2014/7/20

ブルース・レコード・ジャケット  ブルース

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こりゃ、いいです。ぼーっと眺めているだけでもとにかく無茶苦茶楽しいブルースのレコード・ジャケット集、王道の名盤からレアものまでその数900枚以上。

本の紙質もよく、全ページ鮮やかなカラー。レーベルやイラスト、アーティスト、美女ジャケなどなど、テーマごとに分類されたページをめくるたびに覚えるワクワク感は、切手コレクションのストックブックの様でもあります。

はたまた、初めて訪れる中古レコード屋さんの棚を舐めるときの感覚にも似ています。音楽にハマった者ならば判るであろう至福のときがここにあるのです。

存在自体が珍しいジャケット付きのSP盤や、ブルースではあまりない見開きジャケットも面白かった。

高地明氏が日本有数のブルース・コレクターの日暮泰文、和田昇、永田清各氏のコレクションの提供を受けて完成させた本書。読みものが苦手な人でも視覚的に訴えるこの本は楽しめると思いますよ。もちろん、一枚一枚のレコードについて、コメントもちゃんと添えられています。

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CDの時代になって久しいけど、やはりアナログ盤っていいものですね。


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「ブルース・レコード・ジャケット」
高地明 編著
ISBN978-4-907435-31-8
定価:2,800円+税
SPACESHOWER BOOKS
2014年7月31日発行
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2014/7/18

訃報: Johnny Winter 1944-2014  ブルース

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Johnny Winter at the Long Beach Blues Festival
September 15, 1990, (c)Photo by Masahiro Sumori

ジョニー・ウィンターの訃報に接して、呆然としています。彼が健康問題を抱えていることは判ってはいたけど、その死をすんなり受け入れるには彼の存在は大きすぎました。

ジョニーは、ツアーで訪れていたスイス・チューリッヒのホテルの部屋で7月16日に亡くなったそうです。死因など詳細は明らかになっていませんが、体調はよくなかったという情報もあります。4月には3度目の来日公演も終え、9月には新譜のリリースも控えていました。近年は、かつての勢いはなかったのは事実ですが、それでも今年は新譜のリリースにあわせてということなのか、年末までスケジュールはぎっしり埋まっていたようです。70歳でした。まだ亡くなるには早すぎたと思います。

本名、ジョン・ドーソン・ウィンターIII世。1944年2月23日、テキサス州ボーモント生まれ。2歳下の弟エドガーと、昔からしばしば一緒に活動をしていましたが、彼らの音楽性はある意味正反対。ジョニーが基本的にブルースをコアに据えてギター一筋で常にアグレッシヴなサウンドを展開したのに対し、エドガーはよりブルーアイド・ソウル的なしなやかなサウンドを得意としていました。楽器もサックスやキーボードを操るマルチプレイヤーです。しかし、この個性の違いがお互いを補完する形となっていたのは、彼らの共演を聴けばよく判ります。

ジョニーの父親は、彼が生まれた当時は米軍勤務でミシシッピ州リーランドに駐在していましたが、母親は故郷のボーモントに帰省してジョニーを出産しました。幼少期は主にボーモントで過ごしたそうです。

ジョニーが初めて手にした楽器はクラリネット。4歳の頃でした。その後、ウクレレを経て、ギターに転向。ブルース・ギタリストのクラレンス・ガーロウのラジオ番組を耳にし、そこから流れるブルースに深く傾倒して行ったジョニー。14歳の頃にはをプロとして活動するようになりました。1959年、15歳の頃には、既に地元のローカル・レーベルからレコードを出しています。

1968年、オースティンのローカル・レーベルからデビュー・アルバム「The Progressive Blues Experiment」をリリース。しかし、彼の名を世界に知らしめたのは、翌年CBSからリリースになったメジャー・デビュー作「Johnny Winter」でした。契約額の大きさから100万ドルのギタリストなどと騒がれた作品ですが、その内容はアコースティックの弾き語りスタイルも含む渋めなブルース。しかし、傘下のブルースカイも含め十数年続いたCBS時代にジョニーは12枚のアルバムを発表し、ブルース・ロッカーとしての不動の地位を築いたのでした。1969年にはウッドストック・フェスティバルにも出演しています。

