2013/11/21

HOT TUNA ACOUSTIC DUO来日  ブルース

ジェファーソン・エアプレインのオリジナルメンバー2人、アメリカン・ロックミュージック・レジェンド待望の来日公演。

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アメリカン・ブルース・ロック・バンドのホット・ツナの中心メンバー、ジャック・キャサディとヨーマ・コーコネンの2人が、アコースティック・デュオという形で来年の春、来日公演を行うことが決定しました。ヨーマは2012年2月に単独で来日したのが記憶に新しいですね。

ホット・ツナ アコースティック・デュオ ジャパンツアー2014

4月24日(木)横浜 Thumbs Up
open 18:30 start 19:30

4月25日(金)渋谷 Club Quattro
open 18:30 start 19:30

4月28日(月)大阪/心斎橋 Janus
open 18:30 start 19:30

4月29日(火)京都 磔磔 (TakuTaku)
open 18:00 start 19:00

4月30日(水)名古屋 Tokuzo
open 18:30 start 19:30

5月03日(土)渋谷 Tokyo Women's Plaza Hall
(ピーター・バラカンとのレクチャー・コンサート)
open 13:30 start 14:00

Jack Cassady - bass, vocals
Jorma Kaukonen - guitar, vocals

※自由席ですが、各会場とも椅子が約100席ほど用意される予定。

前売: \6,000 (5/3のレクチャー・コンサートは\4,000)
招聘:バッファロー・レコード TEL:0467-61-1398 http://buffalo-records.com/

【先行予約】
バッファロー・レコードで11月23日(土)午前10時より、券の先行予約受付を開始します。
申込はメールで、必要事項を書いて order@buffalo-records.com まで。折り返し、代金支払いの口座番号などの連絡が行きます。
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2013/11/20

訃報:Bobby Parker 1937-2013  ブルース

少し日が経ってしまいましたが、2013年10月31日、ボビー・パーカーが亡くなりました。76歳でした。死因は心臓発作、メリーランド州ボウイの救急病院で息を引き取ったそうです。

1990年代にブラックトップから「Bent Out of Shape」、「Shine Me Up」という2枚の充実作をリリースしていたものの、その後の作品はありませんでした。2004年のモントルー・ジャズ・フェスでのステージがDVDになり、変わらず元気だなと思ったものでした。一度ライブも見てみたかったです。残念。

2008年には急病で入院し、ツアーをキャンセルしたこともありました。その際の病気が亡くなったことと関係があるのかは判りませんが、その後体調がよくなかったのかもしれないですね。

結局、アルバム単位での作品はブラックトップの2枚しかなく、僕のような若輩者には、そのブラックトップ盤で「知る人ぞ知る逸材」として初めて耳にした人でした。しかし実は"Blues Get Off My Shoulder"(1958年)、"Watch Your Step"(1961年)という2枚のシングル盤がその昔人気を博し、特に後者はブリティッシュ・ロックに大きな影響を与えています。

ビートルズの"I Feel Fine"や"Day Tripper"は"Watch Your Step"にヒントを得たものであることはジョン・レノンが公言しており、よく知られた話ですし、レッド・ツェッペリンやスペンサー・デイヴィス・グループなどなど、ボビーに影響を受けた人は多々知られています。

僕がピーター・グリーンにインタビューをした際に、お気に入りのブルース・ミュージシャンを訊いたところ、真っ先に挙がったのがボビー・パーカーだったのも印象に残っています。「"Watch Your Step"、知ってるか?当時人気あったんだよね」と振り返っていました。

ファンキーでワイルドなビートを持ったこの曲、ブルース・ロックの礎となったというのもうなずけます。

ボビーは1937年8月31日、ルイジアナ州ラファイエットの出身。本名は、ボビー・パークスといいます。幼少期にロサンジェルスに移住し、ここで育ちました。1950年代にサックス奏者のポール“ハックルバック”ウィリアムズのバンドで活動し、1958年、ヴィージェイ・レコードより、シングル"Blues Get Off My Shoulder"でソロ・デビュー。"Watch Your Step"は1961年にV-トーン・レーベルからリリースされ、米国でもビルボード・チャートの51位まで上るヒットを記録しています。その他、1960年代に数枚のシングルをリリースし、英国ツアーも行っているようですが、1970年代にはぱったりと音沙汰がなくなり、ブラックトップからアルバムがリリースとなるまで、音楽ファンにはその行方は判らない状況でした。

