2020/6/29

BLUES & SOUL RECORDS 154号発売  ブルース

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もう6月も終わりですね。ということは、2020年も後半に入るということ。早いですね。

で、6月25日発売のブルース& ソウル・レコーズ154 号は、前号に引き続きサム・クックが巻頭特集です。今回は1960年にRCAと契約した後のキャリア後期が取り上げられています。前号同様、LPレコードはもちろん、シングル盤もカラー写真入りで取り上げたディスコグラフィーは見ているだけで楽しいですよ。サムが設立したSARレコードについても取り上げています。

付録CDは、ワーナーミュージック制作で、アレサ・フランクリンをはじめ、ウィルソン・ピケット、ソロモン・バークなど、サムの遺産を受け継いだR&Bシンガーたちを収録しています。

僕は、ニュージーランドのブルースマン、マイク・ガーナーの新譜「Don’t Mind The Rain」の紹介をしました。ゲストLee Kanehira、菊田俊介のプレイを日本でレコーディングしており、非常にいい内容になっています。また、いつも通り海外ニュースコーナーも書いています。この2ヶ月間、大物の訃報が続きました。リトル・リチャード、ラッキー・ピーターソン、ベティー・ライトについては次号で追悼特集が組まれる予定です。

特集記事は予定通り掲載されていますが、4月以降ライヴ関係が全くない状況になってしまいましたので、ライヴのニュースなどは殆どないのが寂しいですね。早く以前の状況に戻れますように。



BLUES & SOUL RECORDS NO. 154
2020年6月25日発売
定価: 1,800円+税
https://bsrmag.com/magazine/bsr154/

2号連続特集の第2弾。1960年に大手RCAヴィクターに移籍し、揺るぎないスターとなったサム・クック。〈ア・チェンジ・イズ・ゴナ・カム〉〈ブリング・イット・オン・ホーム・トゥ・ミー〉などの名曲を次々と生み、ハーレム・スクエア・クラブでの壮絶ライヴが記録されたキャリア後期に迫ります。

★ 永遠に消えないソウル サム・クック・ストーリー Part 2
★ サム・クックのアルバム [RCAヴィクター編]
★ サム・クックのCD 重要編集盤
★ サム・クックのシングル [RCAヴィクター/SAR編]
★ 〈チェンジ〉に込めたメッセージ〜“A Change Is Gonna Come”を聴く
★ 攻めのステージと帰れる場所〜二枚のライヴ・アルバム『アット・ザ・コパ』と『ハーレム・スクエア・クラブ』
★ サム・クックのシングル・スリーヴ・コレクション
★ サー/ダービー・レコード〜サムのアイディア実現工場に集った仲間たち[ソウル・スターラーズ/ヴァレンティノズ/L.C.クック/ビリー・プレストン/シムズ・ツインズ/ジョニー・モリセット]
★ サム・クックに捧げたアルバム〜トリビュート・アルバム9選
★ サム・クック人気曲のカヴァーあれこれ
★ サム・クックを読む・観る・知る〜書籍/DVD紹介
★ スターを追った“クック系”シンガーたち

【付録CD】We Can’t Believe You’re Gone: The Legacy Of Sam Cooke
サム・クックの人気曲をアリサ・フランクリン、オーティス・レディング、ウィルスン・ピケットら名シンガーが歌う! サムの遺産を受け継いだ“クック系”シンガーたちも収録。

1. ARETHA FRANKLIN: You Send Me
2. ARTHUR CONLEY: Rome (Wasn't Built In A Day)
3. R.B. GREAVES: Ain't That Good News
4. OTIS REDDING: Wonderful World
5. WILSON PICKETT: Bring It On Home To Me
6. SOLOMON BURKE: Got To Get You Off My Mind
7. HOAGY LANDS: Baby Let Me Hold Your Hand
8. BETTY WRIGHT: I'm Thankful
9. BOBBY HARRIS: We Can't Believe You're Gone
10. ROY REDMOND: A Change Is Gonna Come
(協力 ワーナー・ミュージック・ジャパン)

