2014/5/14

ドナルド"ダック"ダンを追悼して  R&B/ソウル

昨日5月13日は、STAXやブルース・ブラザーズ・バンドで活躍したベーシスト、ドナルド"ダック"ダンの2回目の命日でした。

2012年の5月8日から5月12日まで、コットンクラブとブルーノート東京での公演をこなし、帰国の途につくはずの朝、宿泊先の部屋で亡くなっているのが発見されました。

一緒に来日していたスティーヴ・クロッパーがフェイスブックを通じて、この日訃報を発信しました。来日公演直後だけに、僕も書き込みを目にした際は何の事だか一瞬判らず、唖然!

僕は公演初日の一部をコットンクラブで見ましたが、80分ほどのステージをずっと立ってプレイし、時折スティーヴを冗談を言い合うなど元気な様子だっただけに、その僅か数日後に亡くなるとは今でも信じられない思いです。

僕はこのとき、本当に久しぶりに彼の姿を生で見たのですが、少なくとも1990年代よりは随分元気になったなと思いました。プレイも快調でしたし。

ただ、5月11日に予定されていたスティーヴとダック・ダンのインタヴューにはダンは体調が悪いことを理由に来なかったそうですし、最終日の公演を見た人の話によると、座っての演奏で、ステージに上がるのも辛そうな感じだったとのことなので、この公演中の5日間に体調を崩してしまったのかも知れません。

それにしても、亡くなってしまうとは!

こんなに驚いたのは1996年にジョニー・ギター・ワトソンが横浜公演中に倒れて亡くなってしまったとき以来でした。

彼が亡くなっても、彼が残した膨大なSTAXセッションの遺産は永遠に残ります。今一度、聴きまくって彼を追悼したいと思います。

最後の来日公演となった2012年のSTAXショー。セットリスト、ツアーの概要はこんな感じでした。メンバーを見てもらえば判りますが、これでオルガンがブッカーTだったら、M.G.ズです。スティーヴ・クロッパーは、レスター・スネル&ジ・M.G.ズだと言っていました。(笑)

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STAX! featuring Steve Cropper, Donald "Duck" Dunn & Eddie Floyd
Tue., May 8, 2012, 1st set (19:00- )

[Setlist]
1. Melting Pot
2. Booker-Loo
3. Soul Dressing
4. Soul Limbo
5. Summertime
6. Hip Hug-Her
7. Green Onions
8. Time Is Tight
9. Soul Man
10. 634-5789
11. I've Never Found A Girl
12. (Sittin' on) The Dock of the Bay
13. Knock on Wood
-encore-
14. Big Bird

[Personnel]
Steve Cropper - guitar
Donald "Duck" Dunn - bass
Eddie Floyd - vocals (#9 - 14)
Lester Snell - organ
Steve Potts - drums

Showtime: 19:00 - 20:20

[Japan tour]
May 8 & 9: Cotton Club (1st set 19:00, 2nd set 21:30)
May 10 & 11: Blue Note Tokyo (1st set 19:00, 2nd set 21:30)
May 12: Blue Note Tokyo (1st set 18:00, 2nd set 20:45)
Music charge: Yen 8,400
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2014/5/14

第35回ブルース・ミュージック・アワード  ブルース

毎年5月の上旬、メンフィスはブルースで盛り上がります。それは、ブルースの世界ではグラミー賞にも匹敵するブルース・ミュージック・アワードの授賞式があるからです。これにあわせて多くのミュージシャン、ファンがメンフィス入りし、盛大にブルースの祭典を祝うのです。

今年も5月8日に、ダウンタウンのクック・コンヴェンション・センターにて、授賞式が行われました。今年で、W.C.ハンディ・アワードと呼ばれていた頃も含め、この賞も35回目を数えます。賞にノミネートされたアーティスト達を中心とした演奏が披露され大いに盛り上がったようです。

受賞者一覧は以下の通り。テデスキ・トラックス・バンドがスーザン・テデスキの受賞も含めると、3部門。ブルースという感じでもないですが、「Made Up Mind」は非常にいい作品でしたし、今乗りに乗っている感じですね。

ハーモニカ・プレイヤーのジョン・ネメス、ギタリストのダグ・マウラウドらが初受賞しているのも嬉しいです。マウラウドはもう30年以上のキャリアがあるヴェテランですが、今回2部門で受賞。もっと評価されてもいい人だと思います。