近年はワシントンDCを拠点に活動をしていたようです。

ブラックトップでもう一花咲かせたのはよかったと思いますが、せっかく復活したのだから、あともう少し作品も作ってほしかった、そんな思いもあります。

ご冥福をお祈りしたいと思います。RIP。
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2013/11/15

映画「バックコーラスの歌姫(ディーバ)たち」  R&B/ソウル

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映画「バックコーラスの歌姫(ディーバ)たち」(原題:"20 Feet From Stardom")の試写会に行ってきました。ロックやソウルの大スターを支えたバックアップ・シンガーの女性たちについての物語です。

この映画の面白いところは、彼女たちが生み出す音楽はもちろんなのですが、それぞれの人生を描き出したところにあると思います。裏方役を務めながら、あくまでも自身が大スターとなることを夢見る人、サポート役に求められる資質を磨きその世界を極める人、夢をあきらめ音楽とは別の道を歩む人、華やかな表舞台を見ていてもなかなか見えてこない人間ドラマがここにはあります。

主にダーレン・ラヴ、メリー・クレイトン、タタ・ヴェガ、リサ・フィッシャー、クラウディア・リニア、ジュディス・ヒルの6人のストーリーを本人たちはもちろん、彼女たちが共演したローリング・ストーンズ、ブルース・スプリングスティーン、スティーヴィー・ワンダー、スティングといった大物スターたちの証言をもとに紐解いていく90分。この着目点がとても面白いと思いました。

ダーレン・ラヴがフィル・スペクターの元でレコーディングを行ったにも関わらず、スペクターは本人に無断で、それをクリスタルズという全く別のグループ名義で出してしまったという話。その曲がヒットしているのを苦い思いで見ていたダーレン。なんだか「あまちゃん」でも聞いたような話ですね。鈴木啓志氏の「ゴースト・ミュージシャン」にも通ずるテーマ。今年は影武者が影のトレンドなんでしょうか?いや、単なる偶然だと思いますが。

12月14日から東京を皮切りに順次ロードショーが始まります。次々テンポよく音楽も繰り出されるので、音楽好きにはたまらない映画ですよ。


公式サイト http://center20.com/

公開予定劇場
北海道  シアターキノ  2014年1月4日より  電話: 011-231-9355
東京  Bunkamuraル・シネマ  12月14日より  電話: 03-3477-9264
神奈川  横浜ニューテアトル  12月28日より  電話: 045-261-2995
愛知  センチュリーシネマ  2014年1月4日より  電話: 052-264-8580
大阪  テアトル梅田  12月21日より  電話: 06-6359-1080
福岡  KBCシネマ  12月21日より  電話: 092-751-4268
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2013/11/15

クラレンス・カーター来日公演  R&B/ソウル

クラレンス・カーター、27年ぶりの来日、見てきました。77歳と言う高齢なのでまだちゃんと演奏出来るのか、ちょっと心配していましたが、まるでいらぬ心配でした。とても元気。全然77歳には見えません。椅子は置いてあってけど一度も座ることなく、しゃんと立って1時間あまりのステージをこなしました。

満面の笑顔でガッハッハとよく笑い、下ネタを言ってはまた笑い、本当に昔と全く変わってないんじゃないかと思ったくらい元気いっぱいでした。その姿を見ているだけで、もう嬉しくて嬉しくて。"Patches"でちょっと歌が苦しそうなところもあったものの、全体的に声はよく出ていたし、ギターも特にリズムギターは切れがありました。全然衰えてない。ミスタッチもありましたが、曲の雰囲気がいいので、あまり気にならない。それもネタかな?と思わせる余裕がありました。

冒頭初期の名曲を立て続けに4曲、もうこれでやられました。素晴らしすぎる!彼のソウルはじわーっと五臓六腑に染み渡ります。

後半は、カバー2曲を含むイチバン時代の曲を5曲。ラストの"Messin' With My Mind"では、帰り際に「もう行かなきゃならないけど、東京でプレイしたのがあまりにも楽しかったので、また来ていいかな?」と言い出し、さらに「この思い出を帰ったら曲に書くかも」と"Girl from Soweto"のいちフレーズを"Where did the girl go? from Tokyo?"と替え歌にして歌い出しました。リップサービスにしても、上機嫌だったクラレンス・カーター。是非是非、また来てほしいです。今度は全国ツアーで。(さすがにそれは無理かな?)