【その他の主な記事】

● 映画『ランブル 音楽界を揺るがしたインディアンたち』
● 書評『ハリー・スミスは語る』
● 追悼 ビル・ウィザーズ〜アルバム・ガイド
● 追悼 ハミルトン・ボハノン
● 注目作をじっくり鑑賞する─「語りたい逸品」コーナー
 *DVD+CD 『SEARCHING FOR SECRET HEROES』〜サム・チャーターズが遺した幻のブルース・フィルム
●[新作アルバム・リヴュー]リンゼイ・アレグザンダー/ジョン・プライマー&ボブ・コリトア/スワンプ・ドッグ 他

【連載】

☆ 永井ホトケ隆 好評連載「Fool’s Paradise」第2回
☆ なんてったってインディ・ソウル 蔦木浩一×齋藤雅彦
☆ フード・フォー・リアル・ライフ 〜歌詞から見るブルース&ソウルの世界/中河伸俊
☆ 小出 斉の勝手にライナーノーツ「LITTLE BROTHER MONTGOMERY」
☆ リアル・ブルース方丈記/日暮泰文
☆ 鈴木啓志のなるほど! ザ・レーベル VOL.83 「Apache」
☆ ゴスペル・トレイン「シスター・O・M・テレル」/佐々木秀俊+高橋 誠
☆ BLUES IS MY BUSINESS no.230/吾妻光良
☆ いづみやの曲追い酩酊談/佐々木健一
☆ 原田和典の魂ブチ抜き音楽
☆ 文聞堂書房〜古書掘りコラム/出田 圭
☆ ICHIのチタリン・サーキット最前線
☆ International Music Stroll〜世界の音楽にぷらりと出会おう/ワダマコト
☆ ニッポンの。国内アーティスト新譜紹介/妹尾みえ
☆ ブルース&ソウルが流れる店/轟美津子
☆ Ain’t That Good News 国内ライヴ/イヴェント/来日公演情報ほか
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2020/6/13

ジョニー・バーギンの新譜で日本のブルースシーンが世界にはばたく  ブルース

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Johnny Burgin & Special Guests / No Border Blues

大げさな言い方のようですが、ある意味このアルバムは革命的な作品だと思います。

長年シカゴで活躍したブルース・ギタリスト、ジョニー・バーギンの新譜。実際聴くまでは、ここまで日本のミュージシャンが大々的にフィーチャーされているとは思いもよりませんでした。これは実質的にはジョニーのソロ作品というより、彼と日本のミュージシャン達の作品と言っていいと思います。随所に楽器でフィーチャーされているのはもちろん、リード・ヴォーカルも半分以上は日本のミュージシャンたちが取っています。

それがアメリカでも最も歴史のあるブルース&ジャズ・レーベルのデルマークからリリースとなったのですからこれは大事件です。

日本で初めてブルース・ブームに火がついて半世紀近く。その間数多くのブルース・ミュージシャンたちが日本のシーンを盛り立ててきました。その中には渡米して活躍する人もいましたが、このように日本のブルース・シーンの一角をそのまま切り取るような形で、米国盤CDが出るのは初めてのことではないしょうか。

僕は、先日デルマークの担当者に感想を送りました。
「これは正直言って驚きました。日本のブルース・クラブで聴くサウンドそのもの。アメリカのリリースじゃないみたい。アメリカのファンにこのサウンドが受け入れられるのか非常に興味があります」と。

僕はすげーなと思ったので、率直にそれを伝えたつもりでしたが、彼は僕があまり気に入ってないと取ったらしいです。

すると、このアルバムのプロデューサーでジョニーの奥さんでもあるステファニー・タイスさんにそれが伝わり、彼女から「気に入ってくれなくて残念」というメールが届きました。

