2019/2/20

Funk on da Tableライヴ・レポート (2019年)  ニューオーリンズ

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ニューオーリンズで活躍するギタリスト山岸潤史と、日本の若手ベーシストNo. 1のKenKenをライヴで共演させようというところから始まったユニット、Funk on da Table。この2人に、ダンプスタファンクなどで活躍したニッキ・グラスピ(ds., vo.)、ジョン・グロウ(key., vo.)の2人が加わり、昨年2018年2月、彼らは初のライヴを日本で行いました。

ジョン・グロウと山岸さんはもちろんパパ・グロウズ・ファンクで長年一緒に活動した間柄だけに、当初は「パパグロの変則的な再結成?」なんていう思いもよぎりましたが、実際はジョンの参加が決まったのは一番最後だったそうで、結果的にそんな感じのメンバーになっただけのようです。

でも、こういうメンバーが集まれば、ニューオーリンズを避けて通ることはないですよね。実際2018年の初ライヴでは、ミーターズからプロフェッサー・ロングヘアまで、ニューオーリンズ・サウンド満載でした。

あれからちょうど1年、2019年2月に再び彼らが日本をツアーしました。昨年はまだ即席ジャムっぽい雰囲気もありましたが、今回はバンドとしてまとまり、格段にパワーアップしていました。9月には4人はニューオーリンズに集結。あのティピティーナズでのライヴも敢行しています。今回の日本ツアーに際しても綿密にリハを行ったようです。

ミーターズ的な重厚なニューオーリンズ・ファンクを基調としながらも、レッド・ツェッペリン、Pファンクからビートルズまで、多様なカヴァーも織り交ぜ、サウンドに幅を持たせていたのは印象的でした。ヘヴィーな音一辺倒にはならず、緩急をつけて聴かせる展開で飽きさせません。

ニッキが歌うツェッペリンの”Good Times, Bad Times”は昨年もやっていましたが、今回は”The Hype and the Hoopla”からメドレー的につながる流れがよかったですね。全体的に、今回はライヴの流れをすごく考えてきたなと思います。

ステージ中盤で、来日中のウォッシュボード・チャズが呼ばれ、さらに山岸さんの息子さんのLightoo Lightも登場。チャズのウォッシュボード、Lightoo Lightのタンバリンにニッキのドラムスが加わり、カーニバルを彷彿させるリズムを刻み始めます。そこからマルディグラ・インディアンのビッグチーフを歌ったパパグロの”Tootie Montana”に突入。それまでの雰囲気をガラッと変えて会場を盛り上げました。

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大いに沸いたチャズとLightoo Lightの飛び入り

実は、僕は事前にチャズからこのライヴに飛び入りすることを聞いていたのですが、このバンドにチャズが飛び入りするって、想像できなかったんですよね。イケイケな感じでファンクをやっているところに出てきて盛り下がったりしないかなと余計な心配もしましたが、そんな心配は無用でした。

昨年のライヴでは、アンコールでKenKenのお母さんの金子マリや永井”ホトケ”隆の飛び入りがありましたが、今回はなし。その代わりにチャズというわけではないでしょうが、面白かったです。ちなみにマリさんは観客の中で見ておられましたね。

そんなサプライズもあり、あっという間に過ぎた2時間。これはもうこのバンド、継続的にやっていくべきだなと感じさせる内容でした。KenKenは年内にもう一度やりたいと宣言していましたよ。メンバー皆拠点がバラバラなのでなかなか集まりにくいでしょうが、ぜひぜひやってほしいです。

バンドとしては、山岸さん主導となりそうなところですが、実際はKenKenがベースをブリブリいわせてバンドを引っ張る場面も見られたし、主にリード・ヴォーカルを取るジョンもフロントマン的な役割を果たしています。ニッキも歌うし、メンバーのバランスが絶妙に取れたいいユニットだなと実感しました。ぜひどんどん続けてもらいたいです。

ジョンについてひとつ気がついたのは、前回はオルガンもピアノ音源も使っていましたが、今回はオルガンとクラビに絞っており、前回やったプロフェッサー・ロングヘアなどのピアノ系の曲はやりませんでした。音の方向性をそっちに絞ったということなのでしょうね。

なお、今回の来日に合わせ、昨年のティピティーナズ公演のライヴ盤が会場で発売されました。一部昨年の東京公演の音源も含まれた内容で、かなり充実しています。次は新曲を含むスタジオ作をお願いしたいですね。

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Funk on da Table
Liquidroom, Ebisu, Tokyo
Thu., February 7, 2019
19:30-21:35
[Selist]

1. Funky To the Bone
2. Standing on the Verge of Getting It on
3. 〜The Hype and the Hoopla
4. 〜Good Times, Bad Times
5. 〜Funky Miracle
6. All That I’ve Got
7. Cocaine And Chicken Fricassee
8. Gorilla Face
9. Hit it and Quit It
10. 〜New Orleans (Africa)
11. Tootie Montana
12. Come Together
13. Pass It!
-encore-
14. June's Spirit
15. 〜Ain’t No Use

[Personnel]
John “Papa” Gros - keyboards, vocals
June Yamagishi - guitar
Nikki-Glaspie - drums, vocals
KenKen - bass

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[LIVE CD]
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Funk on Da Table - Live at Tipitina's In New Orleans
(Coastline CHCL-01) 定価: \3,000

1. Pass it!
2. All That I've Got
3. Cocaine And Chicken Fricassee
4. Come Together
5. All Around the World (feat. Mari Kaneko)
6. The Hype and the Hoopla〜Good Times Bad Times〜Funky Miracle
7. June's Spirit〜Aint' No Use (Live at Club Quattro, Feb. 13, 2018)

Recorded Live at Tipitina’s, New Orleans, LA, September 6, 2018

※彼らのニューオーリンズ公演については、Blues & Soul Records No. 144にカラー写真入りのレポート記事が掲載されています。(「Funk on Da Table ニューオーリンズ公演リポート」P. 24)

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【今回のツアー情報】
https://black.ap.teacup.com/sumori/1819.html

【2018年のツアー情報】
https://black.ap.teacup.com/sumori/1765.html
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