2016/1/6
ゲイトマウス・ブラウンのピーコック音源 ブルース
先日の年間ベスト・アルバムの書き込みの中でゲイトマウス・ブラウンのコンプリート・ピーコック・レコーディング希望、と書きましたが、そう言えば最近ブルース銀座のゲイトのページをあまり更新していなかったと気づきました。
ということで、ピーコックの部分を少し整理しました。ピーコック時代のトラック一覧に、近年リリースされたCDをいくつか追加し、どのアルバムにどの曲が収録されているのかをわかりやすくするため、マトリックス・チャートを新たに作成しました。
ピーコック時代のトラック一覧
CLARENCE "GATEMOUTH" BROWN - PEACOCK RECORDING MATRIX
ここで気づいたのは、2015年にリリースされた"Okie Dokie Stomper - Peacock Records Years" (Oldies ODR2003)と"Gate Walks To Board - 1947-1960 Aladdin + Peacock Sides" (Hoodoo HOO-146031)の2つのCDを入手すれば、コンプリートとはいかないまでも、既発のトラックの大部分が網羅できるということでした。
「BLUES RECORDS」のデータによると、ゲイトは未発表も含めピーコックで全53曲をレコーディングしています。うち41曲がシングル21枚でリリースされ、2曲はラウンダーのLPで1983年に日の目をみています。いまだ未発表なのは残る10曲。
既発の43曲のうち、前述の2つのCDで、36曲までカバーしています。どちらにも入っていないのは7曲。うち1曲は本当に既発であるのか怪しい"Ditch Diggin' Daddy"という曲です(どのLP、CDにも入っておらず、オリジナルのSP盤も存在するのか不明-詳しくは追記を参照して下さい。)。残る6曲のうち、"Rock My Blues Away"は入手が容易なCD"Rock My Blues Away"(Music Avenue)に収録されています。
とりあえず整理してわかったのは、"Ditch Diggin' Daddy”以外の既発41曲を、僕は何らかの形で全部持っているということ。未発表曲はどうすることもできませんが、これら41曲を個人的にCDに焼いて「準コンプリート盤」を作ろうと目論んでおります。(笑)
でも、本当は先日のB.B.キングのように、全曲をマスターから起こしてほしいんですけどね。これまで出ているLPやCDはオリジナルのアナログ盤から起こしたものが多いとみられ、音があまりよくないので。
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追記)因みに、"Ditch Diggin' Daddy"という曲ですが、ピーコックのSP盤1501として1950年にリリースになっており、その裏面は"Mercy On Me"です。"Mercy On Me"については、多くのコンピレーションに収録されており、特に珍しくもありません。同じレコードなのになぜ?と思っちゃいますが、これにはややこしいからくりがあります。
ピーコックの初のレコードとしてリリースされたのがゲイトの"Didn't Reach My Goal"で番号は1500、その裏面は"Atomic Energy"でした。ピーコックはこともあろうに、続く2枚目のレコードとして、同じ"Didn't Reach My Goal"を同じ1500という番号で裏面だけ変更してリリースしており、その変更された裏面が"Mercy On Me"なのです。
"Ditch Diggin' Daddy" (1501)は、番号からするとピーコックの2枚目のレコードのようですが実は3枚目であり、"Mercy On Me"はここにも流用された形です。
ということは、現在出回っている各種コンピレーションが市販されたレコードから音を取っているとすれば、恐らく2枚目のレコードから取っており、3枚目は殆ど(あるいは全く)流通していなかったのでは?と考えられるのです。そうでもなければ、この1曲だけ見つからないことの説明が付きません。初期の作品を順番に収録している仏クラシックス・シリーズでさえも、この曲だけは飛ばしているのですから。
もし、「いや、ちゃんとレコードが出ているよ」とか「持っているよ」という情報がありましたら教えて下さい。
1/27/2016追記
未発表曲数の計算があっていないところがあったので、一部修正しました。"Ditch Diggin' Daddy"を既発にカウントするのか、未発表なのかがごちゃごちゃになり1曲分計算があわなくなっておりました。すみません。
