2008/10/6

素晴らしかった、ウィリーウォーカー!  ブルース

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終演後のサイン会でちゃっかりウィリーと一緒に写真を撮ってもらいました。

久々に本物のソウルを聴いたような気がしました。10月5日(日)、九段会館で行われたPヴァイン・ブルース・フェスティバル。他の2組(有山じゅんじと上田正樹、ピストル・ピート)もよかったけど、トリのウィリー・ウォーカーを聴いて、かすんでしまった。それくらい、ウィリーがよかったのです。

コテツのMCに続いて、バンドメンバーがばらばらと出てきます。で、本人登場前に1、2曲バンドだけでやるのかと思いきや、いきなりMCもなくウィリーの"I Don't Mind At All"が始まり、あっさり地味にウィリーが出てきた。ここまで焦らさないのも珍しい。ウィリーは想像以上に小柄で、ちんまりとしたおじさんでした。ちょびヒゲをはやしているあたりが、「加藤茶がソウルを歌ったら」と言ったおもむき。

でも、歌声を聴いてビビビッときました。なんと言ったらいいかなぁ。そのハスキーな歌声は自分と同じ人間とは思えない程、ソウルフルでいい声してました。

バックのBUTANESも好演でした。リズムもいいし、全体の音色も60年代のソウルを感じさせます。特にリーダーのカーティス・オベーダのギターの音色には聞き惚れましたよ。ソウルバラードでギターから入るあたりなんざ、オーティス・レディングのバックで弾く全盛期のスティーヴ・クロッパーかと思うくらい。

ウィリーはアクションも少なく、言葉数少なく(MCで「自分は話すのが苦手だけど、場つなぎにこうやって話さなければならないこともある」と言っていたのにはちょっとビックリ。)、ソウルマンらしからぬ地味キャラでしたが、充実した内容に120%満足です。最近のアルバムからの選曲の合間に古いゴールドワックス時代の曲も織り交ぜるあたりは、オールドソウル・ファンも涙ものだったんではないでしょうか。

ライブが終わってサイン会があるというので、せっかくなので僕も残りました。古いシングルにサインをもらっている人もいましたね。
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「Memphisapolis」の内ジャケにもらったウィリーとカーティスのサイン



当初、列がすごく長かったので、ウィリーのそばにいたカーティス・オベーダに声をかけて彼と話しをしました。ウィリーを見るのは初めてでしたが、BUTANESは90年代にニューオーリンズのジャズフェスでアール・キングのバックをやっているのを2回くらいみたことがあったんです。そのことを話すと、カーティスは「アール・キングとは、断続的ではあるけど、15年くらい一緒にやってたよ。ジャズフェス出演のために何回もニューオーリンズに行ったね。彼が亡くなって淋しいよ」と言ってました。90年代の当時から、一時期ドラムスは人が交替したこともあったけど、戻ってきており、今のメンバーは全く同じなんだそうです。当時のジャズフェスの写真を出してきたら、確かにベースの人は同じだわ。

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1996年のジャズフェスでプレイするEarl King & The Butanes


「アールは日本が好きだったんだよね。よく『おい、お前も一度日本に行ってみた方がいいよ』って言われたよ。」だって。

カーティスはカトリーナ後はニューオーリンズを訪れていないそうで、街の様子が気になっているようでした。「観光スポットは復興しているけど、僕が好きだった地元の黒人達しか行かないようなクラブの多くはやられてしまったと聞いているよ。残念だけど」ニューオーリンズに行くと、そういうコアなクラブに行くのが好きなんだそうです。「僕はちょっと変わってるのかもしれないけど」と言ってましたけど、いや変わってないと思います。

ウィリーの「Back Where I Belong」は実はカーティスの家でレコーディングしたとか、その次の作「Memphisapolis」のレーベルHaute Recordsはでっち上げのレーベル名でこのアルバム以外には作品は出ていない架空のものであるとか、会場で売られていたウィリーの新譜にはBUTANESは入っていないけど、BUTANESと一緒にやった作品も既に完成しているとか、いろんな話をしてくれました。

「Back Where I Belong」より前の作「Willie Walker」を見せると、「それも少しだけ参加したよ。レコーディングの最終段階になってから呼ばれて、プロデューサーに『ここにギターを入れてくれ』って言われて、何だかよく判らないけど弾いたら『OK。いい感じだ』と言われたんだ。でも、僕は酷いもんだと思った。彼らと僕の価値基準が違うんだろうね」

確かにこのアルバムは、BUTANESと一緒にやった2作とは似ても似つかわしくない奇妙な出来。そっか、そんな状況だったのかと妙に納得しました。だって、選曲からしてイーグルスの"I Can't Tell You Why"なんかもやってたりして、節操ない感じだもん。

カーティスはきっと、音の仕上がりには相当の拘りを持っている人なのでしょう。この日の演奏もそう思わせるに充分な内容でした。

そういうしている間にサイン会の列も短くなったので、ウィリーにサインをしてもらいました。一緒に写真も撮って、すっかりミーハー。また是非来てねと言い残して、雨の中帰路に着いたのでした。

京都と名古屋ではこのあと、ウィリー・ウォーカーの単独公演があります。単独ともなると、たっぷり見れるでしょう。正直言ってすげーうらやましいです。お見逃しなく!

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ピストル・ピートご一行は陽気にポーズを決めてくれました。


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ピストル・ピート&バンドのサイン
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2010/11/28  2:56

投稿者:Masahiro Sumori

> もりりんぶるーmさん
すみません。書き込んで頂いたのに、今まで気づいていませんでした(汗)。ウィリー・ウォーカー、本当によかったんですが、このときも客の入りは厳しいものがありました。なかなか、一部のソウル・ファン以外にファンが広がって行かないんでしょうね、多分。是非また見たいですが。

2010/9/11  19:51

投稿者:もりりんぶるーm

最近、サムクックからオベーションズ ウィーウィーリーウォーカーに来ています。2年前に戻りたい。また 来日してほしいです。

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