2014/10/31

BLUES & SOUL RECORDS 120号発売  BSR誌

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紹介が遅くなりましたが、10月25日にブルース&ソウル・レコーズのNo. 120が発売になりました。

巻頭特集はマラコ・レコード。そうか、そう言えばマラコは特集したことがなかったですね。約50年もの歴史を誇る、インディー・レーベルとしては最古参のひとつ。

ミシシッピ州ジャクソンという米国深南部に事務所を構え、数々の作品を世に送り出して来たマラコ。2011年には竜巻の直撃を受ける被害もあったものの、今日も健在。

僕は真っ先に思い浮かぶのは、ボビー・ブランドとリトル・ミルトンといったブルース寄りの人たちですが、ラティモア、デニス・ラサール、ジョニー・テイラーなどのソウル系アーティストやミシシッピ・マス・クアイアーなどゴスペルものも数多く出しています。

商業主義にくみしない南部のブラック・ミュージックを伝えるレーベルとしては、マラコは唯一無二ではないかと思います。ディスク・ガイド、創業者トミー・カウチへのインタビューなどを通じて、その魅力に迫ります。マラコ・アーティストのサンプラーCDも、付いていますよ。

濱田編集長による、9月に行われた同誌南部ツアーのレポートもあります。

僕は、本号では新作アルバム・リヴュー欄冒頭のDr.ジョンの新譜「スピリット・オブ・サッチモ」の評等を書きました。文屋章さんとのクロス・リヴューとなってます。ある意味対象的な意見で、なかなかいいクロス・リヴューになったのではと思いますので、是非ご一読下さいね。

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BLUES & SOUL RECORDS NO. 120
2014年10月25日発売
定価: 1,600円+税
表紙: ジョニー・テイラー

特集 マラコ・レコード──ソウル/ブルースの火を点し続ける“最後のソウル・カンパニー”

★ 創業者トミー・コウチに聞く「自分たちが好きな音楽を作る、ただそれだけだった」
★ マラコを語ろう 座談会──キーワードは「モダン」と「どん欲」?
★ マラコを聴く オリジナル・アルバム・ガイド
★ マディ・ウォーターズ・ディスク・ガイド/パート2─オリジナル・アルバム編
★ マラコの仕事番外編──他レーベルで発売されたマラコ・スタジオ録音作品
★ 底から這い上がるか? アメリカ南部の現在形“ブルース”──サザン・ソウル=ブルースの世界[注目シンガー・ガイド付]
★ サザン・ソウル=ブルース ど真ん中に立つ──ミシシッピ・デルタ・ブルース&ヘリテッジ・フェスティヴァル観戦記

【付録CD】MALACO HITS & MORE
 マラコ・レコードを代表するシンガーたちのヒット曲と隠れた名唱を収録。リラックスした空気を生むミディアム・ソウルから、共感を生む大人のブルース、そして涙を誘うバラードまで、これがアメリカ南部の黒人たちが心の拠り所とした憩いのソウル&ブルースである。

1. KING FLOYD: I Really Love You
2. Z.Z. HILL: Cheatin' In The Next Room
3. DENISE LASALLE: Come To Bed
4. JOHNNIE TAYLOR: After Hours Joint
5. RUBY WILSON: Make It With You
6. MARGARET REYNOLDS: I Want You
7. THE ROSE BROTHERS: One More Time
8. MOSLEY & JOHNSON: Honey I Do
9. DOROTHY MOORE: I Believe You
10. TOMMY TATE: Hold On (To What We've Got)

【その他の主な記事】
● 【追悼】ヘンリー・ストーン──ジェイムズ・ブラウンが信頼したマイアミのレコードマン
● 【追悼】 ピーター・アムフト──ブルースを捉えた偉大なカメラマン
● ジュウェル・ブラウン・インタヴュー──テキサスの伝説的シンガーが語る歌に生きた人生
● 有山岸(有山じゅんじ×山岸潤史)──上田正樹を招いた新作を語る
● アトランティックR&Bベスト・コレクション1000第8弾──好評シリーズついに完結! 売上ベスト10発表
● 【BSR ARTIST FILE 012 ブラック・ミュージック偉人ファイル】 電化サックス・マン エディ・ハリス
● BSR REVIEW 新作アルバム・リヴュー
ドクター・ジョン/ルーシー・フォスター/ボビー・パタースン ほか

