2022/2/27

BLUES & SOUL RECORDS 164号発売  BSR誌

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2月25日発売のBlues & Soul Recordsは「ブルースいきもの図鑑」というちょっと珍しい巻頭特集です。ブルースの古典の数々に登場する動物、虫、魚などさまざまな生き物に注目し、考察してみようというこの企画。生き物のイラスト入りでエッセイ集のような感じでもあり面白い内容です。生き物そのもののことを歌った歌詞ももちろんありますが、動物を比喩として登場させているものも多いので、そこら辺の話は興味深いです。

付録CDも生き物が登場するブルース集。メンフィス・ジャグ・バンド、ココモ・アーノルド、チャーリー・パットンなど戦前ブルース14曲が収録されています。

他12月に亡くなったジョー・サイモンの追悼記事はディスク紹介も含むプチ特集になっています。

僕は、新譜レビュー・コーナーでニューオーリンズ系の作品を2枚紹介しています。9年ぶり5作目をリリースしたエッグ・ヨーク・ジュビリーとジョー・クラウンとジェイソン・リッチの新ユニットです。どちらも聴きごたえのある作品です。

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BLUES & SOUL RECORDS NO. 164
2022年2月25日発売
定価: 1,800円+税(税込1,980円)

表紙 チャーリー・パットンの78回転盤SPレコード”Down The Dirt Road Blues”の新聞広告より

ネコ、ラバ、クモ、ヘビ、ハチ、ナマズなどなど、ブルースには多種多様ないきものが登場します。あるときは人の化身として、あるときは不吉な予兆として、またあるときは生活をおびやかす存在として。いきものたちがどのように登場するか、その意味を読み解くことで、ブルースの背後に広がるアフリカン・アメリカンの生活や文化が見えてきます。一緒にブルースのいきものたちを観察してみましょう。
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[1]不思議な力の持ち主、猫 [高地 明]
[2]生活に欠かせない貴重な相棒、ラバとポニー [高地 明]
[3]死の予兆にもなる恐ろしい蜘蛛 [高地 明]
[4]神秘的な蛇が性的メタファーに [スカンクちかの]
[5]最も身近な家畜、鶏はブルースでも大人気 [スカンクちかの]
[6]蜂がブンブン、飛んで刺して大暴れ [小出 斉]
[7]ああ、ナマズになってみたい… [小出 斉]
[8]お気に入りの牛はたいせつにしましょう [小出 斉]
[9]神の化身か、いたずら好きの猿 [中河伸俊]
[10]犬は人の最高のともだち、ではないの? [濱田廣也]
[11]やっかいものの害虫たち [スカンクちかの]
[12]ブルース界一のキャラを生んだ狼 [中河伸俊]
[13]青い鳥よ、わたしの気持ちを届けておくれ [中河伸俊]
[14]かわいいあの娘はセクシーな豚ちゃん [濱田廣也]
[15]雨に濡れ、今日も蛙は飛び跳ねる [濱田廣也]
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【付録CD/Don’t Sing The Blues No More】
チャーリー・パットン、ブラインド・レモン・ジェファスン、ブラインド・ブレイク、マ・レイニーら、人気シンガーたちが歌う、いきものが登場するブルースを収録。ギター伴奏によるブルースが大半を占めますが、ジャズ・バンド編成のものや、当時流行のジャグ・バンド・スタイルのものも収録し、1920〜30年代のブルースの入門編としてもお楽しみいただけます。
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1. MEMPHIS JUG BAND : Bumble Bee Blues [feat. MEMPHIS MINNIE]
2. KOKOMO ARNOLD: Old Black Cat Blues (Jinx Blues)
3. SYLVESTER WEAVER: Black Spider Blues
4. BLIND BLAKE: Black Dog Blues
5. J.T. "FUNNY PAPA" SMITH (THE HOWLING WOLF): Hungry Wolf
6. FREDDIE SPRUELL (MR. FREDDIE): Milk Cow Blues
7. CHARLEY PATTON: Stone Pony Blues
8. TEXAS ALEXANDER: Bantam Rooster Blues 9. BLIND BOY FULLER: Stealing Bo-Hog