第35回ブルース・ミュージック・アワード受賞者
Acoustic Album: There’s a TimeDoug MacLeod
Acoustic Artist: Doug MacLeod
Album: Remembering Little WalterBilly Boy Arnold, Charlie Musselwhite, Mark Hummel, Sugar Ray Norcia, James Harman
B.B. King Entertainer: Buddy Guy
Band: Tedeschi Trucks Band
Best New Artist Debut: Daddy Told MeShawn Holt & the Teardrops
Contemporary Blues Album: BadlandsTrampled Under Foot
Contemporary Blues Female Artist: Susan Tedeschi
Contemporary Blues Male Artist: Gary Clark Jr.
DVD: Ruf Records – Songs from the Road (Royal Southern Brotherhood)
Historical Album: Bear Family – The Sun Blues Box
Instrumentalist-Bass: Danielle Schnebelen
Instrumentalist-Drums: Cedric Burnside
Instrumentalist-Guitar: Ronnie Earl
Instrumentalist-Harmonica: Charlie Musselwhite
Instrumentalist-Horn: Eddie Shaw
Koko Taylor Award: Diunna Greenleaf
Pinetop Perkins Piano Player: Victor Wainwright
Rock Blues Album: Made Up Mind – Tedeschi Trucks Band
Song: ”Blues in My Soul” – Lurrie Bell
Soul Blues Album: Down in LouisianaBobby Rush
Soul Blues Female Artist: Irma Thomas
Soul Blues Male Artist: John Nemeth
Traditional Blues Album: Remembering Little Walter Billy Boy Arnold, Charlie Musselwhite, Mark Hummel, Sugar Ray Norcia, James Harman
Traditional Blues Male Artist: James Cotton

【授賞式のコンサートの写真】
http://www.joedempseyphoto.com/2014-blues-music-awards-gallery-1.html
http://www.joedempseyphoto.com/2014-blues-music-awards-gallery-2.html
エルヴィン・ビショップとジェイムズ・コットンのセッションもありますね。いい感じです。
キッド・アンダーセンも大活躍。

【情報源ウェブサイト】
http://www.blues.org/2014/05/35th-blues-music-award-winners-announced/
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2014/5/9

TOKYO BLUES & SOUL SHOW 2014  ブルース

雑誌「ブルース&ソウル・レコーズ」が今年で創刊20周年を迎えるのを記念して、7月27日(日)に東京で「TOKYO BLUES & SOUL SHOW 2014」と題したイベントが開催されます。ライヴ演奏とトークショーを交えた内容になるようです。

開催日 2014年7月27日(日)15:00 開場/16:00 開演〜20:00終演予定
会場 渋谷TSUTAYA O-nest(渋谷区円山町2-3 6F)
入場料 前売3,000円(税込)/当日3,500円(税込)
チケットは、5月末発売予定

出演
吾妻光良トリオ+2[ライヴ]
W.C.カラス[ライヴ]
ズクナシ[ライヴ]
湯浅学[トーク&DJショー「アナログ・レコードで聴くブルース」]

協力 ハーマンインターナショナル株式会社
企画・運営 TOKYO BLUES & SOUL SHOW 実行委員会

公式サイト http://tokyobluessoulshow.tumblr.com/
ブルース&ソウル・レコーズ http://books.spaceshower.net/magazine/m-bsr
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2014/5/7

スリーピー・ジョン・エスティスの初来日音源が初CD化に  ブルース

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1970年代に日本で起きたブルース・ブームの話はよく耳にしたものですが、僕のように1980年代ににブルースを聴きはじめたものには、何だかにわかには信じられない話です。その中心にあったのが、渋いカントリー・ブルースマン、スリーピー・ジョン・エスティスだというのも、すごい話です。

彼のデルマーク盤LP「The Legend of Sleepy John Estes」は当時オリコンチャートに登場する程のヒットとなり、1974年、1976年と2度も来日。大変な盛況ぶりだったというから本当に驚いてしまいます。

憂歌団との共演もあった2度目の来日公演の方はCD化もされているのですが、初来日の方は76年にLPで出ただけで長らく廃盤となっていました。今回それがようやく米国デルマークからリリースとなりました。日本盤はPヴァインのリリースです。このニュースを聞いた当初は全て初来日の音源だけのCDなのかと思ったのですが、よくみると2度目の来日の方も抱き合わせた形となっています。

ともに未発表曲はなく、初来日の方はLP収録曲そのまま、2度目の来日の方は日本盤LP、CDに入っていた"I've Been Well Warned"、"80 Highway"の2曲が削られた形となっています。

