェイムズ・コットンに、シュミーカ・コープランド、リル・エドなどなど、賑やかな感じです。

インターネットでフェスの様子を写真で見ることが出来ます。

まずはシカゴ・トリビューン紙の写真集。おお、おおジョン・プライマー。暫く見ないうちに老けたかな?エディ・クリアウォーター、元気そうだな。今度青森に来るデイトラ・ファーとマシュー・スコラーが同じ組合せでステージに立っていますね。

http://galleries.apps.chicagotribune.com/chi-130607-chicago-blues-festival-2013-pictures/

観客も楽しそうだなぁ。

写真集もうひとつ。これはフェス全体の雰囲気がよくわかりますね。
1日目 http://www.chicagonow.com/another-look-chicago/2013/06/chicago-blues-fest-day-1-photos/
2日目 http://www.chicagonow.com/another-look-chicago/2013/06/chicago-blues-fest-day-two-photos/
3日目 http://www.chicagonow.com/another-look-chicago/2013/06/chicago-blues-fest-day-three-photos/

最近、大きなフェスを中心にインターネット中継されたりしますが、シカゴ・ブルース・フェスも音声だけでも中継してくれるといいのにね。一度行ってみたいなぁ。

ーーー

さて、僕はとりあえず次に見に行くライブは月末のディッキー・ベッツです。オールマン・ブラザーズは1991年のセヴン・ターンズ・ツアーで来日して以来来てないし、その後グレッグ・オールマンはソロで、ウォーレン・ヘインズはガヴァメント・ミュールで来日したりしているけど、ディッキーはあれを最後に来ていないはず。ということは、22年ぶりの来日。うわぁ、これはすごいことです。

彼のオールマン・ブラザーズでの立ち位置は独特で、デュエインら他のギタリストたちとは、ある意味対照的なプレイでバンドのサウンドを決定づける一翼を担っていたと思います。それだけに、彼がオールマン・ブラザーズから抜けてしまった時はとても残念に思いました。

実は、僕はディッキーが抜けた直後のオールマンをロングビーチで見ています。彼の代わりに入ったのは現在ワイドスプレッド・パニックで活躍中のジミー・ヘリングでしたが、彼もプレイは素晴らしかったとは言え、ディッキーの代役という感じではありませんでした。全く別もの。ディッキーの役は他の人には勤まらないのだなと実感したライブでもありました。

ディッキーはソロ作もいいですが、やはりオールマン・ブラザーズのあの曲、この曲やってくれるかな?そう考えずにはいられませんね。連れて来るバンドは大所帯のようですので、そのような期待に充分応えてくれそうです。

楽しみ、楽しみ。
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タグ: ブルース BLUES
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2013/6/7

ニューオーリンズ/ルイジアナ系の新譜  ニューオーリンズ

ニューオーリンズでは、毎年マルディグラ(2、3月)とジャズフェス(4、5月)の時期にあわせて、地元のアーティストの新譜リリースが集中します。

あれこれ入手した新譜の中から、いくつかよかったものを紹介させて下さい。入手が可能な先のURLも記載しておきます。本来Louisiana Music Factoryがここら辺の作品は全て揃えているはずなのですが、今彼らのウェブサイトのオンライン・ショップがダウンしているので、他のサイトを示しました。

◆Sunpie and the Loisiana Sunspots / Island Man (BFR Records 010106)
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http://www.cdbaby.com/cd/sunpiebarnes
サンパイ(ブルース"サンパイ"バーンズ)、2005年以来、実に8年ぶりの新譜です。基本はザディコながら、スカ、ソウルから、ラテン、アフリカン、コテコテのブルースまでミックスした世界は相変わらず。このような彼の立ち位置は、多分他にはないと思います。ホーン・セクション入りサウンドのパンチが効いていて、更にパワーアップした感あり。


◆Luther Kent / Luther (Atoula 2013)
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http://www.cdbaby.com/cd/lutherkent1
ブラッド・スウェット&ティアーズのメンバーだったこともあるルーサー・ケント。ブルージーで朗々とした歌声に分厚いバンド・サウンド。スタンダード曲"You Are My Sunshine"も彼の手にかかると、こんなに重厚になっちゃうのか。さすが。一応新譜ですが、参加ミュージシャンは色々で、2006年に亡くなった彼のバンドのギタリスト、チャールズ・ブレントの名前も書かれているので、秘蔵音源も含まれているようです。レコーディングを行ったスタジオ名にはハリケーン・カトリーナでなくなってしまったウルトラソニック・スタジオも記載されています。