10. FURRY LEWIS: Mean Old Bedbug Blues
11. WILLIAM HARRIS: Bullfrog Blues
12. LUKE JORDAN: Traveling Coon
13. MA RAINEY: Bo-Weavil Blues
14. BLIND LEMON JEFFERSON: That Black Snake Moan
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【その他の主な記事】
● ブルース・カーニバルが野音に帰ってくる! 《TOKYO BLUES CARNIVAL 2022》
● 映画『ザ・ユナイテッド・ステイツvsビリー・ホリデイ』公開中
● 追悼 ジョー・サイモン/長く愛される曲を数多く残したソング・スタイリスト[高橋 誠]/重要曲から隠れた傑作まで録音歴をたどる[森島繁美]
● 黒人音楽ファン必読の名著が復刊『黒人ばかりのアポロ劇場』[妹尾みえ]
● 《トゥルー・ブルース・マスターズ〜ブラック・アンド・ブルー》第4期10タイトル・リリース [濱田廣也]
● スウィート・インスピレーションズのアトランティック録音集/CD『The Sweet Inspirations: Let It Be Me - The Atlantic Recordings [1967-1970]』[新井崇嗣]
● ファニアのブガルー/ラテン・ソウル・シングル集/CD『It’s A Good, Good Feeling - The Latin Soul Of Fan Records: The Singles』[日向一輝]
● ブルースマン、ジャズマン、そしてボクサー/CD『Boxer, Bluesman, & Jazzman 1921-1962』[原田和典]
● ワシントンDCのR&B史をひもとくCD16枚組セット『R&B In DC 1940-1960』[後編] [鈴木啓志]
● 注目作をじっくり鑑賞する「語りたい逸品」コーナー
*『サマー・オブ・ソウル』サウンドトラック盤 [柴崎祐二]
● [新作アルバム・リヴュー]ケヴ・モ/ジョン・メイオール/コリー・ハリス/ブリーフ・エンカウンター 他
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【連載】
☆ 永井ホトケ隆 好評連載「Fool’s Paradise」第12回
☆ KEEP ON KEEPIN’ ON ソウル/ファンク名盤のメッセージを読む 第7回 フレッド・ウェスリー&ザ・JB’s『ドゥーイング・イット・トゥ・デス』/中田 亮
☆ SONS OF SOUL/林 剛
☆ ゴナ・ヒット・ザ・ハイウェイ〜西海岸と南部を結ぶ「I-10」沿道音楽巡り/日向一輝
☆ なんてったってインディ・ソウル 蔦木浩一×齋藤雅彦×編集部H
☆ フード・フォー・リアル・ライフ 〜歌詞から見るブルース&ソウルの世界/中河伸俊
☆ 小出斉の勝手にライナーノーツ「RABBIT MUSE / Muse Blues」
☆ リアル・ブルース方丈記/日暮泰文
☆ 鈴木啓志のなるほど! ザ・レーベル VOL.93 「Kapp」
☆ ゴスペル・トレイン「ゴスペル・クレフス」/佐々木秀俊+高橋 誠
☆ BLUES IS MY BUSINESS no.240/吾妻光良
☆ いづみやの曲追い酩酊談/佐々木健一
☆ 原田和典の魂ブチ抜き音楽
☆ 文聞堂書房〜古書掘りコラム/出田 圭
☆ ICHIのチタリン・サーキット最前線
☆ International Music Stroll〜世界の音楽にぷらりと出会おう/ワダマコト
☆ ニッポンの。国内アーティスト新譜紹介/妹尾みえ
☆ ブルース&ソウルが流れる店/轟美津子
☆ Ain’t That Good News 国内ライヴ/イヴェント情報ほか
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2021/12/22

BLUES & SOUL RECORDS 163号発売  BSR誌

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ブルース&ソウル・レコーズ、163号の発売です。今回は、シルク・ソニックのアルバムリリースに合わせて、70年代ソウルの特集を組んでいます。

ブルーノ・マーズの新プロジェクト、シルク・ソニック。世間では大きな注目を集めているようですね。僕もBSRで巻頭特集をやると聴いて、Spotifyやら店頭で聴いてみたんですが、実は僕にはどうも何がいいのかさっぱりわからないんです。完成度が高いものの、きれいにお上品に出来すぎていてワクワク感が全くないというか、BGMとして流れている分には邪魔にはならないですが、わざわざ聴く気にはなれないなぁというのが率直なところ。

