2016/1/4

2015年の年間ベストアルバム  音楽全般

2015年にリリースされた作品のベスト10を選んでみました。ニューオーリンズ勢は、インディながらいいものが多かったのですが、ブルースがこれといったものが少なかったのが淋しかったです。ブルース&ソウル・レコーズ誌の年間ベスト・アルバムでも15枚挙げられたうち新録は僅か5枚。それ以外は故人中心。そんなもんなんでしょうかねぇ。まだまだいい人はいると思いますが、目立った活動がなかった年だったのかも。

そんな中で、順調に作品を重ねていくアンディTとニック・ニクソンに心奪われました。あと、11月に来日したビッグ・ジェイ・マクニーリーも2012年の来日公演のライヴ盤が出ましたが、これはライヴ会場先行発売で、正式リリースは2016年1月20日。というわけで、これも文句なしによかったのですが対象外としました。

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以下、ベスト10は全て新録です。ジャンルは特に限定していません。

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・ANDY T-NICK NIXON BAND / Numbers Man (Blind Pig BPCD 5168)
昨年のベストにも彼らのセカンドを選びましたが、早くもサードの登場。元気のいいブルースの新録が少ない中で、彼らの活躍は嬉しい限りです。ニクソンのヴォーカルはハスキーないぶし銀。アンディTのギターの切れ味も抜群です。ジャンプ・ブルース系のサウンドが特に光っています。


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・BOUKOU GROOVE / Let The Groove Ride (no label, no number)
10月の来日公演では、ギターのビッグDが急病で来れなかったのが残念でしたが、来日に合わせてリリースされたこの2枚目は、期待以上の出来でした。前作よりも力強くファ
ンキー。それでいて、1作目で見せたしなやかでソウルフルな一面もしっかり持ち備えています。一皮向けた成長が見られる傑作です。

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・COLIN LAKE / One Thing That's For Sure (Louisiana Red Hot Records LRS-CD-1180)
この人は、ニューオーリンズのFMラジオWWOZを聴いていて知ったのですが、エリック・リンデルに通ずるブルージーなルーツ・ロックではまりました。もともとシアトルの出身だそうですが、現在はニューオーリンズに居を移し、活動しています。適度なゆるさが魅力的です。

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・TIN MEN / On The Shady Side (no label, no number)
この人たちは、この新譜も含めここでは度々取り上げているので、あえて繰り返す必要はないと思います。最高に楽しいアルバムです。アルバム紹介はこちらから

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・JOHN LISI & DELTA FUNK! / Shut The Front Door! (Louisiana Red Hot Records
LRS-CD-7106)

ジョン・リシは、ビッグ・チーフ・モンク・ブードローとの活動でも知られるギタリストです。このアルバムはホーン・セクションやコーラスも駆使して独特なファンクを作り上げています。なかなかハードなファンキーさの中に、ブルース・フィーリングが効いています。

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・W.C.カラス / うどん屋で泣いた (Pヴァイン PCD-25182)
このアルバムで、W.C.カラスはカントリー・ブルース的な雰囲気から、いっきに自らの世界を押し広げました。とは言っても、持ち味は変わっていません。タイトル曲はシンプルながら力強いR&Bで、梅津和時が清志郎のバンドでのプレイを髣髴させるソロをぶちかまします。バラード、ブルース、どれをとってもW.C.カラスの味わい深い世界が広がる傑作。暮れに出た室井滋とのミニアルバムも充実しています。有頂天男、50歳を超えてのりにのっています。


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・保利太一 / ゆとり(Pヴァイン PCD-18783)
1年前、タワレコで偶然聴いて気に入った人でした。独特な飄々としたキャラクターが面白いです。このアルバムの紹介は、こちらでやっています。

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・HENRY GRAY & BOB CORRITORE / Vol. 1: Blues Won't Let Me Take My Rest (Delta Groove Productions DGPCD169)
B.B.キングと同い年、90歳になったヘンリー・グレイが久々に来日してくれたのは、昨年の嬉しいニュースでした。だいぶお爺ちゃんになったなぁという印象はありましたが、まだまだその個性は健在でした。このアルバムはボブ・コリトーが90年代から録りためたヘンリーのレコーディングをまとめたもので、今は亡きロバート・ロックウッドJr.らゲストとの共演もたた含まれています。

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・JOHNNY SANSONE / Lady On The Levee (ShortStack SS1101)
ここ最近は、ハードな路線でしたが、この作品では、全曲オリジナルでゆるめなブルース・ロックを展開しています。アンダース・オズボーンのプロデュースです。サンソンのハーモニカのプレイもいい感じ。

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・IGOR PRADO BAND AND DELTA GROOVE ALL STARS / Way Down South (Delta Groove Productions DGPCD167)
故リンウッド・スリムとの競演で米国デビューしたブラジルのブルース・バンド。リーダー作としての米国デビューです。スリムとの共作ではジャンプ&スウィング的なサウンドを聴かせていましたが、ここでは多彩なゲストを迎え、より幅の広い音を聴かせています。マッド・モーガンフィールドとのシカゴ・ブルース・スタイルも迫力を感じました。しかし、本当にいいバンドです。

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挙げたもの以外では、このブログでも紹介させてもらったブリント・アンダーソンの「Covered In Earl」、来日公演も好調だったジミー・バーンズの「It Ain’t Right」、ロスロボスの「Gates of Gold」などはとても愛着を持って聴いた作品でした。

再発、発掘音源系では、ポップス・ステイプルズの未完成音源にウィルコをジェフ・トウィーディが仕上げた「Don’t Lose This」は本当にじわーっと感動する素晴らしさでした。B.B.キングのボックスも圧巻でした。

2016年はどんな作品が出てくるのでしょうか。ゲイトマウス・ブラウンが亡くなってもう10年。そろそろ、彼のピーコック・レコーディングをコンプリートで出しませんか?ユニバーサルが無理なら、エイスでもPヴァインでもいいから、ね?ね?
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