2019/10/28

追悼ポール・バレア 1948-2019  ロック

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Paul Barrere at New Orleans Jazz & Heritage Festival
May 5, 2006
Photo (c)Masahiro Sumori.

リトル・フィートのギタリスト、ポール・バレアが亡くなってしまいました。10月26日、ロサンゼルスのUCLA病院で息を引き取ったそうです。以前から肝臓を患っており、その合併症ということのようです。71歳でした。

悲しいというより驚いて唖然としました。というのもほんの2か月ほど前の8月から9月にかけてザ・ウェイト・バンドのゲストという形で久々に来日し、その姿を見たばかりだったから。そのときのバレアは、以前とは別人のようにやつれ、弱々しい印象でしたが、それでもギターはいい音で鳴っていましたし、逆に今だからの枯れた味わいがありました。

今後どれだけ活動が続けられるのだろう?と心配はしておりましたが、まさかこんなに早く終わりがきてしまうとは。

僕がリトル・フィートを初めて聴いたのは大学生の頃、多分再結成されるよりちょっと前くらいだったと思います。なので、ローウェル・ジョージ入りのフィートは完全に後追いでした。

彼らが解散しローウェルが亡くなった1979年、僕は中学生でロサンゼルスに住んでいて、ロックにはまり始めていた頃でした。しかし、当時は彼らのことは全く知りませんでした。リトル・フィートってLAのロック系のラジオ局で、滅多にかからないんですよ。地元なのにねぇ。ライ・クーダーなんかもそうですが、メジャー・レーベルから作品をリリースしていたとは言え、ちょっとマニアックでメインストリームからは外れた存在だったのでしょうね。ラジオでかかってくれていれば、もっと早くはまったかもしれません。

僕が最初にはまった作品がバレア加入前の「Sailin' Shoes」でした(これは今でも一番好きな作品です)。バレアが加入してからのフィートはだいぶサウンドが変わっていったこともあり、フィートを知った当初は彼に対してあまりいい印象がなかったのが率直なところでした。でも、再結成フィートの1作目「Let It Roll」を聴いて考えが変わりました。「カッコいいじゃん。しっかりフィートしてるじゃん」と思ったんですよね。

そして1989年、再結成フィートの来日公演を見に行き、その思いは一層強くなったのでした。彼らのサウンドは時とともに変化した部分もありますが、コアな部分ではバレア加入以前から一貫している気がします。そして、再結成後のフィートにおいては、そのサウンドの中心を担ってきたのがバレアだったと思うのです。

フィートはあまり来日回数は多くなかったですが、僕は再結成後の来日ツアーはどれも見に行っていますし、米国でも何度か見ました。先日の公演はフィートではなかったとは言え、実に7年ぶりの来日でした。

10月7日からはリトル・フィート50周年記念ツアーが再開される予定でしたが、直前になってポールは体調不良から不参加を表明していました。

そんな厳しい健康状況をおして、最後にもう一度来てくれて本当に感謝です。The Weight Bandと一緒にプレイした"Willin'"、感無量でした。

フィートの活動が停止していた1980年代のザ・ブルース・バスターズの2枚のアルバムも結構好きでした。あのバンドも結構フィートっぽい音になっていた、というかあれがポールのサウンドだったのでしょうね。

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■The Weight Band来日公演レポート (2019.9.1、ビルボードライブ東京公演)
https://black.ap.teacup.com/sumori/1858.html

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再結成後の最初の来日公演(1989年)チケット
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