1970年代後半には、彼が師と仰ぐマディ・ウォーターズをブルースカイ・レーベルに招き入れ、彼のアルバム4枚の制作に関わりました。自らの作品「Nothing But The Blues」でもマディをフィーチャーしています。この作品はCBS/ブルースカイ時代のもっともブルース色の濃い作品でした。

しかし、1980年代に入ると「俺はもっとブルースがやりたいんじゃー」とでも言わんばかりに、シカゴのブルース・レーベル、アリゲーターと契約、ここでは3枚のブルース・アルバムをリリースしています。その後、MCA系列のヴォイジャーからリリースとなった「The Winter of '88」では再びロック路線に戻るものの、続くポイントブランクからの作品では、再びブルースをストレートに押し出して行きました。

1990年には、待望の初来日公演が発表されるものの、直前になって突如中止。理由について主催者側からの具体的な説明はなかったものの、日本では麻薬に指定されているメタドンをジョニーは当時ヘロイン中毒の治療薬として服用しており、それが問題となったと言われています。

1992年の「Hey, Where's Your Brother?」まで順調なペースで作品をリリースしていたジョニーでしたが、その後は暫くリリースが途絶えました。1997年にライブ・アルバム「Live In NYC '97」をリリースするものの、プレイの衰えは一目瞭然でした。それでも、ペースは落としながらも活動を続け、2004年には実に12年ぶりとなるスタジオ盤新譜「I'm A Bluesman」をリリース。

2010年、ジョニーはメタドンの服用を断ち、2011年4月、67歳にして遂に待望の初来日が実現しました。このときの模様はWOWOWで放送され、DVDにもなりました。その後2012年、2014年と来日を重ねたジョニー。2012年のブルース&ソウル・カーニバル出演の際には、サニー・ランドレスら他の出演者とのジャム・セッションも披露しています。

晩年の衰えは痛々しいという声も聞かれますが、僕は2011年の初来日を見た際、それも彼の生き様をあらわしているんだよなと妙に感慨深いものを覚えました。もちろん調子がよければそれに越したことはないのですが、ファンならば衰えたからといって切り捨てることはできません。そういう思いは恐らく多くのファンが共有していたのだと思います。最後となった今年の来日公演も多くの熱心なファンで埋め尽くされていました。もう、再びこの光景を見ることが出来ないと思うとやはり寂しいです。

ジョニー、安らかにお眠りください。暫く追悼で彼の音楽を聴きまくることとします。

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【過去の公演のレポート】
初来日(2011年)http://black.ap.teacup.com/sumori/658.html
2度目の来日(2012年)http://black.ap.teacup.com/sumori/1092.html
3度目の来日(2014年)http://black.ap.teacup.com/sumori/1516.html
1985年、1990年公演(米国) http://black.ap.teacup.com/sumori/600.html
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2014/7/17

RIE "LEE" KANEHIRA@中野Bright Brown  ブルース

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Leeちゃんの愛称で親しまれるピアノ・プレイヤー、Rie Kanehiraのライブを見ました。(2014年7月12日[土]; 中野ブライトブラウン)僕は昨年、青森のジャパン・ブルース・フェスティバルに行った際、NACOMIバンドと共演したのを見て、彼女のことを知ったのですが、その後、度々名前を聞くようになり、また機会があれば見てみたいと思っていたのでした。

ホトケさん率いるblues.the-butcher-590213の新譜にも参加していますが、彼女が今回、初のリーダー作を発表し、発売記念ライブをやるというので行って来ました。