60年代から70年代のソウルをベースにしたサウンドなのはわかるんですが、新鮮味のない焼き直しにしか聞こえない。ならば僕は実際のその時代のソウルを聴けば十分です。あの辛口な鈴木啓志さんをして「ここ10年でこれほどの傑作アルバムはなかった」とまで言わせるとは、僕には ( ゚д゚)ポカーン となってしまいます。BSRの巻頭特集でここまでピンとこないものは初めてかもしれません。いつもBSRを購入してくれている読者の皆さんはどうなんでしょうか?

すみません。この特集記事を読んでもう少し聴いてみます。

で、この号では僕はもちろんシルク・ソニックの特集には何も寄稿していません。(笑)

リヴューコーナーでキャロリン・ワンダーランドのアリゲーター盤「Tempting Fate」を紹介しました。これはなかなかの力作です。いつも通り、海外ニュースも書いています。

というわけで、2021年最後のBSR、全然宣伝になっていないですが、手に取ってみてくださいね!9月に亡くなったスワンプポップ・レジェンド、ウォーレン・ストームも特集されていますよ。

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BLUES & SOUL RECORDS NO. 163
2021年12月25日発売
定価: 1,800円+税
https://bsrmag.com/magazine/bsr163/

表紙 シルク・ソニック

ブルーノ・マーズとアンダーソン・パーク、二人のスターが組んだプロジェクト、シルク・ソニックが待望のアルバム『An Evening With Silk Sonic』を発表しました。70年代ソウル&ファンクへのオマージュあふれる同作は、世代を超えてソウル・ファンを巻き込み、大きな話題となっています。本特集ではアルバムの聴きどころや、アルバムに関わった重要人物の紹介など、シルク・ソニックをより深く楽しむ記事を用意しました。

