2019/2/26

Happy birthday, Fats Domino!  ニューオーリンズ

今日2月26日はファッツ・ドミノのお誕生日です。彼は2017年に89歳で亡くなりましたが、ご存命ならば91歳ということなると思います。

彼の誕生日というと、ボビー・チャールズの”Happy Birthday Fats Domino”という曲を思い出します。シンプルな曲ですが、ニューオーリンズ色が滲みでていてほのぼの染みるのです。「これからも何度もお祝いできますように」と歌うボビー・チャールズの方がファッツより先に逝ってしまいました。

この曲を聴いてファッツの誕生日をお祝いしたいと思います。Happy birthday, Fats Domino!

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HAPPY BIRTHDAY FATS DOMINO
Words and music by Bobby Charles
Music Patch, BMI


Happy birthday Fats Domino
You and your music touched my heart and soul
And that poor broken heart of mine, you keep right on a-rockin’
Today is your birthday, may you never be forgotten

Happy birthday Fats Domino
Happy birthday to you
Happy birthday may you have many more
And may all your sweetest dreams come true

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誕生日おめでとう、ファッツ・ドミノ
あなたの音楽は僕の琴線に触れました
そして僕の傷ついた心を元気付けてくれます
今日はあなたの誕生日、いつまでもあなたが皆の記憶に残りますように

誕生日おめでとう、ファッツ・ドミノ
あなたの誕生日をお祝いします
誕生日おめでとう、これからも何度もお祝いできますように
そして、あなたの素敵な夢が全て叶いますように

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2019/2/25

BLUES & SOUL RECORDS 146号発売  BSR誌

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本日、ブルース&ソウル・レコーズ誌の発売日です。今回僕は特集記事には関わっておりませんが、巻頭特集は「ブラック・ミュージックのメッセージ」がテーマとなっています。最近、アメリカの人種問題をテーマにした映画の公開が続いていることに関連してということだそう。

そのうちのひとつ、「グリーンブック」については、先日当ブログに紹介を書きましたので、よかったら見てください。

ブラック・ミュージックは人種問題などについてメッセージを発信してきた。ということですが、社会的、政治的に呼びかけるようなメッセージはブルースよりはソウルが中心だろうと思います。もちろんブルースにもないわけではありませんが、どちらかというと、ブルースは個人的な愚痴レベルが多いのです(笑)。

BSR誌の表紙がニーナ・シモンというのは新鮮な感じです。

僕は、CDリヴューコーナーで、トミー・カストロ&ザ・ペインキラーズの最新作(ライヴ盤)「Killin’ It Live」のリヴューを書きました。これはなかなかの力作です。

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BLUES & SOUL RECORDS NO. 146
2019年02月25日発売
定価: ¥1,600+税
https://bsrmag.com/magazine/bsr146/

表紙 ニーナ・シモン

特集 ブラック・ミュージックのメッセージ

 ジェイムズ・ボールドウィン原作、バリー・ジェンキンス監督『ビール・ストリートの恋人たち』、ブラック・ムーヴィーの名匠スパイク・リー監督『ブラック・クランズマン』、黒人ピアニストの実話を基にした『グリーンブック』。この2月から3月にかけて相次いで公開される3作はいずれも「人種問題」を描いた話題作だ。
 ブルース、ソウル、ゴスペルなど、ブラック・ミュージックは人種問題やそれに基づく社会の歪み、そして人間の尊厳についてメッセージを発信してきた。注目の映画の劇場公開が続く今、そのメッセージに正面から向き合いたい。

★ 真の解放へ向けて?黒人シンガーたちが前進しながら歌ってきたもの
★ 70年代を舞台に人種問題を描いた話題の映画『ビール・ストリートの恋人たち』『ブラック・クランズマン』
★ 米国のおぞましい歴史も伝える娯楽作『グリーンブック』
★ 本誌ライターが選ぶメッセージ・ソング・ガイド?ブルース/ソウル/ファンク/ジャズ/ポエトリーの44曲
★ メッセージ・ソングが聴けるコンピCDガイド