◆Tin Men / Avocado Woo Woo (Threadhead Records)
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http://www.cdbaby.com/cd/tinmen1
ギター、ウォッシュボード、スーザフォンという風変わりな編成のトリオ。サード・アルバムです。ギターはロイヤル・フィンガーボウル、007などで知られるアレックス・マクマレー、ウォッシュボードはウォッシュボード・チャズ、スーザフォンにはマット・ペロン。このメンバーは不動です。

各メンバーとも、ニューオーリンズでは引っ張りだこのセッション・ミュージシャンでもあり、個別の活躍は伝わって来ているものの、このユニットでの作品は8年ぶり。スーザフォンとウォッシュボードという組合せのリズムセクションは独特なグルーヴを生み出していて、どんな曲をやっても、それはティンメンのサウンドとしかいいようのない世界。トラディショナルっぽいようで、思い切り新しい。スティーヴィー・ワンダー、アレックス・チルトンなど、カバー曲も選曲といい、演奏といい、奇想天外で楽しい。聴けば聴くほどはまります。ジョン・ポーターがプロデュース。


◆David Egan / David Egan (Rhonda Sue RSR003)
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http://www.amazon.co.jp/David-Egan/dp/B00C7S44WS/
リル・バンド・オ・ゴールドのピアニストであり、ソングライターとしても活躍するデイヴィッド・イーガンのサード・アルバム。以前の作品よりブルース色が濃い仕上がりです。渋めなサウンドですが、いぶし銀ですね。かっこいい。ストレートなブルースのようでも、しっかり彼の個性が出ているのは、さすがアーマ・トーマスら多くのアーティストに楽曲を提供しているソングライターだなと思わせます。リル・バック・シニガルが3曲でリード・ギターを弾いていて、これもいい味です。


◆Krown - Washington - Batiste / Soul Understanding (JK 1006)
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http://www.cdbaby.com/cd/joekrownwalterwolfmanwas
ジョー・クラウンのトリオ、この3人(Joe Krown, Walter Wolfman Washington, Russell Batiste)でのアルバムもこれで3作目。ニューオーリンズのメイプル・リーフ・バーへのレギュラー出演もすっかり定番化しているようで、ジョーがこれまでに手がけて来たユニットの中では一番うまくいっているようです。

かつてオルガンコンボ時代に「インストの音楽を売ることの厳しさは自分が一番よく知っている」と語っていたジョー。全く歌わない彼ですが、ウルフマン・ワシントン(vo., gt.)をフロントに立てる形で、その壁を乗り越えたということなのでしょうね。フロントはウルフマンであっても、あくまでもバンドのサウンドはジョーのオルガンを中心に組み立てられています。3人がいい形でお互いを補っていると思います。オルガンコンボのレパートリーであったLivin' Largeを再演していたりしますが、こっちの方が適度に肩の力が抜けている感じ。それは、このバンド自体にも言えることだと思います。


◆Los Po-Boy-Citos / Hasta (superultramega 00006)
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http://www.cdbaby.com/cd/lospoboycitos1
ニューオーリンズの比較的若いラテン系バンド。ラテンと言えば、ニューオーリンズではイグアナスが思い浮かびますが、シトスはキューバン・サルサ、ブーガルー的な色彩が濃く、ロック・バンド的なのりのイグアナスとはかなり印象は異なります。しかも、ホーン・セクションはとってもファンキーでニューオーリンズR&Bの香りもします。昔からR&Bやジャズにラテンを融合させて来たニューオーリンズの音楽の流れから考えると、非常にニューオーリンズ的なバンドと言えるのではないかと思います。ゲストでパパ・グロウズ・ファンクのジョン・グロウ(organ)、トム・マクダーモット(piano)参加。