しかし、彼のあのギターのプレイは本当に独特ですねぇ。ソロを弾くとき、人差し指1本だけで弦をはじくんですね。なのに、リズムを弾くときはピックを使っているのも不思議でした。"Dr. C.C."の途中で転調する部分では、演奏最中にカポを1フレットずらした。あんなの初めて見ました。技ありだな。

お客さんもものすごく盛り上がっていました。久しぶりの来日で皆嬉しかったというのもあるんでしょうが、やはり彼の今夜の演奏を聴いていると自然と盛り上がってきちゃう、そんな感じでした。"What'd I Say"なんか、大合唱でしたよ。バンドもよかったし。

正直言って、もう少し長くやってほしかったし、まだまだ聴きたい曲もありました。でも、そんな思いも吹っ飛ぶいいライブでした。

Clarence Carter
Billboard Live Tokyo
Thu., November 14, 2013
第二部(21:30開演)

[Setlist]
(band intro)
Too Weak To Fight
Looking for A Fox
Patches
Slip Away
Stormy Monday
What'd I Say
It's A Man Down There
Dr. C.C.
Messin' With My Mind

Showtime: 21:30 - 22:40 (Clarence Carter=21:35 - )

[Personnel]
Clarence Carter - vocals, guitar
Larnell James - keyboards
Michael Wells - guitar
Nashid Abdul-Khaaliq - bass
Roosevelt Bitten - drums

【来日公演日程】
11/12(火) 1stステージ開場17:30 開演19:00 2ndステージ開場20:45 開演21:30
11/14(木) 1stステージ開場17:30 開演19:00 2ndステージ開場20:45 開演21:30
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=8705&shop=1
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=8706&shop=1
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2013/11/12

映画「Muscle Shoals」  R&B/ソウル

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サザンソウルの聖地、マッスルショールズの映画がアメリカで完成し、公開されました。

アラバマ州北部の地域、マッスルショールズの音楽の都としての発展は、リック・ホールが1950年代末に共同でフェイム・スタジオを設立したことに始まります。ホールはプロデューサーとして音楽制作に関わり、フェイム・レーベル等から作品を世に送り出しました。その後、彼はアトランティックのジェリー・ウェクスラーと組み、アトランティックのアーティストもこのフェイム・スタジオでレコーディングすることになったのです。チェス、キャピトルも同じくフェイム・スタジオと手を組んでいます。

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フェイム・スタジオとリック・ホール(映画より)

1960年代から70年代前半にかけて、ウィルソン・ピケット、アレサ・フランクリン、エタ・ジェイムズ、クラレンス・カーター、ジミー・ヒューズなどなど、数多くのアーティストがフェイム・スタジオを訪れ、名作を刻みました。

そこで活躍していたロジャー・ホーキンズ、デイヴィッド・フッドらのマッスルショールズ・リズム・セクション(ザ・スワンパーズ)は、ジェリー・ウェクスラーのサポートを得て60年代後半に独立し、マッスルショールズ・サウンド・スタジオを設立。こちらは、ローリング・ストーンズ、ボブ・ディランら、ロック系のアーティストにも使われ、マッスルショールズの音楽界に新たな1ページを加えています。

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ピーナット・モンゴメリーとノーバート・パットナム(映画より)

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スワンパーズのドラマー、ロジャー・ホーキンズ(映画より)

映画は、このマッスルショールズの歴史を関係者のインタビューと貴重なヴィンテージ映像から浮き彫りにします。前半はリック・ホールとフェイム・スタジオに焦点を当て、後半は主にマッスルショールズ・サウンド・スタジオに話が移ります。

リック・ホールが主役的な扱いを受けるのは当然だと思いますが、印象的だったのは、彼が非常に多く語っていること。しかも、幼少期に極貧の生活を送っていた話などプライベートなことや、ジェリー・ウェクスラーとの関係が悪化した当時の心境など、陰の部分も含めて率直なコメントが聞かれるのはとても貴重だと思います。

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リック・ホール(映画より)