ということで、ピーコックの部分を少し整理しました。ピーコック時代のトラック一覧に、近年リリースされたCDをいくつか追加し、どのアルバムにどの曲が収録されているのかをわかりやすくするため、マトリックス・チャートを新たに作成しました。
ピーコック時代のトラック一覧
CLARENCE "GATEMOUTH" BROWN - PEACOCK RECORDING MATRIX
ここで気づいたのは、2015年にリリースされた"Okie Dokie Stomper - Peacock Records Years" (Oldies ODR2003)と"Gate Walks To Board - 1947-1960 Aladdin + Peacock Sides" (Hoodoo HOO-146031)の2つのCDを入手すれば、コンプリートとはいかないまでも、既発のトラックの大部分が網羅できるということでした。
「BLUES RECORDS」のデータによると、ゲイトは未発表も含めピーコックで全53曲をレコーディングしています。うち41曲がシングル21枚でリリースされ、2曲はラウンダーのLPで1983年に日の目をみています。いまだ未発表なのは残る10曲。
既発の43曲のうち、前述の2つのCDで、36曲までカバーしています。どちらにも入っていないのは7曲。うち1曲は本当に既発であるのか怪しい"Ditch Diggin' Daddy"という曲です(どのLP、CDにも入っておらず、オリジナルのSP盤も存在するのか不明-詳しくは追記を参照して下さい。)。残る6曲のうち、"Rock My Blues Away"は入手が容易なCD"Rock My Blues Away"(Music Avenue)に収録されています。
とりあえず整理してわかったのは、"Ditch Diggin' Daddy”以外の既発41曲を、僕は何らかの形で全部持っているということ。未発表曲はどうすることもできませんが、これら41曲を個人的にCDに焼いて「準コンプリート盤」を作ろうと目論んでおります。(笑)
でも、本当は先日のB.B.キングのように、全曲をマスターから起こしてほしいんですけどね。これまで出ているLPやCDはオリジナルのアナログ盤から起こしたものが多いとみられ、音があまりよくないので。
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追記)因みに、"Ditch Diggin' Daddy"という曲ですが、ピーコックのSP盤1501として1950年にリリースになっており、その裏面は"Mercy On Me"です。"Mercy On Me"については、多くのコンピレーションに収録されており、特に珍しくもありません。同じレコードなのになぜ?と思っちゃいますが、これにはややこしいからくりがあります。
ピーコックの初のレコードとしてリリースされたのがゲイトの"Didn't Reach My Goal"で番号は1500、その裏面は"Atomic Energy"でした。ピーコックはこともあろうに、続く2枚目のレコードとして、同じ"Didn't Reach My Goal"を同じ1500という番号で裏面だけ変更してリリースしており、その変更された裏面が"Mercy On Me"なのです。
"Ditch Diggin' Daddy" (1501)は、番号からするとピーコックの2枚目のレコードのようですが実は3枚目であり、"Mercy On Me"はここにも流用された形です。
ということは、現在出回っている各種コンピレーションが市販されたレコードから音を取っているとすれば、恐らく2枚目のレコードから取っており、3枚目は殆ど(あるいは全く)流通していなかったのでは?と考えられるのです。そうでもなければ、この1曲だけ見つからないことの説明が付きません。初期の作品を順番に収録している仏クラシックス・シリーズでさえも、この曲だけは飛ばしているのですから。
もし、「いや、ちゃんとレコードが出ているよ」とか「持っているよ」という情報がありましたら教えて下さい。
1/27/2016追記
未発表曲数の計算があっていないところがあったので、一部修正しました。"Ditch Diggin' Daddy"を既発にカウントするのか、未発表なのかがごちゃごちゃになり1曲分計算があわなくなっておりました。すみません。
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