◆Al "Carnival Time" Johnson / Beyond Carnival (Rabadash RAB-037)
http://www.rabadash.com/
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ニューオリンズのマルディグラ賛歌とも言える"Carnival Time"で知られる人。ギャラクティックのアルバムでもこの曲をゲスト参加して歌っていたりする。ベテランだけど、アルバムとしてはこれが多分初ではないかと思います。オリバー・モーガンの"Who Shot the La-La"をやっていたりして、基本的には昔懐かしいR&Bののりなのですが、ギター1本のみをバックに歌う渋ーいブルース("Don't Wanna Be Down")もあったりします。"Lower Ninth Ward Blues"は、ハリケーン・カトリーナで失ってしまった我が家について歌ったもので、以前ピアノの弾き語りのシングルを出していました。ここではバンドで再演しています。新しさは感じないけど、のりのりで楽しい中にちょびっと哀愁も感じる愛すべき1枚です。
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2013/6/5

キャロル・フランが米国の人間国宝に  ブルース

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Carol Fran at New Orleans Jazz & Heritage Festival, 2008
Photo by Masahiro Sumori. All rights reserved.

ルイジアナ州出身のブルース・シンガー/ピアニスト、キャロル・フランが2013年のナショナル・ヘリテッジ・フェローシップを受賞することになりました。ナショナル・ヘリテッジ・フェローシップとは米国芸術基金 (NEA)が、米国人あるいは米国に永住権を持つアーティストを対象に授与する賞であり、日本で言えば人間国宝に相当する、芸術家としては最高の栄誉と言える賞です。

キャロル・フランのように、必ずしも正当に評価されて来たとは思えないアーティストが受賞するとは、ファンとしても非常に嬉しいことです。授賞式は2013年9月25日、ワシントンD.C.のライブラリー・オヴ・コングレス(アメリカ議会図書館)で行われます。

過去に受賞したブルース/ソウル/ゴスペル系アーティスト(カッコ内は受賞年)
Brownie McGhee (1982)
Sonny Terry (1982)
John Lee Hooker (1983)
Clifton Chenier (1984)
Elizabeth Cotten (1984)
Henry Townsend (1985)
Whistlin' Alex Moore (1987)
Sunnyland Slim (1988)
John Cephas (1989)
Fairfield Four (1989)
B.B. King (1991)
Etta Baker (1991)
Clarence Fountain & the Blind Boys (1994)
Charles Brown (1997)
Roebuck "Pops" Staples (1998)
Pinetop Perkins (2000)
Chris Strachwitz (2000)
The Dixie Hummingbirds (2000)
David "Honeyboy" Edwards (2002)
Koko Taylor (2004)
Chuck Brown (2005)
Big Joe Duskin (2005)
Albertina Walker (2005)
Mavis Staples (2006)
Henry Gray (2006)
Treme Brass Band (2006)
Queen Ida (2009)
Bo Dollis (2011)

プレス発表資料
National Endowment for the Arts Announces 2013 NEA National Heritage Fellowship Recipients
http://www.nea.gov/honors/heritage/2013-NEA-Heritage-Fellows-Announced.html

キャロル・フラン Carol Fran(シンガー、ピアニスト)
ブルージーかつソウルフルなシンガー、キャロル・フランは、1933年10月23日、ルイジアナ州ラファイエット生まれ。1950年代にニューオーリンズにてブルース・シンガーとして活動するようになり、1957年エクセロ・レーベルよりシングル"Emmitt Lee"でデビュー。この曲がローカルヒットとなった。その後ギター・スリムのバンドのシンガーとしてツアーを経験。1960年代に入ってもリリック、ポート、ルーレットなどのレーベルからシングルをリリースしているが、大きなヒットには恵まれず、徐々にその存在は忘れられていった。
1980年代に入り、彼女は若い頃の共演者だったギタリスト、クラレンス・ハラマンと再会し結婚。拠点をテキサスに移した。彼らはブラックトップ・レーベルのハモンド・スコットの目に留まり、1992年キャロル・フラン&クラレンス・ハラマン名義でアルバム「Soul Sensation」をリリース。このデュオでは計4枚のアルバムをリリースし、ツアーも行うなど、活躍をした。1998年には、来日公演(パークタワー・ブルース・フェスティバル出演)も行っている。
2000年、ハラマンが心不全により急逝するが、キャロルはソロ・アーティストとして活動を続行。2002年にはアルバム「Fran-Tastic」をリリースしている。2006年には脳梗塞を患ったが見事に復活をとげた。現時点で80歳を目前としながらも、現役で活動を続けている。
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