映画後半は、ロック・ファンにもアピールする内容で、マッスルショールズ・サウンド・スタジオでのストーンズのレコーディング風景、レナード・スキナードのエピソードがハイライト。フェイム・スタジオでのデュエイン・オールマンの話も出てきます。

映画はあくまでも物語りであり、音楽を聴かせることを主眼としたものではありません。しかし、スプーナー・オールダムがアレサのセッションを振り返りながらエレピを弾くシーンやリック・ホールがキャンディ・ステイトンのレコーディングを行っているシーンなど、演奏シーンにも見どころはあります。意外だったアリシア・キーズの歌(ボブ・ディランの"Pressing On")も本当に素晴らしい。この映画のハイライトでしょう。

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キャンディ・ステイトン(映画より)

映画の内容は、本当にマッスルショールズだけに絞り込まれており、それだけに、この地から発信された音楽がいかに大きな広がりを見せたのかを再認識させてくれます。

音楽以外に特筆すべきは景色を映した映像が非常に美しいこと。それもスタジオ周辺の街ではなく、マッスルショールズを取り巻くテネシー川、森林、畑、青空など、大自然の映像は吸い込まれる様な魅力に溢れています。こんな環境だからこそのサウンドだったわけですね。あー、一度行ってみたい。

ひとつ残念だったのは、フェイム・ギャングの扱いが非常に小さかったこと。スワンパーズの面々がジェリー・ウェクスラーに引き抜かれて、フェイムを出て行った際のことを振り返り、リック・ホールは「ジェリーがヒットを生めるミュージシャンは彼らだけだと思っていたとしたら間違いだ。私は、どのミュージシャンを使ってもヒット生み出せるのだから」とコメント。フェイム・ギャングのメンバーが集められる展開となるのですが、そこからあまり話が続かないまま、スワンパーズの話に行ってしまうのはちょっと淋しい気がしました。あくまでもこの映画の主役はリック・ホールとスワンパーズの2本柱。フェイム・ギャングをどう扱うかは難しかったのでしょうね。

現在、この映画は全米の劇場で公開中。同時に米国のiTunesストアでもレンタル配信されています。日本での公開は未定のようですが、是非公開してほしいものです。ローリング・ストーンズのミックとキースがインタビューで登場していることもあり、ソウル・ファンだけでなく、そこそこ動員できると思うのですが、どうでしょうか?

僕は、米国のiTunesストアからレンタルして見ました。もちろん、字幕はないですが、いち早く見たい方はそういう手もあります。でも、やはり正式な公開を期待したいところですね。

公式サイト http://www.magpictures.com/muscleshoals/
映画のトレーラー https://www.youtube.com/watch?v=FNGtfpim0OM
サウンドトラックCD http://tower.jp/item/3304024/Muscle-Shoals
iTunesストア(米) https://itunes.apple.com/us/movie/muscle-shoals/id695293380

『Muscle Shoals』(2013)
監督:Greg 'Freddy' Camalier
プロデューサー:Stephen Badger、Greg 'Freddy' Camalier
時間:111分
配給元:Magnolia Pictures
出演:Rick Hall、Jerry Wexler
   Roger Hawkins、Roger Hawkins、David Hood、Jimmy Johnson、Barry Beckett (The Swampers)
   Clayton Ivey、Jesse Boyce、Harvey Thompson (Fame Gang)
   Peanut Montgomery、Norbert Putnam (Fame's First Rhythm Section)
   Spooner Oldham、Dan Penn
   Aretha Franklin、Wilson Pickett、Etta James
   Clarence Carter、Candi Staton、Percy Sledge
   Gregg Allman、Jaimoe (The Allman Brothers Band)
   Steve Winwood、Bono
   Mick Jagger、Keith Richards
   Donna Jean-Godchaux (ex-Grateful Dead)
   Jimmy Cliff、Alicia Keys、Ed King (ex-Lynyrd Skynyrd)、John Paul White (The Civil Wars)
   Sam Phillips、Jerry Phillips
※インタビュー映像が登場する人達という意味での出演者です。ウィルソン・ピケットなど故人は既存の映像を使っているものと思われます。

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【4/21/2014追記】
この映画の日本での公開が決定しました。
邦題:『黄金のメロディ〜マッスル・ショールズ〜』
提供:メダリオンメディア
配給・宣伝:アンプラグド
2014年7月より新宿シネマカリテ他全国でロードショー

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