【連載】
☆[創刊20周年記念企画]好評連載 トータス松本 1本のカセットから 第4回 セクシーでウェット──マーヴィン・ゲイ
☆ リヴィング・ブルース・ストーリー第8回/ジム・オニール
☆ ダイヤモンドリングよりブルース第21回/妹尾みえ
☆ なんてったってインディ・ソウル 蔦木浩一×齋藤雅彦×編集部H
☆ International Music Stroll〜世界の音楽にぷらりと出会おう/ワダマコト
☆ フード・フォー・リアル・ライフ〜歌詞から見るブルース&ソウルの世界[When Hearts Grow Cold(Tommy Tate)]/中河伸俊
☆ 小出 斉の勝手にライナーノーツ「ライオネル・ハンプトン」
☆ リアル・ブルース方丈記 第二十七回「ジョン・ブリム」
☆ 鈴木啓志のなるほど! ザ・レーベル VOL.49「ヒル/MHR/オードリー」
☆ ゴスペル・トレイン「ドロシー・ラヴ・コーツとゴスペル・ハーモネッツ」/佐々木秀俊+高橋 誠
☆ BAYOU RHYTHM サウス・ルイジアナの音楽と文化/はたのじろう
☆ BLUES IS MY BUSINESS no.196/吾妻光良
☆ いづみやの曲追い酩酊談/佐々木健一
☆ 原田和典の魂ブチ抜き音楽
☆ WORRIED MAN BLUES〜カントリー&ウエスタンからの風景/渡辺芳男
☆ 文聞堂書房〜古書掘りコラム/出田 圭
☆ ICHIのチタリン・サーキット最前線
☆ ニッポンの。国内アーティスト新譜紹介/妹尾みえ
☆ モアリズム ナカムラの20××年ブルースの旅 第1回「コロンビア浦野」
☆ ブルース&ソウルの聴ける店
☆ Ain’t That Good News 国内ライヴ/イヴェント情報ほか
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2014/10/27

Live Magic盛況でした  音楽全般

10/25、26の週末はLive Magicフェスティバルに出かけました。初めてのフェスなので、細かい運営上のことは問題点も多々あったように思いましたが、音楽は本当に充実した内容でした。主宰のピーター・バラカンさん、関係者の皆さんお疲れさま+素晴らしいフェスをありがとうございました。

ヘッドライナーのジェリー・ダグラス、ジョン・クレアリーは文句なしの強力なセットを展開してくれました。この2組だけでも行く価値が充分ありました。ジェリーは、初日と二日目の曲目のダブりが全くなく、特に二日目のセットはジミヘンまで飛び出し時間も20分オーバーという熱演。そのプレイの凄さには、ただただ唖然。にこやかな表情であれをやっちゃうんですから、いやーまいった!1セット1曲しか歌わないのはちょっと残念ではありましたが、そのプレイはあますところなく披露してくれたので満足です。

メンバー紹介をして、最後に「で、僕はJ.D.クロウでした」なんてお茶目なギャグも(笑)。初日に"A Remark You Made"をやった際には、「素晴らしいブルーグラス・バンド、ウェザー・リポートの曲です」とも言っていたっけ。

ジョン・クレアリーは、曲目リストも含め別途書きますが、アブソリュート・モンスター・ジェントルメンでやると他の編成とは別格だなと再認識。その差は当然ギターのビッグDです。ジョンは、翌日はピアノ・ソロ・セットで再登場。バンドとは全く違うトラディショナルな雰囲気で楽しませてくれました。

思いのほか両日とも盛況だったんですが、何を目的に見に来た人が多かったのかな。ピーターさんは「またやる」とのことでしたが、今年の客層を分析することが来年につなげる上で重要でしょうね。是非、つなげてほしいものです。
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ロビーでの濱口祐自のライヴも大盛況

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売店(Hello Old Timer)のガンボ

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二日目トリを務めたジェリー・ダグラス、熱かったです。

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2014/10/9

キャンディ・ステイトン来日、再び  R&B/ソウル

熱烈な歓迎の中で行われた初来日公演から2年。早くもキャンディ・ステイトンが再び日本にやって来てくれました。

その間、彼女が出演した映画「黄金のメロディ〜マッスル・ショールズ」が封切られ、久々のマッスル・ショールズでのレコーディングを含む新譜「Life Happens」もリリースになっています。

2夜4回の東京公演両日の2部を見ました。バンドはコーラスが1人増えているものの、ほぼ前回と同じ編成。しかし、メンバーは全て入れ替わっています。

2回とも、セットリストはほぼ同じ。前回は多くのファンが聴きたかったフェイム時代の曲より後のレパートリーに重きが置かれていて若干淋しさを感じましたが、今回は曲目を入れ替え、フェイムやや多め、新曲も加わりバランスの良い内容だったと思いました。

新曲は、冒頭で演った"Where I'm At"は力強くファンキーでフェイム作品と並べても遜色ないし、語りかける様に歌ったバラード"Even The Bad Times Are Good"は、深みのある歌声にぐっと来ました。

