2019/7/27
Toronzo Cannon & Nora Jean来日公演レポート ブルース
Nora Jean with Blues Company
Pic. by Masayuki Suzuki. All rights reserved.
SNSでは、ちょくちょく書き込んでおりましたが、6月末から7月上旬にかけて、1週間ほどニューオーリンズに行っていました。そのこともそのうちここにも書きたいと思います。
まずは、7月17日のブルース・ライヴのレポートを。。。
もうここ数年、青森のブルースフェスに出演した来日アーティストとBLUES COMPANYが横浜でやるパターンが定着していますね。今年もフェスのあとに宇都宮、松本とまわって横浜にやってきました。都心で働く身には平日の横浜公演っていうのは結構辛いんですが、東京公演はないので今年も行ってきました。しかし、小さな旅だな、これ。
今年来日したのはアリゲーターからのアルバム「The Chicago Way」も好評なギタリスト、トロンゾ・キャノン、そしてココ・テイラーを彷彿させる女性ブルース・シンガー、ノラ・ジーンの2人。どちらも初来日です。
前半のセット、BLUES COMPANYで1曲やったあと、まずはノラ・ジーンが登場。まずはその存在感に圧倒されました。デカイ!女性に対して失礼かもしれないですが、とにかくデカく、横も縦も規格外。しかもミラーボールのようなキラキラドレスを身にまとい、会場の照明を全身に受けて七色に輝いていました。スゲー存在感!!
まずは、ココの定番でもあったフーチークーチーマンの女性版”I’m A Woman”。ココばりのドスの効いた声でパワフルに決めます。意外だったのは、高い声も非常に綺麗だったこと。迫力だけでない歌唱力が確かにありました。曲数は5曲と少なめではありましたが、アップテンポのオリジナル”Things Done Changed”をノリノリに決めたと思ったら、スロー"Cry Like A Baby”では、古典的なブルースの泥臭さをにじませるなど、緩急つけたステージは、聴きごたえ充分でした。
Toronzo Cannon
Pic. by Masayuki Suzuki. All rights reserved.
後半はいよいよトロンゾです。彼は、今年51歳と若くはないのですが、2016年に「The Chicago Way」をリリースしてから注目度がぐんぐん上がってきた感があります。というか、僕もそこで初めて知った存在でした。洗練された都会的なブルースが彼の持ち味。僕は見るのは初めてでしたが、いかつい感じの人かと思ったら、結構柔和で冗談好きな感じ。ステージも和やかな雰囲気でした。自分のメッセージをお客さんに伝えたいという気持ちに溢れていて、歌詞の内容も逐次バンドの人たちに訳してもらっていました。BLUES COMPANYの皆さん大変そう(笑)。自分の女に浮気をされてしまう男の歌"When Will You Tell Him About Me?”なんて、しっとりとしたいい曲なんですが、「いい浮気ソングだろ?ww」と言って笑いを取るお茶目なところも。
Toronzo Cannon & Shun Kikuta
Pic. by Masayuki Suzuki. All rights reserved.
途中バンドのメンバーが下がりトロンゾ&菊田2人だけで、ギター・デュオというコーナーも。この日トロンゾはジミヘンのド派手なシャツを着ていましたが、デュオのセッティングでもおとなしくしていることはなく、ジミヘンばりに歯で弾くパフォーマンスも披露しました。彼はアクションや語り口に派手なところはないですが、エンターテイナーですね。
そして、アンコールでは再びノラ・ジーンが登場。もうこの手のライヴではお約束とも言える”Sweet Home Chicago”で賑やかに締めました。いいものを見せてもらいました。
Blues Company featuring
Toronzo Cannon & Nora Jean
Motion Blues Yokohama
Wednesday, July 17, 2019
Setlist
1st set (19:35-20:18)
[Blues Company]
1. Me And My Guitar (featuring Shun Kikuta)
[Nora Jean with Blues Company]
2. I’m A Woman
3. Howlin' for My Baby
4. Things Done Changed
5. Cry Like A Baby
6. Bump the Head
休憩
2nd set (20:46-21:53 [enc 21:46-] )
[Blues Company]
7. Rockin' the House (featuring Lee Kanehira)
[Toronzo Cannon with Blues Company]
8. Fine Seasoned Woman
9. Midlife Crisis
10. When Will You Tell Him About Me?
[Toronzo Cannon and Shun Kikuta]
11. She Loves Me Too Much
12. Insurance
[Toronzo Cannon with Blues Company]
13. Walk It Off
-encore-
[Toronzo and Nora with Blues Company]
14. Sweet Home Chicago〜The Blues Is Alright
[Personnel]
Nora Jean - vocals
Toronzo Cannon - guitar, vocals
菊田俊介 - guitar, vocals
Marty Bracey - drums
片野 篤 - bass
Rie Lee Kanehira - keyboards
----
【関連ページ】
Toronzo Cannon、Nora Jean Bruso来日公演日程
https://black.ap.teacup.com/sumori/1845.html
Japan Blues Festival 2019開催情報
https://black.ap.teacup.com/sumori/1827.html
Pic. by Masayuki Suzuki. All rights reserved.
※写真は許可を得て掲載しております。転載はお断りします。
Special thanks to Mr. Mike Koshitani
1