2018/6/25
Neil Billington、5度目の来日。ライヴ・レポート ブルース
ニュージランド、ウェリントンのハーモニカ・プレイヤー、ニール・ビリントンが6月上旬、来日しました。彼の来日も2014年の初来日以来、早くも5回目。最初の3回はギタリストのマイク・ガーナーとのデュオでしたが、今回は昨年に続くソロでの来日となりました。東京都内で開催された第38回F.I.H. ハーモニカ・コンテストのゲスト演奏者としての来日だったので、公演は東京周辺しかありませんでしたが、前回に続き中野ブライトブラウンに出演した回を見に行きました。
彼と共演したのは、昨年も共演したギターの菊田俊介に加え、前回のLee(p)に代わり小野アイカ(gt.)が入りました。リズム・セクションがないやや変則的な編成ですが、そこはマイク・ガーナーとのデュオでもノリノリなライヴを展開するニールのこと。この日も変わらず楽しい演奏を聴かせてくれました。
オープニングは、マディ・ウォーターズの”Blow Wind Blow”、渋めな演奏ながら、アップテンポなシャッフルは躍動感が溢れています。2人のギタリストも的確なサポートでも盛り立てます。2曲目では早くも菊田がリード・ヴォーカルを取り、ジュニア・ウェルズの”Little By Little”を。よりファンキーに、より前のめりに、更に盛り上がってきました。
ファースト・セットは短めに終わりましたが、セカンド・セットでは前日のコンテストに出演した2人のハーピスト、西村ヒロと佐々木サトコが飛び入り参加し、見せ場満載でした。終盤では小野のヴォーカルでニューオーリンズR&Bの名曲”Something You Got”をノリノリに決めると、ニールはお約束とも言える客席に乱入ながら演奏するパフォーマンスも披露し熱気も最高潮に。
セカンド・セットは、演奏が始まって1時間を超えてようやく終了したのですが、そこから更にアンコールへ。ニールは、チャック・ベリーの”Nadine”を歌い出したのですが、いまいちしっくりこなかったらしく途中でやめ、ガラッと雰囲気を変えてサニー・ボーイ・ウィリアムソンIのスロー・ブルース”Early In The Morning”に突入。シブーいノリでこの日ライヴを締めました。
演奏時間2時間あまり、見ごたえ、聴きごたえのあるライヴでした。
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Neil Billington
Sun., Jun. 3, 2018
Bright Brown, Nakano, Tokyo
1st Set (20:00-20:45)
Blow Wind Blow
Little By Little (Shun-vo.)
Screamin’
That’s What Love Will Make You Do (Aika-vo.)
Who’s Gonna Be Your Sweet Man When I’m Gone
2nd Set (21:16-22:35)
Walter’s Boogie (with Satoko)
Just A Little Bit
Blues With A Feeling (with Hiro)
Juke (with Hiro & Satoko)
Have You Ever Loved A Woman (Shun-vo.)
Something You Got (Aika-vo.)
Running Out of Time
-encore- (22:21-22:35)
Nadine (少しだけ)
Early in the Morning
[Personnel]
Neil Billington - harmonica, vocals
Shun Kikuta - guitars, vocals
Aika Ono - guitars, vocals
with
Satoko Sasaki - harmonica
Hero Nishimura - harmonica
この日のプレイヤー全員で記念撮影
(左から菊田、西村、佐々木、小野、ニール)
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過去の来日公演レポート
2017年
http://black.ap.teacup.com/sumori/1762.html
2016年(Live Magic!)
http://black.ap.teacup.com/sumori/1713.html
2015年
http://black.ap.teacup.com/sumori/1627.html
2014年(初来日)
http://black.ap.teacup.com/sumori/1532.html
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