【付録CD】Wake Up! - Tomorrow May Be Too Late
肌の色の違いに苦しめられ、社会システムの犠牲になった人々が放つ強いメッセージ。現状を告発し、連帯を呼びかけ、警告を発し、希望を与える。1960?70年代のブルース、ソウル、ゴスペルに込められたメッセージは今も人々の心に突き刺さる。

1. WILLIE ROGERS: Wake Up
2. LITTLE JOHNNY TAYLOR & TED TAYLOR: Funky Ghetto
3. BOBBY PATTERSON: This Whole Funky World Is A Ghetto
4. AL KING: I Can't Understand
5. LOWELL FULSON: Sleeper
6. FONTELLA BASS: Talking About Freedom
7. DOROTHY NORWOOD: Come And Go With Me
8. ERNEST FRANKLIN: Trying Times
9. LARRY DAVIS: It Can Only Hurt For So Long
10. THE TRAVELING ECHOES: I'd Like To Know
11. JOHNNY COPELAND AND HIS SOUL AGENTS: Ghetto Child
12. THE VIOLINAIRES: Tomorrow May Be Too Late

【その他の主な記事】
●[インタヴュー]マーカス・ミラー?強い黒人意識を出した近作について語る
●[インタヴュー]クリスタル・トーマス?未来を担うルイジアナ生まれのブルース・シンガー
●[インタヴュー]WAY WAVE?姉妹ユニットが挑むソウル&ファンク

●[モータウン60周年記念企画 6号連続掲載]
 *人気60タイトル・リリース決定! 国内初CD化作品も登場
 *本誌ライターが選ぶ! モータウン・プレイリスト *モータウン重要“裏”人物伝[1]チョーカー・キャンベル
●[語りたい逸品]チャンス・レコードの至宝が10インチ盤で美しく復刻『J.B. HUTTO AND HIS HAWKS』『JOHN “SCHOOLBOY” PORTER』
●[語りたい逸品]時代を映したゴスペル傑作選 2CD『SOUL DON’T WORRY!』
●[語りたい逸品]伝説のケイジャンをトリビュート CD『TRAVAILLER, C’EST TROP DUR: THE LYRICAL LEGACY OF CAESAR VINCENT』
● 新作アルバム・リヴュー──セドリック・バーンサイド/エリック・ビブ/J.P.ビメニ&ザ・ブラック・ベルツ 他

【連載】
☆ 好評連載 トータス松本 1本のカセットから 第30回 特別対談 ゲスト 山口隆(サンボマスター)[後編]
☆ なんてったってインディ・ソウル 蔦木浩一×齋藤雅彦
☆ 小出 斉の勝手にライナーノーツ「HUBERT SUMLIN / Gotta Run」
☆ リアル・ブルース方丈記/日暮泰文
☆ 鈴木啓志のなるほど! ザ・レーベル VOL.75 「Gamma / Giant」
☆ ゴスペル・トレイン「サリー・マーティン」/佐々木秀俊+高橋 誠
☆ BLUES IS MY BUSINESS no.222/吾妻光良
☆ いづみやの曲追い酩酊談/佐々木健一
☆ 原田和典の魂ブチ抜き音楽
☆ 文聞堂書房?古書掘りコラム/出田 圭
☆ ICHIのチタリン・サーキット最前線
☆ International Music Stroll?世界の音楽にぷらりと出会おう/ワダマコト
☆ ニッポンの。国内アーティスト新譜紹介/妹尾みえ
☆ ブルース&ソウルが流れる店/加藤千穂、轟美津子
☆ Ain’t That Good News 国内ライヴ/イヴェント情報ほか
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2019/2/20

Funk on da Tableライヴ・レポート (2019年)  ニューオーリンズ

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ニューオーリンズで活躍するギタリスト山岸潤史と、日本の若手ベーシストNo. 1のKenKenをライヴで共演させようというところから始まったユニット、Funk on da Table。この2人に、ダンプスタファンクなどで活躍したニッキ・グラスピ(ds., vo.)、ジョン・グロウ(key., vo.)の2人が加わり、昨年2018年2月、彼らは初のライヴを日本で行いました。