アルバムはシカゴ録音で、現地ミュージシャンとバンド・スタイルでやっていますが、この日は完全にソロ。

気持ちいいブギウギのインストで始まり、最初からすごくいい感じです。思いのほかアタックの強い迫力のあるプレイに圧倒されました。
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サニーランド・スリム、リトル・ブラザー・モンゴメリー、リロイ・カー、ビッグ・メイシオなどなど、渋い選曲が次々飛び出し、近年のブルースのライブでは、そう聴けないような、濃厚な雰囲気に包まれました。

彼女のピアノのスタイルは、シカゴ・ブルースより更にさかのぼり、戦前のシティ・ブルースの古風な趣きも感じさせます。

曲間の語りでは、シャイな側面をみせる控えめなLeeさんですが、歌もなかなか力強かったのも印象的でした。

休憩を挟んでの二部では、この日発売となった新譜の曲をやりました。ビッグ・メイシオの"Chicago Breakdown"を彷彿させる"Humboldt Stomp"ではメイシオに負けない力のこもった左手を披露。"Rockin' The House"では客席とのコール&レスポンスで盛り上がりました。

終演後には、この記念すべきレコ発ライブのグループ写真をお客さんも入ってパチリ。CDに参加してくれたシカゴの友達に送ってあげるのだとか。
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一同楽しそうなグループ写真
ホトケさんも来られていました。

この後も、各所でレコ発ライブ、続きますので(今後の予定は下記参照ください)、本格的なブルース・ピアノにたっぷり浸りたい方はお見逃しなく。

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【新譜情報】
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RIE "LEE" KANEHIRA / The Union Meetin'
(Waggy Murphy's Records WMCD 101)
http://www.cdbaby.com/cd/rieleekanehira
1. Rockin' the House
2. Black Rat Swing
3. Messin' Around
4. Humboldt Stomp
5. I'm in Love
6. How Much More
7. I'm Not the Only One
8. The Union Meetin’
9. Standing Around Crying
10. I'm so Worried
11. I Got a Feeling
12. Dedicated to Blues Giants
13. 3.11 (Sunshine On My Knee)
シカゴでレコーディングされたLeeさん初のソロ・アルバム。ケニー・スミス(ウィリー"ビッグ・アイズ"スミスの息子)、シカゴで活躍するハーモニカのWABIさんや、2013年青森のフェスでマシュー・スコーラーと来日したヴェテラン・ギタリスト、ビリー・フリンなどの面々が参加。ピアノも素晴らしいが、参加ミュージシャンが聴かせるアンサンブルも気持ちいい。

公式サイト http://leebluespiano.wordpress.com/

Rie "Lee" Kanehira
[THE UNION MEETIN'] release party

今後の予定
7月19日(土)湘南台 中華三番 19:30
7月20日(日)静岡 ロック喫茶マキタさんとミッちゃんトコ 19:00
7月21日(祝)阿佐ヶ谷 soul玉TOKYO 20:00
8月2日(土)新橋 ARATETSU UNDERGROUND LOUNGE 19:00
8月3日(日)茅ヶ崎 cafe studio Sprout 19:00
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2014/7/16

Jon Cleary & The Absolute Monster Gentlemen来日公演  ニューオーリンズ

Peter Barakan's Live Magicで今秋来日するジョン・クレアリー。単独公演もバッファロー・レコードから発表になりました。ジョンは度々来日していますが、今回はギターのビッグDを含むアブソリュート・モンスター・ジェントルメンでの来日。これは2008年以来6年ぶりです。やはりこのバンドでの演奏は格別。名作ライブ盤「Mo Hippa」のような熱いライブに期待がかかります。

日程は下記の通り:











Jon Cleary & The Absolute Monster Gentlemen
Japan Tour, 2014

公演日程
10月25日(土)恵比寿ザ・ガーデンホール
(Peter Barakan's Live Magic出演)
開場13:30 開演 14:30
チケット:1日券 9,800円 2日通し券17,500円(スタンディング)

10月26日(日)恵比寿ザ・ガーデンホール
(Peter Barakan's Live Magic出演、ソロ・ピアノ)
開場12:00 開演 13:00
チケット:1日券 9,800円 2日通し券17,500円(スタンディング)

