2014/8/12
Shannon Powell Traditional All-Star Jazz Band来日公演 ニューオーリンズ
7月は、偶然にもニューオーリンズ系ジャズ・バンドの来日が2つ続きました。シャノン・パウエルのトラディショナル・オールスター・ジャズ・バンドと、プリザヴェーション・ホール・ジャズ・バンドです。
2つとも見に行ったので、その様子を紹介しようと思います。同じようなニューオーリンズ・サウンドだったとも言えるし、好対照だったとも言えるかなと思いました。
まず、シャノン。彼は、それこそジャズの分野にとどまらず、幅広くニューオーリンズのシーンで活躍するドラマーですが、今回のツアーが「デキシーランド・ジャズの祭典」と銘打っていたこともあって、トラディショナル・ジャズのショーケース的な色彩の濃い内容でした。デキシーセインツで知られる外山喜雄 / 外山恵子夫妻が司会・進行役を務め、1曲1曲出て来て解説します。NHK総合あたりでやっている歌謡番組のニューオーリンズ・ジャズ版といった趣きでした。
実際の演目は異なっていたとは言え、入口で演目リストが配られるある程度予定調和的な内容で、観客の年齢層は非常に高かったです。普段、僕が行くようなライブでは見かけない自分の親世代くらいの人が多かったような気がします。(60代、70代あたりが中心?)
決め事感が強かったとは言え、それだけにツボを押さえた楽しいライヴでした。終盤には、ステージに飾ってあったニューオーリンズのパレード用の傘が客席に配られ、会場内を皆でパレードする演出も。外山夫妻もところどころ演奏に加わり、ほのぼのとした暖かい雰囲気でした。
歌はシャノンが歌うことが多かったと思いますが、ヴォーカリストとしてタニア・ブッテが数曲でフィーチャーされ、客席まで降りて来て熱唱したのも見どころの一つでした。さすがジョン・ブッテやリリアン・ブッテを輩したブッテ・ファミリーの歌手ですね。
2部冒頭"Tiger Rag"では、シャノンはウォッシュボードを披露。外山さんも洗濯板を楽器にしたこの楽器の楽しさを解説していました。王道の選曲が目立ちますが、ルイ・ジョーダンの"Is You Is Or Is You Ain't My Baby"はブルージーなジャイヴ感覚が溢れていてよかったですね。最後を飾った「聖者の行進」では、途中マルディグラ・インディアンのチャント"Shallow Water"に展開し、ニューオーリンズの別の一面も見せていました。
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SHANNON POWELL TRADITIONAL ALL-STAR JAZZ BAND
Nakano Sun Plaza
Fri., July 4, 2014
1st Set (18:30-19:25)
Bourbon Street Parade
Ice Cream
Exactly Like You (Tanya Boutte-vo)
Is You Is Or Is You Ain't My Baby (Tanya Boutte-vo)
Hello Dolly (w/外山喜雄&恵子)
On Green Dolphin Street
Sweet Georgia Brown
Little Liza Jane
2nd Set (19:40-20:40)
Tiger Rag
Second Line
Basin Street Blues (Tanya-vocals)
When We All Get To Heaven
Just A Closer Walk With Thee
When The Saints Go Marching In
〜Mama Don't Allow〜Shallow Water
〜When The Saints Go Marching In
-encore-
What A Wonderful World
[Personnel]
Shannon Powell - drums
Kevin Louis - trumpet
David Harris - trombone
Kyle Roussel - piano
Mitchell Player - double bass
Orange Kellin - clarinet
Seva Venet - banjo
Tanya Boutté - vocals
[解説]外山喜雄 (tp., vo) / 外山恵子 (banjo)
2つとも見に行ったので、その様子を紹介しようと思います。同じようなニューオーリンズ・サウンドだったとも言えるし、好対照だったとも言えるかなと思いました。
まず、シャノン。彼は、それこそジャズの分野にとどまらず、幅広くニューオーリンズのシーンで活躍するドラマーですが、今回のツアーが「デキシーランド・ジャズの祭典」と銘打っていたこともあって、トラディショナル・ジャズのショーケース的な色彩の濃い内容でした。デキシーセインツで知られる外山喜雄 / 外山恵子夫妻が司会・進行役を務め、1曲1曲出て来て解説します。NHK総合あたりでやっている歌謡番組のニューオーリンズ・ジャズ版といった趣きでした。
実際の演目は異なっていたとは言え、入口で演目リストが配られるある程度予定調和的な内容で、観客の年齢層は非常に高かったです。普段、僕が行くようなライブでは見かけない自分の親世代くらいの人が多かったような気がします。(60代、70代あたりが中心?)
決め事感が強かったとは言え、それだけにツボを押さえた楽しいライヴでした。終盤には、ステージに飾ってあったニューオーリンズのパレード用の傘が客席に配られ、会場内を皆でパレードする演出も。外山夫妻もところどころ演奏に加わり、ほのぼのとした暖かい雰囲気でした。
歌はシャノンが歌うことが多かったと思いますが、ヴォーカリストとしてタニア・ブッテが数曲でフィーチャーされ、客席まで降りて来て熱唱したのも見どころの一つでした。さすがジョン・ブッテやリリアン・ブッテを輩したブッテ・ファミリーの歌手ですね。
2部冒頭"Tiger Rag"では、シャノンはウォッシュボードを披露。外山さんも洗濯板を楽器にしたこの楽器の楽しさを解説していました。王道の選曲が目立ちますが、ルイ・ジョーダンの"Is You Is Or Is You Ain't My Baby"はブルージーなジャイヴ感覚が溢れていてよかったですね。最後を飾った「聖者の行進」では、途中マルディグラ・インディアンのチャント"Shallow Water"に展開し、ニューオーリンズの別の一面も見せていました。
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SHANNON POWELL TRADITIONAL ALL-STAR JAZZ BAND
Nakano Sun Plaza
Fri., July 4, 2014
1st Set (18:30-19:25)
Bourbon Street Parade
Ice Cream
Exactly Like You (Tanya Boutte-vo)
Is You Is Or Is You Ain't My Baby (Tanya Boutte-vo)
Hello Dolly (w/外山喜雄&恵子)
On Green Dolphin Street
Sweet Georgia Brown
Little Liza Jane
2nd Set (19:40-20:40)
Tiger Rag
Second Line
Basin Street Blues (Tanya-vocals)
When We All Get To Heaven
Just A Closer Walk With Thee
When The Saints Go Marching In
〜Mama Don't Allow〜Shallow Water
〜When The Saints Go Marching In
-encore-
What A Wonderful World
[Personnel]
Shannon Powell - drums
Kevin Louis - trumpet
David Harris - trombone
Kyle Roussel - piano
Mitchell Player - double bass
Orange Kellin - clarinet
Seva Venet - banjo
Tanya Boutté - vocals
[解説]外山喜雄 (tp., vo) / 外山恵子 (banjo)
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