★ 無数の人の心を躍らせる二人のチャレンジ [小渕 晃]
★ アルバム『An Evening With Silk Sonic』クロス・リヴュー
【1】ここ10年でこれほどの傑作アルバムはなかった [鈴木啓志]
【2】徹底してスウィートな、未体験世界への憧憬 [小出 斉]
【3】高揚感を引き出す確信的ヴィジョン [出田 圭]
【4】手抜かりなしの最良の現代大衆芸術 [荘 治虫]
★ シルク・ソニックを支えた重要ミュージシャン
【1】ブーツィー・コリンズ─問答無用のファンクスター [小出 斉]
【2】Dマイル─シルク・ソニック“第三の男” [林 剛]
【3】ラリー・ゴールド─弦楽のマスター“ドン・チェロ” [林 剛]
★ アーティストを虜にする70年代ソウルの魔法[林 剛]
★ シルク・ソニックが目指した人々をつなぐソウル [濱田廣也]
★ 3つの扉から70年代ソウルの世界へ「ヴォーカル・グループ」「フィリー・ソウル」「ファンク・バンド」 [濱田廣也]
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【別冊付録/70年代ソウル&ファンク・ディスク・ガイド】
2021年夏に公開された「シルク・ソニックがインスパイアされた曲」のプレイリストを元にした、70年代ソウル&ファンクのディスク・ガイドです。シルク・ソニックで70年代ソウルに興味を持った人におすすめのアルバムとシングルを合わせて150枚以上取り上げています。(オールカラー/64ページ)
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【その他の主な記事】
● 一途なコメディアンの生きた証〜映画『BELUSHI ベルーシ』公開 [妹尾みえ]
● [インタヴュー] WAY WAVE 小池杏奈&優奈「イメージに近い曲が作れるようになってきたかな」
● 追悼ウォーレン・ストーム─哀愁に満ちた歌声で愛されたスワンプ・ポップのゴッドファーザー [はたのじろう]/レコーディング・キャリア [日向一輝]/ウォーレン・ストームの大きなソウルに触れて[Count D.]
● レイ・チャールズ生誕90年記念CDセット [柴崎祐二]
● ジミー・ヴォーンのキャリアをたどるボックス・セット[ワダマコト]
● ワシントンDCのR&B史をひもとくCD16枚組セット『R&B In DC 1940-1960』[前編] [鈴木啓志]
● 注目作をじっくり鑑賞する「語りたい逸品」コーナー
*半世紀以上眠っていたメンフィス・ブルース・フェス DVD『Memphis '69』 [井村 猛]
*N.O.ファンク・マスターの発掘されたもう一つの顔 CD/LP『LEO NOCENTELLI / Another Side』 [文屋 章]
● [新作アルバム・リヴュー]エリック・ビブ/ハウンド・ドッグ・テイラー/カーティス・メイフィールド・ソングブック 他
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【連載】
☆ 永井ホトケ隆 好評連載「Fool’s Paradise」第11回
☆ KEEP ON KEEPIN’ ON ソウル/ファンク名盤のメッセージを読む 第6回 ダニー・ハサウェイ『エヴリシング・イズ・エヴリシング』/中田 亮
☆ SONS OF SOUL/林 剛
☆ ゴナ・ヒット・ザ・ハイウェイ〜西海岸と南部を結ぶ「I-10」沿道音楽巡り/日向一輝
☆ なんてったってインディ・ソウル 蔦木浩一×齋藤雅彦×編集部H
☆ フード・フォー・リアル・ライフ 〜歌詞から見るブルース&ソウルの世界/中河伸俊
☆ 小出斉の勝手にライナーノーツ「A.C. REED AND HIS SPARK PLUGS / Take These Blues And Shove ’Em!」
☆ リアル・ブルース方丈記/日暮泰文
☆ 鈴木啓志のなるほど! ザ・レーベル VOL.92 「Bandit」
☆ ゴスペル・トレイン「アーチー・デニス」/佐々木秀俊+高橋 誠
☆ BLUES IS MY BUSINESS no.239/吾妻光良
☆ いづみやの曲追い酩酊談/佐々木健一
☆ 原田和典の魂ブチ抜き音楽
☆ 文聞堂書房〜古書掘りコラム/出田 圭
☆ ICHIのチタリン・サーキット最前線
☆ International Music Stroll〜世界の音楽にぷらりと出会おう/ワダマコト
☆ ニッポンの。国内アーティスト新譜紹介/妹尾みえ
☆ ブルース&ソウルが流れる店/轟美津子、加藤千穂
☆ Ain’t That Good News 国内ライヴ/イヴェント情報ほか
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2021/10/25

BLUES & SOUL RECORDS 162号発売  BSR誌

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ブルース&ソウル・レコーズ162号が10月25日、発売になりました。159号に続くアリサ・フランクリン特集です。今回は映画「リスペクト」公開に合わせた内容となっています。前回は「アメイジング・グレイス」。今年はアリサの当たり年ですね。前回アリサのディスク・ガイドはやっているので、今回は他のR&B〜ソウル系音楽伝記映画、ライターが選ぶ女性シンガー愛聴盤100を別冊で付けるなど視点を変えた内容となっています。

このブログでも取り上げたマディ・ウォーターズの1954年のライヴ盤も小出斉さんの4ページに渡る解説とライター3氏のクロスレビューという形で大々的に取り上げられました。

僕は、今回キャロル・フランの追悼記事を書きました。彼女の足跡を追う3ページに渡る記事+6枚のオリジナル・アルバムを紹介するディスクガイドです。実はこのガイドのうち2020年リリースの遺作LPは亡くなったことを知ったあとにルイジアナから取り寄せたので、間に合わないかもとドキドキでした。原稿締め切り前日に届きました。何とかねじ込めてよかったです。改めて彼女の作品をつぶさに聴き、素晴らしい歌手だったなぁとしみじみと思いました。

他、吾妻光良氏によるロイ・ゲインズ追悼大特集。これも面白かったです。

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BLUES & SOUL RECORDS NO. 162
2021年10月25日発売
定価: 1,980円(1,800円+税)
https://bsrmag.com/magazine/bsr162/