10月28日(火)渋谷 DUO Music Exchange
スペシャル・ゲスト:ブークー・グルーヴ
開場18:00 開演 19:00
チケット:前売6,000円 当日6,800円

10月29日(水)名古屋 Tokuzo
開場18:30 開演 19:30
チケット:前売6,000円 当日6,800円

10月30日(木)京都 磔磔
開場18:00 開演 19:00
チケット:前売6,000円 当日6,800円
10月31日(金)広島 Sumatra Tiger
開場18:00 開演 19:00
チケット 前売6,000円 当日6,800円

11月02日(日)松江 STIC 市民活動センター 5F
開場17:30 開演 18:30
チケット 前売6,000円

11月04日(火)大阪 Janus
開場18:30 開演 19:30
チケット 前売6,000円 当日6,800円

11月06日(木)横浜 Thumbs Up
開場18:30 開演 19:30
チケット:前売6,000円 当日6,800円



Peter Barakan's Live Magicについては、上記開場・開演時間はフェス全体のものです。ジョンの出演時間については、お出かけ前に確認してください。(Live Magicは各日とも1時間の短めなセットです。たっぷり見たければ、やはり単独公演がお勧めです。前回の来日公演ではたっぷり2時間以上演っています。)

来日メンバー
Jon Cleary - piano, vocals
Derwin "Big D" Perkins - guitar
Cornell C. Williams - bass
Jeffery "Jellybean" Alexander - drums

問い合わせ・注文:
バッファロー・レコード order@buffalo-records.com
Live Magicについての問い合わせは:
Peter Barakan's LIVE MAGIC! 事務局 livemagic@interfm.jp

Peter Barakan's Live Magic
http://livemagic.jp/

Buffalo Records
http://buffalo-records.com/newstopics/info/jonstanley2014.html

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前回のジョン・クレアリー&ザ・アブソリュート・モンスター・ジェントルメンの来日公演については下記にセットリストなどあります:

2008年渋谷クラブクアトロ公演レポート
http://black.ap.teacup.com/sumori/179.html

2008年来日公演セットリスト(boonlog)
http://boon-log.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/jon-cleary-ja-1.html

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その他過去の来日公演絡みの書き込みです:

2013年10月来日(ソロ・ピアノ)
http://black.ap.teacup.com/sumori/1458.html(青山CAY)
http://black.ap.teacup.com/sumori/1455.html(浅草HUB)

2013年5月来日(Jon Cleary & The Philthy Phew)
http://black.ap.teacup.com/sumori/1419.html(クラブクアトロ)
http://black.ap.teacup.com/sumori/1416.html(ジャズ祭り飛び入り)

2009年東京JAZZ(John Scofield & the Piety Street Band)
http://black.ap.teacup.com/sumori/265.html

2008年来日
http://black.ap.teacup.com/sumori/184.html(ソロ・ピアノ@CAY)
http://black.ap.teacup.com/sumori/182.html(渋谷タワー・レコード)

最近のアブソリュート・モンスター・ジェントルメンの動画
Jon Cleary & The Absolute Monster Gentlemen - Live @ The Maple Leaf
Tipitina http://www.youtube.com/watch?v=4hBtH2WNa1s
Just Kissed My Baby http://www.youtube.com/watch?v=Jvj6xA251eg
So Damn Good http://www.youtube.com/watch?v=Rp5gc5RtY3M
Mo Hippa http://www.youtube.com/watch?v=lSDyh36miqY

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Live Magic絡みではスタンレー・スミス、ジェリー・ダグラスも単独公演があります。
・Stanley Smith
10月23日(木)開演 19:30 横浜 Thumbs Up
10月24日(金)開演 19:30 南青山 CAY
前売 \4,500 当日 \5,000
詳細と発注:バッファロー・レコード

・Jerry Douglas
10月27日(月) 19:00/21:30 ブルーノート東京
10月28日(火) 19:00 大阪・梅田クラブクアトロ

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※10/23/2014追記
ジョン・クレアリーの広島、松江公演情報、スタンレー・スミス、ジェリー・ダグラスの単独公演の情報を追記しました。
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2014/7/16

