2014/7/11
Bloodest Saxophone with Jewel Brown ブルース
先日、ブルース&ソウル・レコーズ誌編集長の濱田さんに教えてもらい、Bloodest Saxophone(ブラサキ)のライヴに行ってきました。というのも、彼らのスペシャル・ゲストという形でテキサスのベテラン・シンガー、ジュエル・ブラウンが出るというのです。6月28日(土)、場所は下北沢の440(Four Forty)。
ジュエル・ブラウンと言えば、1960年代に7年に渡ってルイ・アームストロングのバンドのシンガーとして活躍した逸材。何でもデューク・エリントンとアームストロングから同時にオファーが来て、後者を選んだのだとか。
家庭の事情により一度は引退したものの、近年カムバックを果たし、2012年にギタリストのミルトン・ホプキンズ(ライトニン・ホプキンズの従兄)と組みアルバム「Texas Breeze」をリリースしました。
現在76歳。そんな彼女がなぜ突然来日したのかと言えば、ブラサキの新譜のレコーディングのためだったそうです。彼らがジュエルをフィーチャード・シンガーとして新作を作り、今秋にリリースする予定だというのです。レコーディングは山中湖で行われ、このライヴの前日までに無事終了したとのことです。
で「せっかく日本まで来たのだから、ちょっとくらいライヴもやろう」ということで、ブラサキが440でやっているライヴ・イベント「Snuck宇宙」にゲストとして呼ばれたという訳です。
このライヴは、前売り完売状態だったそう。それほど大きな会場ではないとは言え、ブラサキって人気があるんですね。会場のウェブを見ると「最大席数80席」とのことですが、この日はフロアの半分以上がスタンディングになっていたので、もっと入っていたように思います。
新作のレコーディングにも参加した伊藤ミキオのトリオがノリノリなロックンロールで決めたあと、休憩を挟んでブラサキ登場、彼らを見るのは個人的には2012年のビッグ・ジェイ・マクニーリー以来でしたが、本当に楽しくジャンプしまくっていました。彼ら自身がとことん楽しんでいるのが伝わって来て僕も楽しくなりました。この姿勢がいいですね。
ジュエル・ブラウンは中盤、彼女の所属レーベル、ダイアルトーンのオーナー、エディ・スタウトの紹介で登場。4曲、25分くらいやりました。ブラサキのメンバーも歌えますが、やはりヴォーカリストが入ると違います。華があって、ぐっと引き締った雰囲気になりました。ダイナ・ワシントンばりのまったりとした歌い方が最高!"All of Me"から始まり、"Don't Go To Strangers"、"Goody Goody"と立て続けにジャズのスタンダードともいえるナンバーを披露。締めは急遽予定を変えたようで、なんと"買い物ブギ"を日本語で歌いました。これは新作のネタなんでしょうね。観客も大うけ、本人もしてやったりという感じで大笑い。
しかし、秋のブラサキの新譜楽しみですね。また、そのツアーでジュエルに再度来てほしいところです。今度は、がっつりと歌ってもらうということで。ジュエルは、ステージではスツールに座ってはいましたが、80歳近いのに、あの瑞々しい声、あのバイタリティはすごい。まだまだ行けますよ。
Bloodest Saxophone
Sat., June 28, 2014
20:00-20:55 伊藤ミキオトリオ
21:25-22:45 Bloodest Saxophone
(21:55-22:20 Jewel Brown)
【映像】
ルイ・アームストロング楽団在籍時のジュエル・ブラウン
Jewel Brown and Louis Armstrong - Jerry + Nobody Knows The Trouble I've Seen [Live]
https://www.youtube.com/watch?v=PLgnGQwFAnQ
ジュエル・ブラウン:近年のライブ映像(with ミルトン・ホプキンズ)
BLUES FOR FOOD - JEWELL BROWN & MILTON HOPKINS - Let The Good Times Roll (Live Texas Blues)
https://www.youtube.com/watch?v=HarM6_Q46KE
Bloodest Saxophone「Long Vacation」
https://www.youtube.com/watch?v=p0ttgKmexec
【CD】
