2015/1/7

2014年の年間ベストアルバム  ブルース

2014年の1年間にリリースされた作品のベスト10を選んでみました。

近年では一番ブルース度が高い10枚となったと思います。ブルースが盛り上がった年という印象はないのですが、この1年で聴いた作品の中に、充実したブルースものが多かったので、それを中心に選んでみました。順不同です。

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Bloodest Saxophone feat. Jewel Brown - Roller Coaster Boogie (Mr. Daddy-O FAMC-161)
一つだけ選ぶならばこれですね。2012年にビッグ・ジェイ・マクニーリーを迎えツアーを行った日本のジャンプ・バンド、Bloodest Saxophone。今回はテキサスよりベテラン・シンガー、ジュウェル・ブラウンを山中湖に迎えて新作をレコーディング。ブラサキの演奏はジャンプ全盛期を彷彿させる華やかさがあります。今どきアメリカでもここまで生きのいいジャンプ・バンドはぞういないと思います。ルイ・アームストロング楽団のシンガーとして来日して以来50年ぶりに日本の地を踏んだジュウェルは77歳になりましたが、まだ現役感バリバリです。両者の共演はお互いを刺激し合うかのごとく盛り上がりを見せています。恐らくジュウェルにとっては初であろう全編日本語の歌"買い物ブギ"も決まってます。


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Candi Staton - Life Happens (Beracah BRI-31340)
久々にマッスルショールズでリック・ホールとレコーディングしたことが話題になりました。本作のレコーディング・シーンが登場するマッスルショールズの映画も2014年に公開されたので、ここ最近のキャンディの作品の中では一番注目を浴びたのではないでしょうか。マッスルショールズで作られたのは3曲に過ぎませんが、その他の曲も充実しています。しっとりとしたバラードでの表現力は未だ健在。


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Rie "Lee” Kanehira - The Union Meetin’ (Waggy Murphy’s WMCD 101)
最近活躍がめざましいピアニストLeeさん、シカゴで現地ミュージシャンとの共演により作られたデビュー作です。メンフィス・スリムやサニーランド・スリムが好きと言う素晴らしく渋ごのみな趣味そのままにディープなブルース作。アタックの強いブギウギ・ピアノも持ち味です。


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Dr. John - Ske-Dat-De-Dat…The Spirit Of Satch (Concord 0888072351875)
あっと言わせる解釈で度肝を抜かされたルイ・アームストロング・ソングブック。原曲を壊しすぎという意見も判るけど、聖域なき構造改革というか、ここまで再構築してくれれば逆に気持ちがいい。Dr.ジョン老いてますます盛んな意欲作です。


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Marcia Ball - The Tattooed Lady And The Alligator Man (Alligator ALCD 4964)
これも非常によく聴いた1枚でした。アリゲーター移籍後のベスト作だと思います。
詳しくはここを:
http://black.ap.teacup.com/sumori/1575.html


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Big Jon Atkinson - Boogie With You Baby (Bluebeat Music BM105)
初めて聴く名前でしたが、まだ20代のフロリダ出身、カリフォルニア在住のハーピストです。ブルース専門CD店、ブルービート・ミュージックのチャーリーが本作のラフミックスを聴いて「これは是非リリースせねば」と自分のレーベルで出したものです。基本的にウェストコースト・スタイルのブルースですが、荒削りでパンキッシュな雰囲気もあり、勢いがあります。この人ギターも非常に上手く、なかなかの逸材です。


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Andy T-Nick Nixon Band - Livin’ It Up (Delta Groove DGPCD166)
かつてスモーキー・ウィルソンと活動していたこともあるギタリスト、アンディTがナッシュヴィルのギタリスト/ヴォーカリスト、ニック・ニクソンと組んだ2作目。基本的にシャッフルが気持ちよいストレートなブルース中心です。アンディTは白人、ニクソンは黒人で、かつてのアンソン・ファンダーバーグとサム・マイヤーズのように、お互いを補い合ういい関係だと思います。


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Zydeco Kicks - Crawfish Got Soul (Clinck CRCD-5106)
唯一の和物ザディコ・バンドとして活躍してきたザディコ・キックス、5年ぶりに出した新譜です。歌が日本語中心となりルイジアナのザディコとは一線を画す感じになってきましたが、勢いといい意味での田舎臭さはかえって増しているんじゃないかと思います。


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Wilko Johnson & Roger Daltrey - Going Back Home (Chess/Universal CRCD2014)
ザ・フーが大好きな僕としては、ロジャーとウィルコの共演と聞けば聴かないわけはありません。ヴォーカルは全部ロジャーですが、基本的にウィルコのサウンドに彼が乗っかった感じです。シンプルで鋭く切り込むロックンロール、もう最高!レーベルがチェスっていうのもいかしてますね。


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Elvin Bishop - Can't Even Do Wrong Right (Alligator ALCD 4963)
相変わらず快調です、エルヴィンさん。ギターがとてもいい音で鳴っています。この人の持ち味は、ほのぼのとした田舎臭さの漂うサウンドだと思うのですが、ここでもそれはしかり。暖かみ溢れるブルースなのです。ポール・ソーンが描いたジャケットの絵もいいです。

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選外では、ロバート・クレイ、ケブ・モの新譜もとてもよかったです。ともに抜群の安定感。でも、彼らについては僕は出るたびに褒めているような気がするので、今回は選外にしました。ブルース系以外ではジャクソン・ブラウンやロバート・プラントの新譜もよかった。アレサ・フランクリンのディーバたちのカバー集もよかったけど、アイデアとしてはやや平々凡々な感じがしないでもありませんでした。
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