キャンディ・ステイトンの新譜  R&B/ソウル

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映画「黄金のメロディ マッスル・ショールズ(原題:Muscle Shoals)」が日本公開となりました。この公開とほぼ同時にリリースとなったのが、キャンディ・ステイトンの新作「Life Happens」です。キャンディがその昔(1969〜73年)、マッスル・ショールズのフェイム・スタジオで名曲の数々をレコーディングしたのはよく知られていますが、彼女が久しぶりにフェイム・スタジオに戻り、リック・ホールのプロデュースで作品を作ると聞いて、ワクワクしたファンはかなりいたのではないでしょうか?

前作、前々作とも、比較的オールド・ソウル的サウンドを聴かせていましたが、やはりフェイム、リック・ホールという条件が揃うのは特別な意味があるように思います。

映画の中には、フェイムでの新作のレコーディング風景("I Ain't Easy To Love")が登場します。映画は米国では昨年公開になっており、新譜リリースに先駆けての新曲チラ見せだった訳です。そりゃ、盛り上がりますよね。

ファンとしては、どうしても往年のフェイム・サウンド完全復活か?といった期待をしてしまいますが、実際聴いてみると、キャンディ本人にはあまりそのような懐古主義的な気負いは無いようです。

本作全15曲のうち、実際にフェイムでレコーディングされているのは3曲("I Ain't Easy To Love"、"Commitment"、"Never Even Had The Chance")のみ。"I Ain't Easy To Love"はシヴィル・ウォーズのジョン・ポール・ホワイトらが入り、ギターのリフはややロック風味、"Commitment"は、ポリスの"Every Breath You Take"を彷彿させるポップな仕上がりです。バラード"Never Even Had The Chance"もフェイムの全盛期のサウンドと比較すればだいぶ今っぽい音になっています。

他の楽曲はアトランタとロンドンのレコーディングですが、これらも含め、もろオールド・ソウル的なものは見当たりません。でも、少なくとも、彼女が70年代に急にディスコっぽいことをやり出したときのような違和感はなく(あれはあれで悪くはないのですが…)、現在のキャンディ・ステイトンを表現したらこうなった、そう感じる自然体な作品です。もろにではなくとも確実にフェイム時代の要素は織り込まれています。

特にファンキーな"Where I'm At"の歌い方、ホーンの入り方あたりは、フェイムの頃からのキャンディ節と言ってもいいように思います。

バラードも沁みる作品が多いですね。アコースティック・ギターのバッキングが美しい"Where Were You?"では、ときにささやくように落ち着いたトーンで歌い上げ、これがぐっと来るんです。個人的にはベスト・トラックは"Even The Bad Times Are Good"かな。自らの人生を振り返るように歌う素晴らしいバラード。キャンディは、ライナーノーツで「人生はいい事も悪い事もあるけど、私たちはそれも人生だと気づき堪えている。人生にハプニングは付きもの(Life Happens)なのだから。」とコメントしています。この曲は、そのコメントを曲にしたような内容ですね。本作自体が、キャンディの人生を物語っているような側面があります。

一昨年の初来日公演があったとは言え、5年ぶりのソウルの新録。相変わらず元気なのが嬉しいです。また見たいですね。是非、是非。

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CANDI STATON / LIFE HAPPENS
(Beracah BRI-31340), 2014
日本盤はPヴァインよりリリース。PCD-17679

1. I Ain't Easy To Love
2. Close To You
3. Commitment
4. Eternity
5. Even The Bad Times Are Good
6. She's After Your Man
7. You Treat Me Like A Secret
8. Where Were You?
9. Three Minutes To A Relapse
10. Never Even Had A Chance
11. Go Baby Go
12. My Heart Is On Empty
13. Have You Seen The Children?
14. A Better World Coming
15. Where I'm At (Bonus Track)
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