2019/3/7

Bessie Smithとの出会い  ブルース

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先日、アマゾンプライムで映画「ブルースの女王(原題:Bessie)」を見ました。2015年の映画ですが、見るのは初めてでした。

原題を見れば察しがつくと思いますが、1920〜30年代に活躍したブルース・シンガー、ベシー・スミスの人生を描いたものです。クイーン・ラティファがベシー役をやり、レコーディングシーンなど、当時の雰囲気を再現したそれなりに見応えのある映画でした。

そこで思い出したのですが、僕にとってベシー・スミスは、一番最初に聴いたブルース・シンガーのひとりだったのです。

僕は、ロックの人たちを通じて、主にギタリストからブルースにハマっていったのですが(よくあるパターンです)、ベシーについては、それとは別口でした。ベシーやリロイ・カー、メイミー・スミスといった戦前のシティー・ブルースの人の多くはロックとのつながりが比較的薄く、普通だったらそっち方面からは、すぐには行き着かない人たちだと思います。

きっかけは高校1年のとき。音楽の授業でした。

その授業では、レナード・バーンスタインの「音楽のよろこび (The Joy of Music)」という本を教材として使いました。バーンスタインと言えばクラシック音楽の巨匠ですが、この本はクラシックにとどまらず色々な音楽を、バーンスタインの視点から紹介していく内容だったのです。本にはバーンスタイン自らが語ったレコードが付属しており、彼は音楽をかけ、語り、ときには自ら歌いながら、解説をしていました。(当時の記憶なので、多分そんな感じだったかと思います。)

その中で、ブルースを紹介する章があり、バーンスタインはベシーの”Empty Bed Blues”を挙げてブルースの12小節体系とその表現について解説していたのです。



僕としては、当時ブルースに興味を持ち始めていた時期だったので、こんなブルースもあるんだ!と凄く印象に残り、高校を卒業するまでに、彼女の残した160曲を収めたLPを入手し、聴くようになっていました。

その過程で、エリック・クラプトンがデレク&ザ・ドミノズでやっていた”Nobody Knows You When You’re Down & Out”のベシー・バージョンに出会いました。点と点がつながったような感動をよく覚えています。当時デレク&ザ・ドミノズのアルバムは大好きで毎日のように聴いていたので、彼らの演奏(1970年)から遡ること40年以上昔にこの曲が存在していたことはまさに目から鱗でした。切々とこの曲を歌い上げるベシーを聴くと涙が出てきました。

授業の中で取り上げたのは、「音楽のよろこび」の中のごく一部だったと思いますが、この本との出会いは僕の音楽の視野を広げるきっかけとなりました。

このブログを見てくれる人は音楽好きが多いと思いますが、似た音楽が好きな人どうしでも、出会い方は千差万別。そこが面白いところでもあるのですよね。思わぬところに出会いが転がっているのかも。
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2019/3/7

Japan Blues Festival 2019開催情報  ブルース

青森で開催される恒例のJapan Blues Festival、今年の日程が7月13日(土)と発表されました。今となっては毎年開催されるブルースフェスで、来日アーティストが出演するものはこのフェスが恐らく唯一だろうと思います。今年の開催で実に17回目を数えます。全盛期と比べると規模は縮小されていますが、これだけの長きに渡り続けている主催関係者の思いには頭が下がります。

今回来日するのはトロンゾ・キャノンとノラ・ジーン・ブルーソの2人であることが発表されました。また、近年はこのフェスで来日アーティストのバックを務めている菊田俊介が、彼のバンドTHE BLUES COMPANYが今年もトロンゾとノラ・ジーンのバックを務めることを自身のブログで明らかにしました。

青森以外にも何都市かで、彼らのスピンオフ・ライヴもやるそうです。例年通りだと、来日勢+THE BLUES COMPANYということで首都圏を含む数カ所を回ることになるのでしょう。

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トロンゾ・キャノン(Toronzo Cannon)は、シカゴで生まれ育ったギタリストで、今年51歳。2016年にアリゲーターからリリースされた4作目「The Chicago Way」(Pヴァイン・レコードから日本盤も出ています)は、コンテンポラー・サウンドも取り入れた独自のスタイルで大いに注目を集め、翌年のブルース・ミュージック・アワードで4部門のノミネートを受けました。2007年、39歳のときにソロ・デビューと遅咲きですが、それ以前はジョアンナ・コナーやロニー・ベイカー・ブルックスらのバンドで活躍していました。現在、シカゴのシーンで最も熱い存在の一人でしょう。
https://www.toronzocannon.com/
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Toronzo Cannon (Photo by Paul Natkin)

ノラ・ジーン・ブルーソ(Nora Jean Bruso)は往年のココ・テイラーを彷彿させるソウルフルでブルージーな女性シンガーです。ミシシッピ州グリーンウッドで生まれ育ち、19歳のときシカゴに移住して活動を開始しており、来日時点で63歳。ミシシッピからシカゴに移住というパターンは彼女の世代では珍しいのではないでしょうか。そういう経歴もあるのでしょうが、トラディショナルな雰囲気も醸し出す土臭いブルースを聴かせます。2004年の「Going Back To Mississippi」を含め、2枚のアルバムを出しています。
http://www.norajeanblues.com/
https://www.facebook.com/NORA-JEAN-BRUSO-1544728652474302/
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Nora Jean Bruso (photo credit: Purely Digital)

2人ともおそらく初来日だろうと思います。

まだ、詳細は明らかになっていませんが、会場や開催時間などは昨年と同様なのでしょう。2人以外の出演者を含む詳細の発表を待ちたいと思います。

主催者からの発表
https://twitter.com/jbf2015aomori/status/1102201758141550592

菊田俊介ブログ
https://ameblo.jp/shunkikuta/entry-12444347188.html

Japan Blues Festival公式サイト(3/6現在、今年のフェス情報は未掲載)
http://aomori-jbf.com/

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【過去のジャパンブルースフェス情報】
2018年開催概要 https://black.ap.teacup.com/sumori/1788.html
2016年開催概要 http://black.ap.teacup.com/sumori/1695.html
2015年開催概要 http://black.ap.teacup.com/sumori/1626.html
2015年ライブレポート http://black.ap.teacup.com/sumori/1640.html
2015年写真 https://www.flickr.com/photos/sumori/albums/72157656928673632
2014年開催概要 http://black.ap.teacup.com/sumori/1521.html
2013年開催概要 http://black.ap.teacup.com/sumori/1410.html
2013年ライブレポート http://black.ap.teacup.com/sumori/1432.html
2013年写真 https://www.flickr.com/photos/sumori/sets/72157634794585490/
2012年写真 https://www.flickr.com/photos/sumori/albums/72157630895659894
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