いやいやいや、違うんだよ、ステファニー。これは凄いことだと思うよ、本当に。彼女は、レコーディングする随分前からこのプロジェクトに相当力を入れていたので、相当リスナーの反応を気にかけていたのでしょう。

参加した面々は、いつものノリノリなプレイをのびのびとやっている感じです。Lee、大野木一彦ペアでハモるBなんかすごくいい雰囲気だし、Kotezなんかリトル・ウォルターの名曲を日本語で歌っちゃってます。ジョニーは5曲で歌いますが、「俺が俺が」ではなく、あくまでもバンドの一員という感じですね。楽しそうなセッションです。

本当はジョニーはこのアルバムを引っ提げて5月に来日し、ここで共演した人たちとも一緒にプレイする予定でした。コロナのせいで流れてしまい、出鼻をくじかれたのは残念ですが、ツアーは中止ではなく延期です。近いうちにきっと実現するでしょう。

本作は、日本では米国に先駆けPヴァイン・レコードより4月22日に発売となりました。そしていよいよデルマークからの米国盤が6月19日にリリースとなります。向こうでどのような反応があるか楽しみですね。

Johnny Burgin & Special Guests – No Border Blues
ジョニー・バーギン / ブルースに国境はない
(US: Delmark DE863/JP: P-Vine PCD-24937)

1. One Day You're Gonna Get Lucky (Carry Bell Harrington)
2. Sunnyland (James/Josea)
3. So Crazy About You (Tampa Red)
4. Hurry Up Baby (Johnny Burgin)
5. Pumpkin's Boogie (Kanehira/Kunze)
6. I Just Keep Loving Her (Mada Sukinanda) (Walter Jacobs)
7. Rattlesnake (John Brim)
8. Old School Player (Johnny Burgin)
9. Two Telephones (Bridge/Redd/Thompson)
10. Samurai Harp Attack (Onishi/Nogio/Kotez)
11. Sweet Home Osaka (Robert Johnson)

[参加ミュージシャン]
KOTEZ(hca, vo)、Lee Kanehira(p, vo)、NACOMI(vo)、大野木一彦(hca, vo)、Zee(b)、ヨシ水野(g)、平田よしみ(b)、アイパー大西(hca, vo)、鈴木暖(ds)、TAKAGIMAN(ds)
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2020/6/11

ミシシッピのラジオ局WABGに救いの手を!  ブルース

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綿花畑が広がるミシシッピ州グリーンウッドにある小さなコミュニティAMラジオ局、WABG (Awesome A.M. 960 KC)が存亡の危機に瀕しており、彼らを救うためにオンライン署名サイトが立ち上がっています。

WABGはブルースをはじめとするミシシッピデルタの音楽を新興、保存することを目的とした局ですが、他州から参入したラジオネットワーク企業Delta Radio Network(DRN)が競合を潰すために動いており、WABGもその標的になっているとのことです。

彼らは当初WABGに買収を持ちかけたものの断られ、その結果方針を変えてWABGの放送免許を奪うために動いているそうです。WABGの放送免許は今月更新期を迎えますが、DRNはFCC(米国連邦通信委員会)に働きかけ、同局の放送免許を更新しないように圧力をかけているとのことです。

彼らのような草の根的な活動をするラジオ局の存在はブルースのコミュニティにとって死活的に重要であり、一企業の圧力によって廃業追いやられるのを黙って見過ごすことはできません。

是非、日本の皆さんもご支援をお願いします。

因みに、WABGの設立者でゼネラル・マネージャーのジェイムズ・ポー氏は、日本の一部ブルース・ファンにもよく知られた存在です。何度か来日して日本のアーティストやお店をラジオ番組で紹介したこともあります。

WABGはローカルのAMラジオではありますが、日本からでも公式サイトから聴くことができますので、ぜひ聴いてみてください。

WABG公式サイト
http://www.awesomeam.com/

存続運動署名サイト(WABG Radio License Renewal)
https://secure.avaaz.org/en/community_petitions/federal_communications_commission_fcc_wabg_radio_license_renewal/
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