表紙 ジェニファー・ハドソン(映画『リスペクト』より)
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今秋日本で劇場公開される映画『リスペクト』は「ソウルの女王」として知られるアリサ・フランクリンの物語を元にした音楽エンタテインメント。アリサ自身が指名した主演のジェニファー・ハドソンの熱演はすでに国内外で高い評価を得ており、多くの人々の心に触れたアリサの音楽を楽しむだけでなく、彼女の生き様をしっかり伝えてくれる話題作です。映画の見どころや、公開に合わせて発売されたCD4枚組セット『アレサ〜ザ・グレイテスト・パフォーマンス(デラックス)』の紹介など、『リスペクト』をさらに楽しむ特集です。
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★ 映画『リスペクト』を観る─クロス・リヴュー
【1】自分を解き放つ そのための歌[妹尾みえ]
【2】闇の中でつかんだ光[新井崇嗣]
【3】潔さがもたらした真実[鈴木啓志]
★ ジェニファー・ハドソン 飾らない歌でたどりついた『リスペクト』[荘治虫]
★ 『リスペクト』オリジナル・サウンドトラック収録曲解説[編集部]
★ 81曲で綴るアリサのストーリー/CD『アレサ〜ザ・グレイテスト・パフォーマンス(デラックス)』[菅波ひろみ]
★ R&B〜ソウル系音楽伝記映画4選[小出 斉]
『ドリームガールズ』『Ray/レイ』『ジェームス・ブラウン 最高の魂(ソウル)を持つ男』『ティナ/TINA』
★ まだまだある“事実を基にした物語”/R&B〜ソウル系音楽伝記映画あれこれ[小出 斉]
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【別冊付録/ライターが選ぶ女性シンガー愛聴盤100─ブルース/ソウル/ゴスペル/ジャズ/R&B】
映画『リスペクト』のモデルとなったアリサ・フランクリンは、ソウルの発展に大きく寄与したことで知られますが、ゴスペル、ブルース、ジャズ、R&Bなど、ひとつのジャンルに縛られないシンガーとして活躍しました。今号の別冊付録では、10人のライターが女性シンガーのお気に入りのアルバムを10枚選び、ブラック・ミュージックの世界の素晴らしいシンガーを紹介します。
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【その他の主な記事】
● 驚嘆! マディ・ウォーターズ1954年ライヴ発掘![小出 斉]
クロス・リヴュー鈴木啓志/山田哲也(Walter’s Juke)/濱田廣也]
● 追悼 ロイ・ゲインズ─良質でファンキーなブルースを残した、生涯いちブルースマン[吾妻光良]/アルバム選[ワダマコト]
● 追悼 キャロル・フラン─可憐な歌声で魅了したスワンプ・ブルースの歌姫[陶守正寛]
● デニース・ウィリアムズのコロンビア/ARC期作品CD8枚組セット[高橋 誠]
● 中河伸俊著『黒い蛇はどこへ 名曲の歌詞から入るブルースの世界』を読む[柴崎祐二]
● 注目作をじっくり鑑賞する「語りたい逸品」コーナー
*ティト・ジャクスンのブルース・アルバム[小出 斉]
●[新作アルバム・リヴュー]アーマ・トーマス/セドリック・バーンサイド/ライトニン・ホプキンス/ウィスパーズ 他
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【連載】
☆ 永井ホトケ隆 好評連載「Fool’s Paradise」第10回
☆ KEEP ON KEEPIN’ ON ソウル/ファンク名盤のメッセージを読む 第5回 ギル・スコット=ヘロン『ピーセズ・オブ・ア・マン』/中田 亮
☆ SONS OF SOUL/林 剛 ☆ ゴナ・ヒット・ザ・ハイウェイ〜西海岸と南部を結ぶ「I-10」沿道音楽巡り/日向一輝
☆ なんてったってインディ・ソウル 蔦木浩一×齋藤雅彦×編集部H
☆ フード・フォー・リアル・ライフ 〜歌詞から見るブルース&ソウルの世界/中河伸俊
☆ 小出斉の勝手にライナーノーツ「SUGAR PIE DeSANTO / Hello, San Francisco」
☆ リアル・ブルース方丈記/日暮泰文
☆ 鈴木啓志のなるほど! ザ・レーベル VOL.91 「Uptite」
☆ ゴスペル・トレイン「クリスチャネアーズ」/佐々木秀俊+高橋 誠
☆ BLUES IS MY BUSINESS no.238/吾妻光良
☆ いづみやの曲追い酩酊談/佐々木健一
☆ 原田和典の魂ブチ抜き音楽
☆ 文聞堂書房〜古書掘りコラム/出田 圭
☆ ICHIのチタリン・サーキット最前線
☆ International Music Stroll〜世界の音楽にぷらりと出会おう/ワダマコト
☆ ニッポンの。国内アーティスト新譜紹介/妹尾みえ
☆ ブルース&ソウルが流れる店/轟美津子
☆ Ain’t That Good News 国内ライヴ/イヴェント情報ほか
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2021/9/1

