2017/8/31

Nellie "Tiger" Travis & Mike Wheelerライヴ・レポート  ブルース

青森市で毎年開催されているJapan Blues Festival。今となっては、本場米国のブルース・アーティストが出演するフェスとしては、唯一のものです。今年で15回を数え、ねぶた祭り直前の青森を彩るイベントとしてすっかり定着した感があります。

今年出演したシカゴ勢、マイク・ウィーラーとネリー"タイガー"トラヴィスの2名がフェス終了後の公演が、7月24日(月)、横浜のモーションブルーで行われました。トラヴィスは3度目の来日ながら前回(2010年)は青森だけの公演だったので、首都圏でのステージは2000年以来17年ぶり。ウィーラーは初来日です。ウィーラーは、80年代からシカゴで活躍するギタリストですが、ここ5年でブルースの名門レーベル、デルマークから2枚のアルバムをリリースし、存在感を高めてきています。

バックを務めるのはBLUES COMPANY。以前より青森のフェス常連だったギタリスト菊田俊介が2015年、フェスのミュージシャンをサポートするバンドとして結成したのが始まりでしたが、その後メンバーが意気投合し、フェス外でも活動するようになりました。今年ももちろん、フェスに出演してからの登場です。

月曜日の横浜という条件としては決してよくない設定ではありましたが、客席は熱心なファンでほぼ埋まっていました。首都圏唯一の公演ということもあるのでしょうが、すごいですね。

クリックすると元のサイズで表示します
Mike Wheeler
Photo (c)Kazuo Utamura. All rights reserved.
Used with permission.


菊田のMCに続いて挨拶代わりにバンドのみでファンキーに1曲決めたあと、ウィーラー登場。彼は実直なプレイヤーといった感じで派手さはないのですが、B.B.キング・マナーのギターに加え、歌の方もかなりいい声をしていて、実力を感じました。わずか4曲の短めのセットではありましたが、ソウルにもロックにも行かず、正統派なブルースを直球でぶつけてくるステージには、爽快感すら感じましたよ。

休憩を挟んで、後半はトラヴィスのショーです。真っ赤な華やかな衣装で登場した彼女は、以前にも増して貫禄がつきましたね。冒頭からステイプル・シンガーズの"I’ll Take You There”でノリノリ。客席にコーラスを振り、ときに客席に降りてきて盛り立て、自分の世界にお客さんを引き込んでいきます。ウィーラーとは対照的なエンターテインメント精神溢れるショーに、気がつけば自分も含め、お客さんみんな歌って踊って盛り上がっていました。

クリックすると元のサイズで表示します
Nellie "Tiger" Travis with Blues Company
Photo (c)Kazuo Utamura. All rights reserved.
Used with permission.


クイーン・オブ・ザ・ブルース、ココ・テイラーが2009年に亡くなったあと、トラヴィスはその後を継ぐニュー・クイーンと呼ばれるようになりました。となればやはりココもやるのかな?と期待してしまいますが、代表曲”Wang Dang Doodle”で盛り上げてくれましたよ。なんといっても、ギターには、ココのバンドで活躍した菊田さんがいますからね。

アンコールは、ウィーラーも戻って、ジャム・セッション風に”Sweet Home Chicago”で締めました。2人とも日本に移住したいと言い出すなど、今回のツアーを心底楽しんでいる様子でした。移住はしなくとも、また来てほしいですね。

----

Nellie “Tiger” Travis & Mike Wheeler
with Blues Company
Motion Blue Yokohama
Mon., July 24, 2017, 19:30 -

Setlist

19:35-20:25
[Blues Company]
1. If You Got to Love Somebody (Shun - vocals)

[Mike Wheeler]
2. Turn Up!!
3. I Can’t Do That
4. A Blind Man Can See
5. Why I Sing The Blues

20:55-22:20
[Nellie “Tiger” Travis]
6. I’ll Take You There
7. Wang Dang Doodle
8. I’m A Woman
9. Oil & Water
10. Mr. Sexy Man
11. Stand By Me
12. I’d Rather Go Blind
13. Let The Good Times Roll
-encore-
14. Sweet Home Chicago

[Personnel]
Nellie “Tiger” Travis - vocals
Mike Wheeler - guitar, vocals
菊田俊介 - guitar, vocals
Marty Bracey - drums
片野 篤 - bass
Rie Lee Kanehira - keyboards

Motion Blueのライヴ紹介ページ
http://www.motionblue.co.jp/artists/nellie_mike_bluescompany/index.html

----

※ここに掲載した写真は、写真家、宇多村一雄さんの許可を得て掲載しております。
転載はご遠慮ください。
以下のサイトで残りの写真を見ることができます。

宇多村一雄のブルース写真館“Nothing but a Blues”
http://www5a.biglobe.ne.jp/~detectiv/utammotion1707.htm

宇多村さんのブログのライヴ・レポート
https://utamurakazuo.wordpress.com/2017/08/03/2017-7-24japan-blues-festival-aomori-in-yokohama-motion-blue/
0
inserted by FC2 system "; var ifrd = ifr.contentWindow.document; ifrd.open(); ifrd.write(htmlcode); ifrd.close(); } } var CriteoAdUnits = { "placements": [{ "slotid": criteoSlotId, "zoneid": criteoZoneId }]}; window.Criteo = window.Criteo || {}; window.Criteo.events = window.Criteo.events || []; var processCdbBid = function() { var bids = Criteo.GetBidsForAdUnit(criteoSlotId); if (bids.length > 0) { var bidFound = bids[0]; Criteo.RenderAd({ bidId: bidFound.id, containerId: bidFound.impressionId }); } else { passback(); } }; Criteo.events.push(function() { Criteo.RequestBids(CriteoAdUnits, processCdbBid, 2000);}); }();

inserted by FC2 system "; var ifrd = ifr.contentWindow.document; ifrd.open(); ifrd.write(htmlcode); ifrd.close(); } } var CriteoAdUnits = { "placements": [{ "slotid": criteoSlotId, "zoneid": criteoZoneId }]}; window.Criteo = window.Criteo || {}; window.Criteo.events = window.Criteo.events || []; var processCdbBid = function() { var bids = Criteo.GetBidsForAdUnit(criteoSlotId); if (bids.length > 0) { var bidFound = bids[0]; Criteo.RenderAd({ bidId: bidFound.id, containerId: bidFound.impressionId }); } else { passback(); } }; Criteo.events.push(function() { Criteo.RequestBids(CriteoAdUnits, processCdbBid, 2000);}); }();


teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ
inserted by FC2 system