2度目の来日の方のトラック数は日本盤LP、CDも今回のCDも10トラックと変わらないのですが、これは今回のCDがコンサート前の語り部分を別トラックに分けているからです。(12. Introductionと18. Welcome)あと、今回のCDでは、"Careless Love"が”Love Grows in Your Heart”にタイトルを変更されていますが内容は全く同じです。

米国ではこれら日本公演音源をリリースすること自体初めてなので、こういう形で1枚に収めたのでしょうが、ちょっと中途半端感は残ります。2度目の来日の方の日本盤単独CDも既に在庫限りという状況だそうですから、これに取って代わるということですね。

ともあれ、初来日音源がCD化された意義はとても大きいと思います。僕は2度目の来日音源はLPとCD両方とも買って聴いていましたが、初来日音源は今回初めて聴きました。冒頭の”Corrina, Corrina”から、ジョンとハミーがヴォーカルを掛け合い、ノリノリ。もちろんジョンの持ち味である悲痛な叫びのような渋めのブルースもあるのですが、全体的に2度目の来日のライヴよりはつらつとしている感があります。"聖者の行進"や"I'll Be Glad When You're Dead, You Rascal You"といったニューオーリンズ系の選曲がまた楽しい。音の仕上がりもかなり異なり、初来日の方が音は粗削りなものの、2人も観客も前のめり感が伝わってきます。2度目の来日の方は、ジョンは全曲生音のギターですが、初来日では、一部の曲を除いて、アンプにつないでいるようです。

2度目の来日は憂歌団との共演が目玉ですが、それに過大な期待をするなかれ。彼らは、あくまでもジョンとハミーを立ててサポートに徹しているので、見せ場というほどのものはないです。でもいいセッションですよ。

2つのライヴ盤で曲のダブりはありません。初来日音源には、"The Girl I Love She Got Long Curly Hair"、"Diving Duck Blues"などの彼の代表曲が入っているのも嬉しかったです。

ジョンは2度目の来日の僅か半年後の1977年6月5日に亡くなっています。彼の長いブルース人生の最終章としても非常に貴重なライヴ盤です。

ディープでかつ心暖まるスリーピー・ジョンとハミーのブルースを是非聴いて下さいね。

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SLEEPY JOHN ESTES & HAMMIE NIXON
Blues Live! Sleepy & Hammie Meet Japanese People
(Delmark/P-Vine PCD-24342)

1. Corrina Corinna
2. Broke And Hungry
3. You Shouldn't Say That
4. Tin Pan Alley
5. Holy Spirit, Don't You Leave Me
6. I'll Be Glad When You're Dead, You Rascal You
7. Stop That Thing
8. The Girl I Love, She Got Long Curly Hair
9. Divin' Duck Blues
10. When Your Mother is Gone
11. When The Saints Go Marching In
12. Introduction
13. Mary Come On Home
14. Rats In My Kitchen
15. Potato Diggin' Man
16. Fox Chase
17. Sleepy John's Twist
18. Welcome
19. Love Grows In Your Heart
20. Brownsville Blues
21. Jesus Is On The Mainline

[Personnel]
Sleepy John Estes - vo.cals, guitar
Hammie Nixon - vocals, harmonica, kazoo & jug
Ukadan (tracks 17 - 21)
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タグ: 新譜情報 BLUES

2014/5/3

ジャズフェスのチケット価格  ニューオーリンズ

今、開催中のニューオーリンズのジャズフェスですが、チケット価格、高くなりましたね。今年は昨年より当日券が$5値上がりして、とうとう$70に。それでもまだ日本のフジロックなどと比べると半額以下だし、あれだけのラインアップだから安いもんなのでしょうが、7日間全部通い詰めると、日本からの旅費もあるのでかなり痛い出費だと思います。

僕が初めてこのフェスに行った1996年は、当日券は僅か$12でした。18年経っているとは言え、6倍近くの値上がりはかなりのものです。ジャズフェスの主催者も一時期はかなり経営が危なかったらしいですから、よく持ちこたえたなと思いますが。

実は、結構僕は過去のジャズフェスの資料を後生大切に取ってあるので、チケットの価格推移を表にしてみました。ひまじん?そうですね(笑)。画像が小さくて見にくいので、クリックして見て下さい。
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これをまとめるに当たって、手元に資料がないところは、マッカチンさんの「ミシシッピのほとりから」を参考にさせてもらいました。
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