BLUES & SOUL RECORDS 161号発売  BSR誌

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1969年のニューヨーク・ハーレムで行われたフェスティバルの未公開映像が遂に映画「サマー・オブ・ソウル」として公開されました。もうご覧になりましたか?僕は取り急ぎ見ましたが、まずは見てください。こんな映像がなぜ今まで未公開だったのか、不思議になります。ピップスと登場するグラディス・ナイトも50年以上前で若く初々しいこと!冒頭からスティーヴィー・ワンダーでノックアウトされます。一番はアップで鮮明に映るマヘリア・ジャクソンでしょうか。メイヴィス・ステイプルズとの共演付き!とにかく見どころ満載です。凄いです。

今回のブルース&ソウル・レコーズ誌は、大々的にこの「サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)」を特集しています。映画のお供にどうぞ。別冊で、フェス出演アーティストのディスク・ガイド付きです。

僕は本号でもいつも通り海外ニュース欄を担当しております。

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BLUES & SOUL RECORDS NO. 161
2021年8月25日発売
定価: 1,980円(1,800円+税)
https://bsrmag.com/magazine/bsr161/

表紙 Harlem Cultural Festival 1969

50年以上忘れられたままになっていた奇跡の音楽フェス映像がついに解禁! 1969年夏にニューヨークのハーレムで行われた《ハーレム・カルチュラル・フェスティヴァル》。スライ&ザ・ファミリー・ストーン、フィフス・ディメンション、スティーヴィ・ワンダー、ステイプル・シンガーズ、マヘリア・ジャクスン、B.B.キングら、当時最先端を行く新世代からキャリア充分のベテランまで、錚々たるR&Bアーティストに加え、モンゴ・サンタマリア、レイ・バレットらラテン系、マックス・ローチ、ヒュー・マセケラら、ジャズ、アフリカのミュージシャンが出演した一大イベントの記録映像を主とした映画『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』がついに日本上陸。この傑作ドキュメンタリーを堪能するための大特集です。
★ 『サマー・オブ・ソウル』を観る/クロス・リヴュー
【1】ここで初めて知る史実すべてに感動[高地 明]
【2】玉手箱から噴き出したブラック文化の粋[日暮泰文]
【3】音楽のすみずみに漲る60年代最後の輝き[中田 亮]
.★ 『サマー・オブ・ソウル』とあの時代
【1】新たなステージに向かうポジティヴな波動[出田 圭]
【2】1969年のR&Bシーンを斜め読み[濱田廣也]
【3】新と旧が交錯した1969年のモータウン[林 剛]
【4】新しい風が吹き始めた60年代終わりのゴスペル[濱田廣也]
【5】「ニグロ」から「ブラック」へ 人間性の回復への叫び[濱田廣也]
.★ 『サマー・オブ・ソウル』出演アーティスト紹介[小出 斉/高地 明/林 剛/原田和典/濱田廣也]
フィフス・ディメンション * チェンバーズ・ブラザーズ * スライ&ザ・ファミリー・ストーン * ニーナ・シモン * B.B.キング * スティーヴィ・ワンダー * デイヴィッド・ラフィン * グラディス・ナイト&ザ・ピップス * マヘリア・ジャクスン * ステイプル・シンガーズ * モンゴ・サンタマリア * レイ・バレット * カル・ジェイダー * ハービー・マン * ソニー・シャーロック * マックス・ローチ * アビー・リンカーン * ヒュー・マセケラ * オラトゥンジ
.★ 『サマー・オブ・ソウル』と一緒に楽しみたいソウル・コンサート映画4選[小出 斉]
『ソウル・トゥ・ソウル』『ワッツタックス』『セイヴ・ザ・チルドレン』『ソウル・パワー』
★ 最も有名な黒人の街、ハーレム[濱田廣也]
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【別冊付録/映画『サマー・オブ・ソウル』を楽しむディスク・ガイド・ブック】