フェイムの曲からは、前回やらなかった"Sweet Feeling"をやってくれたのも嬉しかったですが、"How Can I Put Out The Flame"を歌ってくれたのは感無量。不覚にも涙腺が緩み、うるうる来てしまいました。個人的にはキャンディの一番好きな曲ですが、まさかやるとは思いませんでした。70年代を最後にやってなかったものの、何でもFacebookやEメールで「来日した際には是非歌ってほしい」とリクエストを受けたので、応えたのだそう。キーは下げていましたが、堂々たる熱唱には心底見に来てよかったと思いましたよ。

"Suspicious Minds"では2日目は、お客さんに歌わせたりもしてましたね。初日はさらっとやってましたが。同じ曲でも、毎回内容は結構違う様です。

ライブ終盤は、やはりこの曲、ワーナー時代のヒット曲"Young Hearts Run Free"を。途中ゴスペル・メドレーやメンバー紹介も挟み、賑やかに展開しました。

アンコールの"You Got The Love"は1986年の作品で、ヨーロッパでは一番人気だそう。前回はやりませんでしたが、これで締めるのが彼女にとっては自然なのかもしれませんね。

2日目は、初日と1曲だけ演目が異なりました。初日中盤でやった新曲"She's After Your Man"を外し、代わりにフェイムの"I'm Just Your Prisoner"を入れたのです。新曲もいいけど、やはりこれは嬉しい選曲でした。この曲は前回の来日でも2日目だけやったんですよね。これを入れると演目12曲中半数の6曲がフェイム。これは、古くからのファンにもなかなかいい感じの割合ではないでしょうか。

しかし、キャンディの若々しさには驚くばかりです。颯爽と歩く立ち回りは、とても74歳とは思えません。スタイルもキープしているし、ぴょんぴょん跳ねちゃうし。その出で立ちには、まだ若い頃の可愛らしさが残っていると思いました。

声は出にくいところもあり、若い頃と同じとはいきませんが、まったりとした声質、歌い回しは昔と殆ど変わりません。それだけに生で聴くと感慨深いものがありました。

今回の来日では、東京公演のあとに初めての大阪公演も組まれました。ただ、キャンディは大阪では喉の調子が悪かったそうで、声がよく出ていなかったとのこと。東京ではとても調子がよさそうだっただけに残念。でも、また来てくれますよね?

因みに今回のバンドのメンバーは、ドラマーのマーカスとコーラスのカサンドラはキャンディの子だそう。2人とも、最初の夫との間の子の様です。キャンディによると、マーカスはビリー・ポールとプレイした経験があり、プリンスのドラマーにドラムスを教えたんだそうです。

ギターのアンソニー・ロケットは、キャメオで活躍した人でした。ベースのサムはマイケル・ジャクソンやウィットニー・ヒューストンなどのバンドでもプレイしていたことがあるそう。そんな強者が揃っただけあってサポートには安定感が、あったと思います。

ライブの時間は75〜80分程度と長くはなかったのですが、充分満足の行く内容でした。

ひとつ残念だったのは、前回と比べてお客さんの入りが今ひとつだったこと。二度目ということで新鮮味には欠けますが、これだけ充実したショウを見せてくれたのに勿体無いです。

今度また来てくれたら、みんな是非行きましょうね!

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【セットリスト】

Candi Staton
Billboard Live Tokyo

※Sat., October 4, 2014, 2nd set
21:02-22:17 (encore 22:08 - )

♯Sun., October 5, 2014, 2nd set
19:31-20:50 (encore 20:42 - )

1. Where I'm At
2. Sweet Feeling
3. I'd Rather Be An Old Man's Sweetheart
4. Even The Bad Times Are Good
5. Nights On Broadway
6. She's After Your Man※
6. I'm Just Your Prisoner (Of Your Good Lovin')♯
7. Stand By Your Man〜Stand By Me
8. How Can You Put Out The Flame (When You Keep The Fire Burning)
9. In The Ghetto
10. Suspicious Minds
11. Young Hearts Run Free
-encore-
12. You Got The Love

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[Personnel]
Candi Staton - vocals
Monica Josette - background vocals
Tony Hightower - background vocals
Cassandra Hightower - background vocals
Xavier Gordan - keyboards
Anthony Lockett - guitar
Sam Sims - bass
Marcus Williams - drums

【公演日程】
2014年
10月4日(土)18:00 / 21:00 ビルボードライブ東京
10月5日(日)16:30 / 19:30 ビルボードライブ東京
10月7日(火) 18:30 / 21:30 ビルボードライブ大阪

【初来日公演セットリスト】
http://black.ap.teacup.com/sumori/1387.html
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