ジョン・グロウと山岸さんはもちろんパパ・グロウズ・ファンクで長年一緒に活動した間柄だけに、当初は「パパグロの変則的な再結成?」なんていう思いもよぎりましたが、実際はジョンの参加が決まったのは一番最後だったそうで、結果的にそんな感じのメンバーになっただけのようです。

でも、こういうメンバーが集まれば、ニューオーリンズを避けて通ることはないですよね。実際2018年の初ライヴでは、ミーターズからプロフェッサー・ロングヘアまで、ニューオーリンズ・サウンド満載でした。

あれからちょうど1年、2019年2月に再び彼らが日本をツアーしました。昨年はまだ即席ジャムっぽい雰囲気もありましたが、今回はバンドとしてまとまり、格段にパワーアップしていました。9月には4人はニューオーリンズに集結。あのティピティーナズでのライヴも敢行しています。今回の日本ツアーに際しても綿密にリハを行ったようです。

ミーターズ的な重厚なニューオーリンズ・ファンクを基調としながらも、レッド・ツェッペリン、Pファンクからビートルズまで、多様なカヴァーも織り交ぜ、サウンドに幅を持たせていたのは印象的でした。ヘヴィーな音一辺倒にはならず、緩急をつけて聴かせる展開で飽きさせません。

ニッキが歌うツェッペリンの”Good Times, Bad Times”は昨年もやっていましたが、今回は”The Hype and the Hoopla”からメドレー的につながる流れがよかったですね。全体的に、今回はライヴの流れをすごく考えてきたなと思います。

ステージ中盤で、来日中のウォッシュボード・チャズが呼ばれ、さらに山岸さんの息子さんのLightoo Lightも登場。チャズのウォッシュボード、Lightoo Lightのタンバリンにニッキのドラムスが加わり、カーニバルを彷彿させるリズムを刻み始めます。そこからマルディグラ・インディアンのビッグチーフを歌ったパパグロの”Tootie Montana”に突入。それまでの雰囲気をガラッと変えて会場を盛り上げました。

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大いに沸いたチャズとLightoo Lightの飛び入り

実は、僕は事前にチャズからこのライヴに飛び入りすることを聞いていたのですが、このバンドにチャズが飛び入りするって、想像できなかったんですよね。イケイケな感じでファンクをやっているところに出てきて盛り下がったりしないかなと余計な心配もしましたが、そんな心配は無用でした。

昨年のライヴでは、アンコールでKenKenのお母さんの金子マリや永井”ホトケ”隆の飛び入りがありましたが、今回はなし。その代わりにチャズというわけではないでしょうが、面白かったです。ちなみにマリさんは観客の中で見ておられましたね。

そんなサプライズもあり、あっという間に過ぎた2時間。これはもうこのバンド、継続的にやっていくべきだなと感じさせる内容でした。KenKenは年内にもう一度やりたいと宣言していましたよ。メンバー皆拠点がバラバラなのでなかなか集まりにくいでしょうが、ぜひぜひやってほしいです。

バンドとしては、山岸さん主導となりそうなところですが、実際はKenKenがベースをブリブリいわせてバンドを引っ張る場面も見られたし、主にリード・ヴォーカルを取るジョンもフロントマン的な役割を果たしています。ニッキも歌うし、メンバーのバランスが絶妙に取れたいいユニットだなと実感しました。ぜひどんどん続けてもらいたいです。

ジョンについてひとつ気がついたのは、前回はオルガンもピアノ音源も使っていましたが、今回はオルガンとクラビに絞っており、前回やったプロフェッサー・ロングヘアなどのピアノ系の曲はやりませんでした。音の方向性をそっちに絞ったということなのでしょうね。

なお、今回の来日に合わせ、昨年のティピティーナズ公演のライヴ盤が会場で発売されました。一部昨年の東京公演の音源も含まれた内容で、かなり充実しています。次は新曲を含むスタジオ作をお願いしたいですね。