オールカラー64ページの別冊付録には、映画《ハーレム・カルチュラル・フェスティヴァル1969》出演アーティストのアルバム・ガイド40選、1969年のヒット&注目アルバム30選、1968/69年当時の時代の声を届けるメッセージ・ソング44選を掲載しています。
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【その他の主な記事】
● 追悼 ボブ・ケスター 世界中の音楽に影響を与えたブルース&ジャズの伝道者[ジム・オニール/ブルース・イグロア]
● 注目作をじっくり鑑賞する「語りたい逸品」コーナー * シカゴ・ウェスト・サイド・ブルース、ヒップ・ランクシャン[秋元伸哉] * 歌う牧師ロバート・ボーリンジャー師[佐々木秀俊]
●[新作アルバム・リヴュー]ロバート・フィンリー/ボブ・コリトア&フレンズ/ニーナ・シモン 他
● 中河伸俊著『黒い蛇はどこへ 名曲の歌詞から入るブルースの世界』刊行
● コージー大内のドキュメンタリー映画が完成
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【連載】
☆ 永井ホトケ隆 好評連載「Fool’s Paradise」第9回
☆ KEEP ON KEEPIN’ ON ソウル/ファンク名盤のメッセージを読む 第4回 スライ&ザ・ファミリー・ストーン『スタンド』/中田 亮
☆ SONS OF SOUL/林 剛
☆ ゴナ・ヒット・ザ・ハイウェイ〜西海岸と南部を結ぶ「I-10」沿道音楽巡り/日向一輝
☆ なんてったってインディ・ソウル 蔦木浩一×齋藤雅彦
☆ フード・フォー・リアル・ライフ 〜歌詞から見るブルース&ソウルの世界/中河伸俊
☆ 小出斉の勝手にライナーノーツ「GEORGE & ETHEL McCOY / Early In The Morning」
☆ リアル・ブルース方丈記/日暮泰文 ☆ 鈴木啓志のなるほど! ザ・レーベル VOL.90 「Gemini」
☆ ゴスペル・トレイン「エミリー・ブラム」/佐々木秀俊+高橋 誠 ☆ BLUES IS MY BUSINESS no.237/吾妻光良
☆ いづみやの曲追い酩酊談/佐々木健一
☆ 原田和典の魂ブチ抜き音楽 ☆ 文聞堂書房〜古書掘りコラム/出田 圭
☆ ICHIのチタリン・サーキット最前線 ☆ International Music Stroll〜世界の音楽にぷらりと出会おう/ワダマコト
☆ ニッポンの。国内アーティスト新譜紹介/妹尾みえ
☆ ブルース&ソウルが流れる店/轟美津子
☆ Ain’t That Good News 国内ライヴ/イヴェント情報ほか
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2021/6/25

BLUES & SOUL RECORDS 160号発売   BSR誌

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ブルース&ソウル・レコーズ最新号は大サザンソウル特集号です。4月10日に99歳で亡くなったハイ、ゴールドワックス・レコードの創設者、クイントン・クランチを追悼してゴールドワックスに焦点が当てられました。クランチと言えばわずか数年前、96歳にしてウィリー・ハイタワーのカムバック作「Out of the Blue」にプロデューサーとして参加し、大いに話題になったのでした。99歳と言えば、大往生だろうと思います。お疲れ様でした。

今回は、英エイス・レコードの協力の下、O.V.ライト、スペンサー・ウィギンズなど主要アーティストからなるゴールドワックス音源入りのCDも付いていますよ。

ブラック・キーズのインタビュー記事もあります。今回彼らは生前のR.L.バーンサイドやジュニア・キンブローと活動を共にしていたケニー・ブラウン、エリック・ディートンをゲストに迎えて、ヒル・カントリー・ブルースに敬意を込めた作品「デルタ・クリーム」をリリースしています。僕も発注しているのですが、今到着を待っている状況です。(笑)楽しみです。

