2019/8/29

訃報:Donnie Fritts 1942-2019  R&B/ソウル


2009年の来日時、タワーレコードにて
(Frittsは左側)
Photo by Masahiro Sumori. All rights reserved.

アラバマのシンガー/キーボード奏者/ソングライターのドニ―・フリッツが8月27日夜、就寝中に亡くなりました。76歳。5月15日に心臓手術を受け、以後数週間に渡って入院生活を送っていたそうです。死因は心臓手術の合併症とされています。

今年4月にロブ・ガルブレイスとの組合せの来日公演が決定していましたが、直前になってドニ―の体調不良との理由でキャンセルになりました。その際ロブからのコメントこそあったもののドニ―からのコメントはなく、「振替公演も予定していない」とわざわざ発表され、嫌な予感はしておりました。

1942年11月8日、アラバマ州フローレンスに生まれたドニ―。1960年代よりマッスルショールズのフェイム・スタジオなどでセッション・プレイヤー、ソングライターとして活躍しました。

ドニ―と言えば、一般的にはソロ・アーティストよりはソングライターとして知られていると思います。彼の書いた曲にはレイ・チャールズ、ウェイロン・ジェニングスらが取り上げた"We Had It All"、チャーリー・リッチの"You're Gonna Love Yourself in The Morning"、ジョー・サイモンの"Easy To Love"などがあります。

またキーボード奏者としては、クリス・クリストーファソンのバンドで長年活動し、1975年にはクリストーファソンと初来日をしています。

ソロとしては、1974年にジェリー・ウェクスラー、クリス・クリストファーソンをプロデュースに迎え初のソロ作「Prone To Lean」をリリース。彼の暖かくかつファンキーな味が出た名作で、今でもこのアルバムを愛聴しているファンは少なくないはず。

2009年には、アラバマのオールスター的メンバーのデコイズを従えて来日。実に34年ぶりの来日で、その様子はライブ盤にも記録されました。

その後も新作を作っていたのですが、非常に残念です。

昨年(2018年)リリースのアーサー・アレクサンダーへのトリビュート作「June (A Tribute To Arthur Alexander)」でもいい味を出していましたが、これが遺作となってしまいました。RIP。

【過去の関連記事】
ドニー・フリッツ、久々の来日(中止)(2019/2/15)
https://black.ap.teacup.com/sumori/1822.html

2009年来日公演レポート-渋谷タワー・レコード (2009/9/27)
https://black.ap.teacup.com/sumori/269.html

2009年来日公演レポート-渋谷 O-EAST (2009/9/28)
https://black.ap.teacup.com/sumori/270.html
0
inserted by FC2 system "; var ifrd = ifr.contentWindow.document; ifrd.open(); ifrd.write(htmlcode); ifrd.close(); } } var CriteoAdUnits = { "placements": [{ "slotid": criteoSlotId, "zoneid": criteoZoneId }]}; window.Criteo = window.Criteo || {}; window.Criteo.events = window.Criteo.events || []; var processCdbBid = function() { var bids = Criteo.GetBidsForAdUnit(criteoSlotId); if (bids.length > 0) { var bidFound = bids[0]; Criteo.RenderAd({ bidId: bidFound.id, containerId: bidFound.impressionId }); } else { passback(); } }; Criteo.events.push(function() { Criteo.RequestBids(CriteoAdUnits, processCdbBid, 2000);}); }();

2019/8/29

ハリケーン・カトリーナから14年の記念日  ニューオーリンズ

クリックすると元のサイズで表示します
カトリーナで屋根がはがれ
無残な姿を晒すルイジアナ・スーパードーム(2006年)
Photo by Masahiro Sumori.

今年も8月29日がやって来ました。

8月23日にバハマ南東に発生したハリケーン・カトリーナが8月29日、ルイジアナ、ミシシッピに上陸し、両州のメキシコ湾岸地域に甚大な被害をもたらしました。

上陸した際にはカテゴリー3という決して大きくはない勢いだったカトリーナですが(最大はカテゴリー5)、ニューオーリンズではポンチャートレイン湖と産業水路の複数個所で堤防が決壊し、市の80%が水没するという前代未聞の大惨事となってしまいました。

あれから14年が経ち、もう被災の影響を直接感じさせるものはなくなっています。しかし、カトリーナ前には約48万人いた市内の人口は、今現在もその水準にまでは戻っていないというのが大方の見方です。

2006年には政府国税調査局推計で226,000人まで落ち込んだ人口は、2010年の国税調査では343,800人まで戻りましたが、現時点でも40万人程度と言われています。

人種の構成もだいぶ変わっているようです。アフリカ系住民のために建てられた集合住宅が老朽化などのためカトリーナ後に相次いで取り壊され、その影響などでアフリカ系住民の比率は低下し、代わりにラテン系の住民が増えたと言われています。それには、復興のための労働者としてメキシコ人などが移住したことが影響しているようです。

かつて多くのアフリカ系ミュージシャンを排出したトレメ地区は、フレンチクオーターに近いあたりは、古い建物は建て替えられ、随分こぎれいになった感があります。ロウワー・ナインス・ウォードはまだまだ空き地が多いです。

被災の影響にかかわらず、ニューオーリンズの街は年々代わって行きます。記憶も風化していきますが、1年に一度くらいは、こんな大変なことがあったという事実を思いだし、その犠牲に思いを馳せたいと思っております。

こんな書き込みをしている今、九州地方では大変な大雨で浸水被害が出ています。被災した方々が一日も早く平常を取り戻しますように。


【過去の8月29日の書き込み】
13周年(2018) https://black.ap.teacup.com/sumori/1797.html
12周年(2017) http://black.ap.teacup.com/sumori/1751.html
11周年(2016) http://black.ap.teacup.com/sumori/1708.html
10周年(2015) http://black.ap.teacup.com/sumori/1644.html
9周年(2014) http://black.ap.teacup.com/sumori/1564.html
8周年(2013) http://black.ap.teacup.com/sumori/1441.html
3周年(2008) http://black.ap.teacup.com/sumori/161.html
1周年(2006) http://black.ap.teacup.com/sumori/36.html
0
inserted by FC2 system "; var ifrd = ifr.contentWindow.document; ifrd.open(); ifrd.write(htmlcode); ifrd.close(); } } var CriteoAdUnits = { "placements": [{ "slotid": criteoSlotId, "zoneid": criteoZoneId }]}; window.Criteo = window.Criteo || {}; window.Criteo.events = window.Criteo.events || []; var processCdbBid = function() { var bids = Criteo.GetBidsForAdUnit(criteoSlotId); if (bids.length > 0) { var bidFound = bids[0]; Criteo.RenderAd({ bidId: bidFound.id, containerId: bidFound.impressionId }); } else { passback(); } }; Criteo.events.push(function() { Criteo.RequestBids(CriteoAdUnits, processCdbBid, 2000);}); }();



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ
inserted by FC2 system