2015/3/10

今年のフジロックでハウリン・ウルフ・トリビュート・ショウが  ブルース

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シカゴ・ブルースの大御所、ハウリン・ウルフのトリビュート・セットということで、彼のバンドでの経験があるヴェテラン・ミュージシャン2人がフジロックのステージに立つこととなりました。ピアノのヘンリー・グレイとサックスのエディ・ショウです。いずれも、シカゴ系のブルースがお好きな方ならば、聞いたことのある名前かと思います。

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FUJI ROCK FESTIVAL '15
"LEGENDS OF BLUES" A Tribute to Howlin' Wolf featuring HENRY GRAY & EDDIE SHAW
HENRY GRAY (Keys) , EDDIE SHAW (Sax) , TBA (Guitar, Bass drums)
July 24-26, 2015
Naeba Ski Resort, Niigata, Japan
(このショウの開催される日については現時点では不明)

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どのような経緯でこのセットが組まれたのかは判りませんが、アーティストのマネジメント(ブッキング?)を担当しているのは昨年フジロックにシル・ジョンソンとボビー・ラッシュを連れてきたJW Entertainmentですから、フジロックに彼らの枠が用意されているということなのかも。

昨年はシルの東京公演(ビルボードライブ東京)も組まれましたが、今年はどうなることやら。ヘンリーとエディ。ビルボードでやってお客さん入る、、、かなぁ?是非、実現してほしいところですが。

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ヘンリー・グレイは、1925年1月19日生まれですから、今年でなんと90歳。ルイジアナ生まれで、1940年代にシカゴに移住。1950年代から60年代にかけてシカゴのブルース・シーンで活躍、その間10年以上の長きに渡りウルフのバンドに在籍しました。ウルフ以外にも、マディ・ウォーターズ、ジミー・ロジャーズ、ジミー・リードなどなど、シカゴ・ブルース全盛期を盛り立てたブルースマンと数多く競演しています。

60年代の後半に家庭の事情から故郷ルイジアナに戻り、以後今日までルイジアナを拠点としています。近年もHenry Gray & The Cats名義で活動を続け、ニューオーリンズのジャズフェスには毎年のように出演。老いてもまだまだ元気です。

1998年に一度来日したことがあります。モントルー・ジャズ・フェスティバル・イン・ジャパンというイベントで、シカゴ・ブルース・オールスターズの一員として出演しました。このときのメンバーには、同じくウルフのバンドで鳴らしたヒューバート・サムリンやアブ・ロックもいました。

僕は取材で彼らにホテルに会いに行きましたが、シカゴからのメンバーの中で一人だけルイジアナからやってきたヘンリーは、インタビューの席でも、他のメンバーと群れるのを嫌がって離れて座っていたのが妙に印象に残っています。

ソロ作で聞かせる彼のサウンドは、ウルフやマディと比べるともっとゆるくご機嫌な感じですが、彼のピアノは和音の付け方に一種独特なものがあり、それが実にブルージーなんですよね。いいピアニストです。

2006年には、その功績が評価され、米国の国立芸術基金(NEA)の「National Heritage Fellow」を受賞しています。これは、日本で言えば人間国宝に相当する非常に名誉ある賞なのです。

ヘンリーについては、BlueSlimウェブサイトに詳しい情報がありますので、そちらもどうぞ。
http://blueslim.m78.com/henrygray.html

《主な作品》
Lucky Man (Blind Pig, 1988)
Live - Blues Won't Let Me Take My Rest (Lucky Cat, 1999)
Watch Yourself(Lucky Cat, 2001)

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エディ・ショウは、晩年のウルフを支えたサックス・プレイヤーです。1937年3月20日、ミシシッピ生まれ。ウルフのレコーディングには1966年ごろからその名が刻まれています。1966年の”Commit A Crime”がレコーディングされたセッションには、エディとヘンリーが一緒に参加しています。

エディは、ウルフが亡くなるまでバンドに在籍し、以後はウルフのバンドを引き継ぎ、エディ・ショウ&ザ・ウルフ・ギャング名義でシカゴを拠点に活動しました。

シカゴのシーンではお馴染みの存在ですが、恐らく過去に来日したことはないのではと思います。(違っていたら教えて下さい。)

《主な作品》
King of the Road (Rooster Blues, 1986)
In the Land of the Crossroads (Rooster Blues, 1992)

《公式サイト》
http://www.eddieshawsax.com/

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今回ギター、ベース、ドラムスはTBAとなっていますが、どんなメンバーで来るのかも興味津々です。どうせなら、ウルフギャングのメンバーを連れてきて、エディ・ショウ&ザ・ウルフギャング・フィーチャリング・ヘンリー・グレイみたいな形になれば、ベストかなと思いますが。

ウルフギャングのベースのラファイエット"ショーティー"ギルバートは、エディと同じく晩年のウルフのバンドでプレイしていた人ですし、ギターは、ソロ・アーティストとしても知られる、エディの息子エディ・ヴァン・ショウです。彼らが来れば盛り上がるのは間違いないでしょう。

あるいは、ギターはヘンリーの人脈でルイジアナからリル・バック・シニガルあたりが来ても嬉しい。ドラムスはシカゴ系でサム・レイあたりもいいかも。(勝手言っていますが…)

さて、どうなることやら。フジロック、今年も行きたくなってきたぞ。

フジロック公式サイトの情報ページ
http://www.fujirockfestival.com/artist/artistdata.asp?id=4189

6/18/2015追記
出演メンバー、公演日程などについては、以下のページに情報を記載しました。
http://black.ap.teacup.com/sumori/1605.html
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