僕は新譜リヴューコーナーでマリア・マルダー&チューバ・スキニーのCDを紹介。あと、海外ニュースもいつも通り書いております。

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BLUES & SOUL RECORDS NO. 160
2021年6月25日発売
定価: 1,800円+税(税込1,980円)
https://bsrmag.com/magazine/%e7%89%b9%e9%9b%86%e3%80%8e%e3%82%b4%e3%83%bc%e3%83%ab%e3%83%89%e3%83%af%e3%83%83%e3%82%af%e3%82%b9%e3%81%a8%e3%83%a1%e3%83%b3%e3%83%95%e3%82%a3%e3%82%b9%e3%83%bb%e3%82%bd%e3%82%a6%e3%83%ab%e3%80%8f/

表紙 ジェイムズ・カー
1964年にメンフィスで設立され、ジェイムズ・カー、スペンサー・ウィギンズ、オヴェイションズというメンフィス〜サザン・ソウルの歴史に欠かせないシンガー/グループの傑作を生み出したゴールドワックス・レコード。その創設者のひとり、クイントン・クランチが今年4月に亡くなった。彼が世に出したソウル名曲の数々をもう一度見つめ直し、60〜70年代に開花し発展したメンフィス・ソウルの世界を案内します。

★ ひたむきな現場主義者クイントン・クランチに捧ぐ[鈴木啓志]
★ メンフィス・ソウルのとびらをくぐると[濱田廣也]
★ ゴールドワックスCDガイド
★ メンフィス・ソウル/R&Bアルバム・ガイド22枚
★ ゴールドワックスの三本柱【1】ジェイムズ・カー[新井崇嗣]
★ ゴールドワックスの三本柱【2】オヴェイションズ[森島繁美]
★ ゴールドワックスの三本柱【3】スペンサー・ウィギンズ [妹尾みえ]
★ ゴールドワックス影の功労者〜メンフィス・ソウル最高のギタリスト クラレンス・ネルスン[鈴木啓志]

【付録CD】エッセンシャル・ゴールドワックス・シングルズ
ゴールドワックス・レコードを代表する3組、ジェイムズ・カー、オヴェイションズ、スペンサー・ウィギンズのほか、O.V.ライト、ウィリー・ウォーカーらによるメンフィス・ソウルの傑作を収録。
[音源提供 Ace Records Ltd. UK]

1. THE LYRICS: Darling
2. O.V. WRIGHT with THE KEYS: That's How Strong My Love Is
3. GENE “BOWLEGS” MILLER: Bow Legged
4. THE OVATIONS featuring LOUIS WILLIAMS: It's Wonderful To Be In Love
5. JAMES CARR: You've Got My Mind Messed Up
6. SPENCER WIGGINS: Old Friend (You Asked Me If I Miss Her)
7. GEORGE & GREER: You Didn't Know It But You Had Me
8. BARBARA PERRY: Say You Need It
9. WEE WILLIE WALKER: There Goes My Used To Be
10. JAMES CARR: A Man Needs A Woman

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【連載】
☆ 永井ホトケ隆 好評連載「Fool’s Paradise」第8回
☆ KEEP ON KEEPIN’ ON ソウル/ファンク名盤のメッセージを読む 第3回 スティーヴィ・ワンダー 『インナーヴィジョンズ』/中田 亮
☆ SONS OF SOUL/林 剛
☆ ゴナ・ヒット・ザ・ハイウェイ〜西海岸と南部を結ぶ「I-10」沿道音楽巡り/日向一輝
☆ なんてったってインディ・ソウル 蔦木浩一×齋藤雅彦×編集部H
☆ フード・フォー・リアル・ライフ 〜歌詞から見るブルース&ソウルの世界/中河伸俊
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☆ ゴスペル・トレイン「ブラインド・ジョー・タガート」/佐々木秀俊+高橋 誠
☆ BLUES IS MY BUSINESS no.236/吾妻光良
☆ いづみやの曲追い酩酊談/佐々木健一
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☆ 文聞堂書房〜古書掘りコラム/出田 圭
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☆ ニッポンの。国内アーティスト新譜紹介/妹尾みえ
☆ ブルース&ソウルが流れる店/轟美津子/スカンクちかの
☆ Ain’t That Good News 国内ライヴ/イヴェント情報ほか
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