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Funk on da Table
Liquidroom, Ebisu, Tokyo
Thu., February 7, 2019
19:30-21:35
[Selist]

1. Funky To the Bone
2. Standing on the Verge of Getting It on
3. 〜The Hype and the Hoopla
4. 〜Good Times, Bad Times
5. 〜Funky Miracle
6. All That I’ve Got
7. Cocaine And Chicken Fricassee
8. Gorilla Face
9. Hit it and Quit It
10. 〜New Orleans (Africa)
11. Tootie Montana
12. Come Together
13. Pass It!
-encore-
14. June's Spirit
15. 〜Ain’t No Use

[Personnel]
John “Papa” Gros - keyboards, vocals
June Yamagishi - guitar
Nikki-Glaspie - drums, vocals
KenKen - bass

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[LIVE CD]
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Funk on Da Table - Live at Tipitina's In New Orleans
(Coastline CHCL-01) 定価: \3,000

1. Pass it!
2. All That I've Got
3. Cocaine And Chicken Fricassee
4. Come Together
5. All Around the World (feat. Mari Kaneko)
6. The Hype and the Hoopla〜Good Times Bad Times〜Funky Miracle
7. June's Spirit〜Aint' No Use (Live at Club Quattro, Feb. 13, 2018)

Recorded Live at Tipitina’s, New Orleans, LA, September 6, 2018

※彼らのニューオーリンズ公演については、Blues & Soul Records No. 144にカラー写真入りのレポート記事が掲載されています。(「Funk on Da Table ニューオーリンズ公演リポート」P. 24)

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【今回のツアー情報】
https://black.ap.teacup.com/sumori/1819.html

【2018年のツアー情報】
https://black.ap.teacup.com/sumori/1765.html
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2019/2/15

ドニー・フリッツ、久々の来日  ロック

ドニー・フリッツが久々に来日します。前回の来日は2009年なので、早いものでもう10年近く経っています。

今回の来日公演名は「Muscle Shoals & Nashville Connection」。これだけ見ると、なんの公演なのかわからないのですが、要はマッスルショールズのドニー・フリッツとナッシュヴィルのロブ・ガルブレイスという2人のヴェテラン・シンガーソングライターの対バンということですね。2人ともアーティスト名を押し出すより、このようなパッケージとして売った方が得策との判断なのでしょう。これは、同じビルボードライブでウィリー・ハイタワーの初来日公演が「メンフィス」と銘打たれたのと同じパターンですね。

ドニーもロブも熱烈なファンが存在するとは言え、いわば知る人ぞ知る存在であり、売り方としては理解できなくもないです。できればドニーの単独がよかったのですが。。。

奇しくも、この公演の2週間ほど前には、同じマッスルショールズで活躍したダン・ペンとスプーナー・オールダムが来日します。こちらはなんと20年ぶり。南部のソウル、カントリー系が好きな人には、嬉しいライヴが続きますね。

どんな感じになるんでしょうね。今のところ、東京と大阪それぞれ一晩ずつのようです。ビルボードライブ以外の公演があるかはわかりません。

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"Muscle Shoals & Nashville Connection"
ロブ・ガルブレイス, ドニー・フリッツ, チェスター・トンプソン, アンドレアス・ワーナー & ルーク・イースターリング
Rob Galbraith, Donnie Fritts, Chester Thompson, Andreas Werner and Luke Easterling

東京 ビルボードライブ東京
2019年4月2日(火) 18:30/21:30
チケット 自由席8,000円 カジュアル 7,000円
http://billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=11401&shop=1

大阪 ビルボードライブ大阪
2019年4月3日(水) 18:30/21:30
チケット 自由席7,900円 カジュアル 6,900円
http://billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=11402&shop=2

[Personnel]
Donnie Fritts -vocals, electric piano
Rob Galbraith - electric piano, electric guitar, vocals
Andreas Werner - acoustic guitar
Luke Easterling - bass
Chester Thompson - drums

