2013/6/7

ニューオーリンズ/ルイジアナ系の新譜  ニューオーリンズ

ニューオーリンズでは、毎年マルディグラ(2、3月)とジャズフェス(4、5月)の時期にあわせて、地元のアーティストの新譜リリースが集中します。

あれこれ入手した新譜の中から、いくつかよかったものを紹介させて下さい。入手が可能な先のURLも記載しておきます。本来Louisiana Music Factoryがここら辺の作品は全て揃えているはずなのですが、今彼らのウェブサイトのオンライン・ショップがダウンしているので、他のサイトを示しました。

◆Sunpie and the Loisiana Sunspots / Island Man (BFR Records 010106)
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http://www.cdbaby.com/cd/sunpiebarnes
サンパイ(ブルース"サンパイ"バーンズ)、2005年以来、実に8年ぶりの新譜です。基本はザディコながら、スカ、ソウルから、ラテン、アフリカン、コテコテのブルースまでミックスした世界は相変わらず。このような彼の立ち位置は、多分他にはないと思います。ホーン・セクション入りサウンドのパンチが効いていて、更にパワーアップした感あり。


◆Luther Kent / Luther (Atoula 2013)
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http://www.cdbaby.com/cd/lutherkent1
ブラッド・スウェット&ティアーズのメンバーだったこともあるルーサー・ケント。ブルージーで朗々とした歌声に分厚いバンド・サウンド。スタンダード曲"You Are My Sunshine"も彼の手にかかると、こんなに重厚になっちゃうのか。さすが。一応新譜ですが、参加ミュージシャンは色々で、2006年に亡くなった彼のバンドのギタリスト、チャールズ・ブレントの名前も書かれているので、秘蔵音源も含まれているようです。レコーディングを行ったスタジオ名にはハリケーン・カトリーナでなくなってしまったウルトラソニック・スタジオも記載されています。


◆Tin Men / Avocado Woo Woo (Threadhead Records)
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http://www.cdbaby.com/cd/tinmen1
ギター、ウォッシュボード、スーザフォンという風変わりな編成のトリオ。サード・アルバムです。ギターはロイヤル・フィンガーボウル、007などで知られるアレックス・マクマレー、ウォッシュボードはウォッシュボード・チャズ、スーザフォンにはマット・ペロン。このメンバーは不動です。

各メンバーとも、ニューオーリンズでは引っ張りだこのセッション・ミュージシャンでもあり、個別の活躍は伝わって来ているものの、このユニットでの作品は8年ぶり。スーザフォンとウォッシュボードという組合せのリズムセクションは独特なグルーヴを生み出していて、どんな曲をやっても、それはティンメンのサウンドとしかいいようのない世界。トラディショナルっぽいようで、思い切り新しい。スティーヴィー・ワンダー、アレックス・チルトンなど、カバー曲も選曲といい、演奏といい、奇想天外で楽しい。聴けば聴くほどはまります。ジョン・ポーターがプロデュース。


◆David Egan / David Egan (Rhonda Sue RSR003)
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http://www.amazon.co.jp/David-Egan/dp/B00C7S44WS/
リル・バンド・オ・ゴールドのピアニストであり、ソングライターとしても活躍するデイヴィッド・イーガンのサード・アルバム。以前の作品よりブルース色が濃い仕上がりです。渋めなサウンドですが、いぶし銀ですね。かっこいい。ストレートなブルースのようでも、しっかり彼の個性が出ているのは、さすがアーマ・トーマスら多くのアーティストに楽曲を提供しているソングライターだなと思わせます。リル・バック・シニガルが3曲でリード・ギターを弾いていて、これもいい味です。


◆Krown - Washington - Batiste / Soul Understanding (JK 1006)
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http://www.cdbaby.com/cd/joekrownwalterwolfmanwas
ジョー・クラウンのトリオ、この3人(Joe Krown, Walter Wolfman Washington, Russell Batiste)でのアルバムもこれで3作目。ニューオーリンズのメイプル・リーフ・バーへのレギュラー出演もすっかり定番化しているようで、ジョーがこれまでに手がけて来たユニットの中では一番うまくいっているようです。

かつてオルガンコンボ時代に「インストの音楽を売ることの厳しさは自分が一番よく知っている」と語っていたジョー。全く歌わない彼ですが、ウルフマン・ワシントン(vo., gt.)をフロントに立てる形で、その壁を乗り越えたということなのでしょうね。フロントはウルフマンであっても、あくまでもバンドのサウンドはジョーのオルガンを中心に組み立てられています。3人がいい形でお互いを補っていると思います。オルガンコンボのレパートリーであったLivin' Largeを再演していたりしますが、こっちの方が適度に肩の力が抜けている感じ。それは、このバンド自体にも言えることだと思います。


◆Los Po-Boy-Citos / Hasta (superultramega 00006)
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http://www.cdbaby.com/cd/lospoboycitos1
ニューオーリンズの比較的若いラテン系バンド。ラテンと言えば、ニューオーリンズではイグアナスが思い浮かびますが、シトスはキューバン・サルサ、ブーガルー的な色彩が濃く、ロック・バンド的なのりのイグアナスとはかなり印象は異なります。しかも、ホーン・セクションはとってもファンキーでニューオーリンズR&Bの香りもします。昔からR&Bやジャズにラテンを融合させて来たニューオーリンズの音楽の流れから考えると、非常にニューオーリンズ的なバンドと言えるのではないかと思います。ゲストでパパ・グロウズ・ファンクのジョン・グロウ(organ)、トム・マクダーモット(piano)参加。


◆Al "Carnival Time" Johnson / Beyond Carnival (Rabadash RAB-037)
http://www.rabadash.com/
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ニューオリンズのマルディグラ賛歌とも言える"Carnival Time"で知られる人。ギャラクティックのアルバムでもこの曲をゲスト参加して歌っていたりする。ベテランだけど、アルバムとしてはこれが多分初ではないかと思います。オリバー・モーガンの"Who Shot the La-La"をやっていたりして、基本的には昔懐かしいR&Bののりなのですが、ギター1本のみをバックに歌う渋ーいブルース("Don't Wanna Be Down")もあったりします。"Lower Ninth Ward Blues"は、ハリケーン・カトリーナで失ってしまった我が家について歌ったもので、以前ピアノの弾き語りのシングルを出していました。ここではバンドで再演しています。新しさは感じないけど、のりのりで楽しい中にちょびっと哀愁も感じる愛すべき1枚です。
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