2015/2/8

保利太一 / ゆとり  ブルース

最近、これにはまってます。保利太一。僕はこの新譜に出会うまで耳にしたことのない名前だったのですが、佐賀県出身で2011年から東京に出てきて活動をしていたそう。これまで自主制作でミニアルバムを2枚作っているものの、フルアルバムはこれが初。僕は、ちょうどこのCDの発売日の1月21日、新宿のタワレコで目に入って試聴、気に入ったので買って帰りました。

ちょっぴりエグみを効かせたゆるキャラ的存在感にほのぼのさせられます。このCDはバンドでレコーディングされていますが、基本的にはアコギの弾き語りをベースとしたスタイル。音のイメージは、スウィングの効いたブルースにフォークを混ぜ込んだ様な感じと言ったらいいでしょうか。

身近なことを題材にしたやたらとスケール感の小さい歌詞(笑)と、すっとぼけた天然系ユーモアが、彼の存在感を作りあげてます。

タイトル曲なんか、曲自体は"It's Only A Paper Moon"の替え歌にすぎませんが、自らの「ゆとり世代」を自虐的に笑い飛ばす歌詞で、オリジナリティーを出しているところが面白いです。ブルースやる人ってどうもオヤジ臭くていかんなぁなんて思いますが(笑)、彼の場合エロ本をネタに歌ってもそうはならないところは、若さゆえなんでしょうか。1988年生まれ、まだ20代です。

何気ない歌詞のフレーズが妙に耳に残ったり、説得力があったりします。「明日笑えるように」に出てくる「先の見えない時代なんてよく聞くけど、そんなの見えてた時代がどこにあんの?」という一節は、うんうん確かにね、と頷きました。ゆるゆるなようで、なかなか鋭い感性の持ち主と見ました。

「言うほど悪くはないさ」もくすっと笑ってしまうんですが、ちょっぴりファンキーな曲調もかっこいいです。この曲を含む3曲でKOTEZがゲスト参加しています。

先日、彼がしばしば出演しているという高円寺のトラゲットでライブを見たのですが、CDで聴いた以上にいい声しているなぁと思いました。ハーモニカの人と2人で、新譜の曲目を中心に演奏。そこで彼が言っていたのですが、アルバムに参加してくれたKOTEZとは、スケジュールが合わず、レコーディングは別々に行ったんだそうです。CDリリース後も、まだ一度も会ったことすらなく、KOTEZから「さすがゆとり世代」とのきつーい一言(笑)をもらったとか。

そんなエピソードも面白い、なかなかの逸材だと思います。2月はアルバムリリースに合わせたツアーで東京を空けますが、3月にまた同じトラゲットでライブがあります。今後も注目していきたいと思っています。


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保利太一 / ゆとり(Pヴァイン/KUNITACHI PCD-18783)
2015.1.21発売
1. ゆとり
2. My Creole Belle
3. ただの春
4. 言うほど悪くはないさ
5. 発泡酒片手に
6. 明日笑えるように
7. Sunny Day
8. メロディ
9. 景気のいい歌
10. メンチカツワルツ

◆この他の作品(いずれも「太一」名義。新譜と曲目は重複がありますが、演奏は違います。)
「ホクロでかいやつ」(2012年、5曲入り)
「ただの春」(2014年、4曲入り)

公式サイト http://hokurodekaiyatsu.wix.com/taichi

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高円寺トラゲットにて (2015.1.30)
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