ロブ・ガルブレイス (Rob Galbraith)
1944年、テネシー州コンコードに生まれる。1960年代後半よりソングライター、プロデューサーとしてナッシュヴィルのシーンで活躍する傍ら、1970年には自己名義のアルバム「Nashville Dirt」でソロ・デビューを果たす。1976年にはセカンド「Throw Me A Bone」をリリース。ソングライター、プロデューサーとしてはロニー・ミルサップ、ケニー・ロジャーズ、クリフォード・カレーなどの作品を手がけている。

ドニー・フリッツ (Donnie Fritts)
1942年、アラバマ州フローレンスに生まれる。1960年代よりマッスルショールズのフェイム・スタジオなどでセッション・プレイヤー、ソングライターとして活躍。また、長きに渡りカントリー界の大御所、クリス・クリストファーソンのバンドでも活躍。ソロ・アーティストとしては1974年に「Prone To Lean」でデビューを果たす。同年、クリストファーソンのバンドのメンバーとして初来日。2009年には、マッスルショールズで活躍したデイヴィッド・フッドを含むデコイズを従え35年ぶりの再来日を果たした。

【ドニー・フリッツ2009年来日公演レポート】
Donnie Fritts@渋谷タワー・レコード (2009/9/27)
https://black.ap.teacup.com/sumori/269.html

Donnie Fritts@渋谷 O-EAST (2009/9/28)
https://black.ap.teacup.com/sumori/270.html


[2019/4/1追記] 公演目前となった3月29日、この公演のキャンセルが発表になりました。理由はドニー・フリッツの体調不良とのことです。ロブ・ガルブレイスからお詫びと残念に思っている旨の以下メッセージが発表されました。しかし、仕切り直しの公演などは予定されていないそうです。ドニーの体調に関してはどんな様子なのかはわかりませんが、深刻な状況でないことを祈りたいと思います。


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<ロブ・ガルブレイスからのコメント>


We're really sorry that it didn't work out for us to come play. We were really looking forward to meeting everyone and showing them some of our music. I can't fully tell you how disappointed we are. Hopefully there will be a way for us to come at some future time.

Rob

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来日公演が中止となってしまい、本当に申し訳なく思っています。ファンの皆さんにお会いできること、そして皆さんに私たちの音楽を届けられることを、とても楽しみにしていました。私たちがどれほど残念に思っているか上手く言葉にすることが出来ません。いつかまた来日できる機会が訪れることを心より願っています。

ロブ
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2019/2/14

Washboard Chaz来日公演レポート  ブルース

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ニューオーリンズからウォッシュボード・チャズが来日し、東京で計4公演を行いました。彼の来日は、ティンメンが横浜ジャグバンドフェスに出演した2014年以来5年ぶり。チャズ単独での来日は、2008年以来です。

彼と共演したのは一緒にCDも作っている東京在住のブルースマン、スティーヴ・ガードナー (guitar, harmonica, vocals)と彼としばしば共演しているビル・ベンフィールド (guitar, mandolin)、ヒサ仲瀬 (bass)という面々。チャズの今回の来日の主目的はチャリティー・イベントへの出演ということで、プロモーターが入って告知を行っている状況ではなく、チャリティー以外の公演は正直集客がちょっと不安な状況。僕は主催者ではないのですが、少しでもお客さんに来てもらえるようにと、告知活動に微力ながら協力させてもらいました。

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しかし、蓋を開けてみたら、なんとまあ。最終日のブライトブラウンでの公演は、予約受付を打ち止めにするほどの大盛況ぶり。前日のWhat The Dickens公演も大勢の人が詰めかけました。これは想像もしていなかった誤算。

ブライトブラウンでは、休憩を挟んで2セット、たっぷり2時間以上やってくれました。スティーヴとチャズがヴォーカルを交代しながら展開するのは、ロバート・ジョンソンのようなゴリゴリな戦前のフォーク・ブルースからゆったりとスウィングする”Sweet Sue”、ノリノリに攻める”Shake Your Moneymaker”などなど、古きよきアメリカを感じさせるブルース&ジャズの世界。でもロバート・ジョンソンでも、ヘンリー・トーマスでも、底抜けに明るいスティーヴとチャズの手にかかれば、重苦しくはならず、笑みもこぼれるゆるーい感じに仕上がります。曲間には、2人は他愛もない冗談を言っては大笑い。彼らが誰よりも一番楽しそうでしたが、楽しさって伝染するんですね。気がつくと、お店中が笑いに溢れている状況に。