MILTON HOPKINS with JEWEL BROWN / Texas Breeze
Pヴァイン PCD-93557
http://p-vine.jp/music/pcd-93557
ジュエル・ブラウンと言えば、1960年代に7年に渡ってルイ・アームストロングのバンドのシンガーとして活躍した逸材。何でもデューク・エリントンとアームストロングから同時にオファーが来て、後者を選んだのだとか。
家庭の事情により一度は引退したものの、近年カムバックを果たし、2012年にギタリストのミルトン・ホプキンズ(ライトニン・ホプキンズの従兄)と組みアルバム「Texas Breeze」をリリースしました。
現在76歳。そんな彼女がなぜ突然来日したのかと言えば、ブラサキの新譜のレコーディングのためだったそうです。彼らがジュエルをフィーチャード・シンガーとして新作を作り、今秋にリリースする予定だというのです。レコーディングは山中湖で行われ、このライヴの前日までに無事終了したとのことです。
で「せっかく日本まで来たのだから、ちょっとくらいライヴもやろう」ということで、ブラサキが440でやっているライヴ・イベント「Snuck宇宙」にゲストとして呼ばれたという訳です。
このライヴは、前売り完売状態だったそう。それほど大きな会場ではないとは言え、ブラサキって人気があるんですね。会場のウェブを見ると「最大席数80席」とのことですが、この日はフロアの半分以上がスタンディングになっていたので、もっと入っていたように思います。
新作のレコーディングにも参加した伊藤ミキオのトリオがノリノリなロックンロールで決めたあと、休憩を挟んでブラサキ登場、彼らを見るのは個人的には2012年のビッグ・ジェイ・マクニーリー以来でしたが、本当に楽しくジャンプしまくっていました。彼ら自身がとことん楽しんでいるのが伝わって来て僕も楽しくなりました。この姿勢がいいですね。
ジュエル・ブラウンは中盤、彼女の所属レーベル、ダイアルトーンのオーナー、エディ・スタウトの紹介で登場。4曲、25分くらいやりました。ブラサキのメンバーも歌えますが、やはりヴォーカリストが入ると違います。華があって、ぐっと引き締った雰囲気になりました。ダイナ・ワシントンばりのまったりとした歌い方が最高!"All of Me"から始まり、"Don't Go To Strangers"、"Goody Goody"と立て続けにジャズのスタンダードともいえるナンバーを披露。締めは急遽予定を変えたようで、なんと"買い物ブギ"を日本語で歌いました。これは新作のネタなんでしょうね。観客も大うけ、本人もしてやったりという感じで大笑い。
しかし、秋のブラサキの新譜楽しみですね。また、そのツアーでジュエルに再度来てほしいところです。今度は、がっつりと歌ってもらうということで。ジュエルは、ステージではスツールに座ってはいましたが、80歳近いのに、あの瑞々しい声、あのバイタリティはすごい。まだまだ行けますよ。
Bloodest Saxophone
Sat., June 28, 2014
20:00-20:55 伊藤ミキオトリオ
21:25-22:45 Bloodest Saxophone
(21:55-22:20 Jewel Brown)
【映像】
ルイ・アームストロング楽団在籍時のジュエル・ブラウン
Jewel Brown and Louis Armstrong - Jerry + Nobody Knows The Trouble I've Seen [Live]
https://www.youtube.com/watch?v=PLgnGQwFAnQ
ジュエル・ブラウン:近年のライブ映像(with ミルトン・ホプキンズ)
BLUES FOR FOOD - JEWELL BROWN & MILTON HOPKINS - Let The Good Times Roll (Live Texas Blues)
https://www.youtube.com/watch?v=HarM6_Q46KE
Bloodest Saxophone「Long Vacation」
https://www.youtube.com/watch?v=p0ttgKmexec
【CD】
MILTON HOPKINS with JEWEL BROWN / Texas Breeze
Pヴァイン PCD-93557
http://p-vine.jp/music/pcd-93557
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