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リード・ヴォーカルはスティーヴがやや多めでしたが、力を込めて歌うスティーヴに対し、のほほんとした暖かみのある歌声を聴かせるチャズは好対照で、なかなかいいコンビです。”Sweet Sue”ではチャズがハミングでトロンボーンのモノマネをする芸も見せ、これもなんとも言えないほのぼのした雰囲気だったのでした。

“Drinking Wine Spo-dee-o-dee”では客席もみんなで”Wine!, Wine! Wine!”と大合唱。終盤ではお客さんもステージに上げ、チャズはウォッシュボードを鳴らしながらお客さんと一緒に客席を練り歩き、さらに盛り上がりました。

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こんな楽しいステージも、プレーヤー4人の確かな腕あってのもの。特にマンドリンとギターのビルはところどころで聴かせるソロが全体のサウンドをビシッと締めてくれました。チャズのウォッシュボードもドラムスとはまったく違うグルーヴを生み出し、このようなアコースティック・サウンドにはぴったりマッチしていました。

これだけお客さんが入ってくれるならば、またぜひ日本に来てもらいたいですね。チャズ本人はぜひまたティンメンでも来たいし、ジャグバンド・フェスにもまた出たいと意欲を見せていました。

なお、チャズが東京に滞在中、チャズにインタビューすることができました。コロラド時代の話から、今住んでいるニューオーリンズの話まで色々面白い話を聞くことができました。インタビュー記事は4月25日発売のブルース&ソウル・レコーズ147号に掲載される予定ですので、そちらもよろしくです。

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Washboard Chaz with Ramblin’ Steve Gardner
Mon., February 11, 2019
Bright Brown - Tokyo, Japan

1st set [19:55-20:55]
1. Rollin’ And Tumblin’ (Steve-vocals)
2. Baby Scratch My Back (Steve-vocals)
3. Freight Train (Chaz-vocals)
4. Sitting on Top of the World (Chaz-vocals)
5. Nobody’s Business But Mine (Steve-vocals)
6. Drinking Wine Spo-dee-o-dee (Steve-vocals)
7. Trouble in Mind (Chaz-vocals)
8. Sweet Sue (Chaz-vocals)
9. Fishing Blues (Steve-vocals)
10. Take This Hammer (Steve-vocals)
11. Louis Collins (Chaz-vocals)
12. My Babe (Steve-vocals)

2nd set [20:25-21:48]
13. Midnight Special (Steve-vocals)
14. Digging My Potatoes (Chaz-vocals)
15. Hey Good Lookin’ (Steve-vocals)
16. Bottle Up And Go (Steve-vocals)
17. Sweet Home Tokyo (Chaz-vocals)
18. Stones In My Pathway (Steve-vocals)
19. Stealin’ (Chaz-vocals)
20. Salty Dog (Steve-vocals)
21. Key To the Highway (Chaz-vocals)
22. Shake It And Break It (Steve-vocals)
23. Kind Hearted Woman (Steve-vocals)
24. Shake Your Moneymaker (Chaz-vocals)
25. Walking the Dog (Steve-vocals)
-encore-
26. Jesus on the Mainline (Steve-vocals)

[Personnel]
Washboard Chaz - washboard, vocals
Ramblin’ Steve Gardner - guitar, harmonica, vocals
Bill Benfield - guitar, mandolin
Hisa Nakase - bass

【公演情報・ディスコグラフィーなど】
https://black.ap.teacup.com/sumori/1806.html

【過去の公演レポート】
2008年の来日公演
https://black.ap.teacup.com/sumori/99.html
2014年ティンメン来日公演
横浜 https://black.ap.teacup.com/sumori/1511.html
東京 https://black.ap.teacup.com/sumori/1514.html

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終演後笑顔でグループショット
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